仇花の館、小説というかラノベ化されるということもあって攻略しました。
非常にユニークなゲームで、主人公が集められた側ではなく主催者側の殺人鬼というのが新しい。
殺人鬼が主人公のゲームは金田一少年の事件簿 悲しみの復讐鬼以来じゃないだろうか。いや、フリゲでならなんかあるだろうけど、デスゲーム系では相当稀だろう
デスゲームマンガはもう飽き飽きしているが、ゲームとなれば話は別。この題材をゲームにしようという着眼がよかった
いってみればこれは、デスゲームゲーム
ワンプレー30分で、次からは10分かからず攻略できるのもいい(実は雫との対戦などは、一番上の選択肢だけで勝ててしまうから、AとZを適当に押すだけでOK)
トータル1時間くらいで全エンドを見たが、ラノベライターが製作、執筆してるだけあって中々に愉快なギミックがあって面白かった。
特に前のゲームで主人公に殺されたメンバーの死体や血液を使い、主人公を欺いてくるのが面白い。
でも、前の死亡者の血液を使ってリンゴを赤く染める…ってのはありえないギミックでしょ。見れば普通気付くって
キャラごとに特徴のある駆け引きをしかけてくるのも良い(ただしこの部分にバグあり。ロッカーにいる死体を刺してなくても何故か刺したことになっていたり)
紹介文には、ストーリー要素は殆ど無いと書かれてるが、ラノベライターだけあって結構シナリオが面白い
バッドエンドでは主人公が殺されてしまうが、今度は主人公を殺して残された全員で再度デスゲームをやるというブラックなエンディング
このバッドエンド、主人公が存外あっさり殺されてて、セリフの1つもないんだよね。そこが惜しかった。ああいうキャラが殺そうとしてるターゲットに返り討ちに遭うところとか、見たかったけどね
このゲームの前日譚で、実は主人公が相打ちで殺されていて、デスゲーム参加者も主人公も全員死人だった。
主人公が生き返るために悪魔である執事(黒幕)の能力でデスゲームをやっていた、なんてベタなオチのグッドエンドなんかよりずっとバッドのほうがよかった(このあたりも人狼ゲームと同じような話でありがちだが)
実はマトモに見えて(最初に殺されるキャラ以外)全員が何かしらの異常者というのもシニカル
そういえば石のファイル3だけ出現しなかった。石が意中の相手をなぜ好きだったかだけは謎だったな。
面白かったです。オリジナリティを評価して、70点の良作。
一つ欠点をあげるとデスゲームに大金を使う設定に、意味がなかった。
これは一般的なデスゲーム漫画だと人間的な汚さを煽る話に使われるが、特に1000万とか意味が無かった。生き残れば金を持ち帰れると主人公が煽って敵サイドが混乱するとか、もっと面白くできる要素はあった気がする
でも短いゲームだしそんなシーン入れてるとジャンル変わっちゃうし(カイジになるわ)、ダレるので、これでいいかな
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