だがしかし
のっけから突然断ったわけではなく、漫画作品のタイトルである
アニメ2期も決定しており、部数が低下し続けているサンデーではありえないくらいの大ヒットを記録し、単行本が初版だけでサンデー本誌より売れている、大ヒットコミック
そんな本作のヒロイン、枝垂ほたる
一部ラストにて、駄菓子コメディとはとても思えない失踪という形で唐突に消えた、謎の多いヒロイン。
何せ年齢すら謎である。今回はそんなほたるの年齢について考えてみた。
▼当初は、主人公らと同じ年代の女子高生という扱いだった
ココノツもほたるを同世代の女子と認識しており、「同年代で初対面の女子」とモノローグしている
「かわいい。いや、美人?」というセリフから、少女(かわいい)のようだが、大人びている(美人)とも思ったのだろう
そんなほたるは、主人公と同世代という体で漫画は進む。
だが、後々の描写を考察すると明らかにおかしい。
まず最初に結論ありきで言ってしまうと、女子高生ではありえない、10代でさえない
カメントツが、コトヤマにほたるの年齢イメージを質問した。返ってきた答えに、「!?」というような、驚いたリアクションをしている。その後、自分もそのくらいが好きですと同意している。
以上の流れから、建前である女子高生ではないことが伺える。20後半くらいの年齢だと読める。
▼さて、ネット上でも阿笠=あの方説同様、大人気のほたるアラサー説、今まで単に話の都合だろと一蹴し、バカにしていたほどだが、ほたるが復活してからの話で最低でも20前半だろうと思い直した
というか、実はそれ以前からアラサーっぽさは感じていたのだが、作者のお遊びだと思っていた。
またはストーリーの都合だとね。
初期はアンテナつきのガラケーを使っていたコナン君が、後年スマホを使うようになったのと、同じであると。
だがどうやら物語の設定として、本当にアラサーではないか?と思い直した
この議題についてはネット上で既に考察されているので、被るポイントもあるかもしれないが、ググった限りで出てこなかった疑問点を書き連ねてみる
ほたるしかいない別荘にビールが贈られているなどの、テンプレ的な話題には、一先ず触れずに話を進めたい。
▼ほたるがハジメをハジメちゃんと呼ぶことが、そもそもおかしい。
ほたるが幾つも年上の女にちゃんづけした事にそもそも違和感があった
ヨウの事は、しっかりとさんづけしている。なのに、ハジメにはちゃんづけ。
これは咄嗟の場面で、つい地が出て、「ちゃん」づけしたのだろう
つまりハジメより年上で、ヨウより年下、すなわちアラサーと推察できる
その一連のシーンをよく見て欲しい。
ハジメもほたるも!?という顔をしている
明らかにお互いの言動に驚いている
つまりハジメにとって、ほたるはあくまでココノツと同年齢の少女だという認識があったのだが、そんな年下の少女に唐突に「ちゃん」づけされてしまった。それに驚いたのだ。ココノツだって勿論、ハジメをちゃんづけなんてしない
一方ほたるはというと、普段はココノツたちへは同年代の少女として接しているのに、勢いでついうっかり本音が出てしまった。
とっくに成人女性であるハジメを年下扱いしてしまったことに、焦ったのだろう。ほたるとしても、実年齢は隠したいものだと思われる
ハジメちゃんという語感も、金田一少年やバカボン再放送に触れてるアラサーに多い。ISDNはじめちゃん、なんてのもあった
▼そんな酒も、ハジメに出したジョッキの飲み方を、序盤にもしていた。
このセリフからも、風物詩というだけあって、実は毎年酒を飲んでいる事が読み取れる
▼子供のほたるのファッションも、2010年代の小学生にはとても見えない。
寧ろ平成初期に流行ったファッションである
▼兄の豊も、とても20〜30の若者には見えない
老けてる。
ほたるの幼少時代には、既に大人である
これも触れている人がいないのだが、ほたるがアラサーならば、当然兄の年齢はそれ以上である。
父の出張について行くのは、帝王学を学ぶ為でもあったのだろう、既に将来的なビジョンが見えている年齢ということが伺える。
(高校生なら正装として制服を着る可能性を考慮し、)スーツを着ている事からも、この時点で若くとも大学生くらいだと推測される。
身長も既に現在と同じである
(たった数年で現在の姿になっているほたる…!?)
▼親が後継者問題を急かしていることも疑問だ
10代、20代の親ならそこまで高齢じゃないので、大袈裟に焦る必要もない。
よって、ほたる30前後、兄貴40前後と考える方がスマート。となると親は丁度60代〜になるので、その年齢のほうがしっくりくる
無論、後から出来た子供であった、などの可能性は幾らでもあるが
▼そしてほたるは、言葉のチョイスも逐一古臭い。
頻繁に使う「モチのロン」
昭和の言葉である
現代の女子高生〜20前半が使うには、かなり不自然だ。
これは誰でも気付きそうだが、意外に検索しても誰も触れてないようで、驚いた。
▼高校生としては有り得ない描写が多すぎる
作中では一応ほたるはココノツたちと近い年齢という建前だが、それにしては学校行事に極端に疎いし、終業式のことすら把握していない。冬休みの時期すら知らない
これは高校生だったのは既に大昔だから忘れているのだろう
または通っていなかった可能性もある。
何故なら、「ほう」という反応は忘れていたというより「知らなかった」「今その事実を知った驚き」というほうが自然だからだ
皆さんも何か新しい知識を得たり、トリビアを知った時、思わず出る言葉は「ほう」という感心ではないか。
決して思い出した時に使う言葉ではない
他にも不審な点は多いが、ほたるを女子高生とはとても読めないのだ
▼最後にまとめるが、だがしかしは、ヒロインの年齢についても非常に魅力的な良作だ。
サンデー55周年の55本新連載という、無謀な意味不明企画で唯一成功したタイトルだ。
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▼ん…?
何か大事なことを忘れているような…
…っ
あっ…(察し)
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