ストーリー上最後のバッドエンドで「結末 17 奈落」の後なのでおよそ絞れる。
わかりやすい選択肢があったため、セーブを取っておいた。
▼思った通り像を洗った後の3択で、「信仰を誓う」とバッドエンド(余談だが「黙る」だと殺されてゲームオーバー、「名乗る」が正解)
いきなり「……私は、あなたの信徒です!」と叫ぶ亜子に愕然とするが、
村から逃げ出すバッドエンドとちょっと違うのが、
殺された人たちに会いたいから女神に魂を売った点だね(どちらにせよ愚かだが)。
ここでも亜子が再会したい人が両親を差し置いて絵美理なのは、深い友情を感じる。
こんな顔して「ん?タメ口でいいぜ?」とか言い出すもんだから、緊迫した場面なのに笑っちゃった。
しかし所詮は弱さに付け込まれた亜子…
あっさりと力に飲み込まれ、今度は絵美理をも裏切る…
結局女神に取り込まれ終了…
…
これが「結末18 信徒」の内容だが…うーむやはり怖い。
5年前にも書いたが「血怨」はストーリーそのものが怖い。
亜子と達也がイチャイチャしてたり、明らかにストーリーが光に向けて走り出しても、
無残にも殺されたり、今回のように洗脳(というには大分亜子から行ったが)されてしまう。
ここまで惨たらしいゲームシナリオはなかなかないだろう。
▼両親は両親で、亜子がふたりに強い想い入れがあると伺えるのが良い。
三章で「どんな姿形でも会えてよかった」と縋るように呟いた亜子の悲壮感は大きかったね(結局この後、怨霊化した両親に殺されそうになるし)
私は友情や親子愛・家族愛を描いた作品が好きみたいだな。これは冷静な自己分析だろう。
恋愛ものなんて世の中に腐るほどあふれかえっているし、ヒットチャートも安っぽいラブソングばかりでしょ。
誰誰が好きで〜♪君が何々で〜〜♪という手垢のついた退屈な歌詞ばかり。
恋愛ものは弱者が現実逃避したくなる要素が強いのである程度売れるし、はっきりいって誰でも描けるんだよ。ニーズが読みやすいというのもあるし、嘘やオタクの妄想が許されるから。
でも友情や親子愛・家族愛を描くのは相当に難しいからな。
俺が「血怨」を気に入ってるのはそれもあるかもな
恋愛要素は恋愛要素で、暴走処女の亜子と今時ありえない好青年達也の恋愛が甘酸っぱいから気に入ってる。
5年前のレビュー感想で「早く亜子に靴を履かせてあげたい」と書いたが、
達也がガラスの靴を届ける王子様よろしく靴を持ってきてくれた時は、「ついに来た!!」と心の中で叫んだよ
俺はこのシーンを5年間待っていたのかもしれない。
達也が、亜子に靴を持ってきてくれるのを。
▼ゲーム構造的に面白いのは、「結末18 信徒」を越えた後の、お雛様の骨探しだな。
「私の骨を、見つけて」と言われ怨霊犇めく村中を奔走するわけだが…
まさに灯台下暗し!
…骨が埋まってるの、すぐ側の木の下だからね(笑)。
「あの人の骨が、この村のどこかに?」と言ってた亜子だが、まさかすぐそこにあるとは思わなかっただろう。
ここに骨が埋まっていると気づいた時…
「そうか村中を右往左往させられたが、結局最初の場所に戻るのか…ニクイ事をやってくれる」と唸ったが、意図的なんだろうか
ラスダンを盥回しにされるが進路が入り口のすぐ前にある「テイルズオブエターニア」や、
最初の城からラスダンの城が見える初代「ドラゴンクエスト」(未プレイだが…)を思い出したな。
このようなゲーム的な仕掛けは好き。
やっぱり「血怨」は只者じゃねーな。
▼さて残るは2つめの「死角」と結末02だが……
「死角」の目星は実はついている。
だが…それができそうなアイテムを使ってしまったんだが…
まさか詰みじゃないよなあ…?
見当はずれだといいが…
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