▼「しらない街のあの子の噂」「迷子のふたりのトイボックス」作者の新作だが…
今回も期待を裏切らない良作だったね。
グラフィックの完成度や特徴的な語彙センスも健在だ。
▼しっかしやってみるとまあ、ホワイトなのかブラックなのか分からなくなるゲームだ(笑)。
エンディングは4つあり、それぞれの結末へと分岐する。
1プレイ15分程度で、スキップ機能のお陰で2周目からのエンド回収も容易い。
プレイ環境◎。
▼注目したいのは、一応の結末を見せるエンド1だね。
…これはまあ…
どう解釈したものか…。
一応ベストエンドではあるんだろうけど……ねえ?(笑)
▼「風船の街」は「しらない街のあの子の噂」「迷子のふたりのトイボックス」にあった黒い成分をサクっと味わえるゲームなのだが、それにしたって本当に混じり気なく、黒い成分のみが抽出された感じだ。
スタッフロールでネタバレを行うスタイルだが、どれも後ろ暗いオチだしね。
旧作のエンディングでは結構晴れやかな気分だったが、今回は本当にブラックでコメディ要素のようなものはほぼないです。という作者コメントの通りかも。笑ったのは天使のカウンターキックくらい。
評価C+
60点
短いゲームだけに、短いレビューになったかな。
要点としては、世界観が確立された完成度の高いグラフィック、イージーでスムーズに運べる謎解き、小さな驚きが連続するテンポのいいストーリー、そしてホラーゲームとしてはそこそこ怖い……と、短編ながらにホラーゲームに必要なものが概ね揃った手堅さでした。
「風船の街」というタイトルもセンスいい。人目を惹くよね。
おすすめです。
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