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2021年08月19日

縁結びの蒼花 レビュー感想 はい

とある小さな村に住む少年(主人公)の物語。




少年にはマリーという幼馴染の少女がいた。



二人は仲が良く、お互いのことを意識していたがまだ結ばれていなかった。



そんな二人の間に村長の息子であるニールが割って入る。



マリーにふさわしいのは自分だと主張し、数日後に訪れるマリーの誕生日で告白すると宣言する。



困惑する少年にニールは一つ提案をする。





マリーを諦めて欲しければ『蒼縁の花』と呼ばれる山頂にしか咲かない貴重な花を取ってこい。その花を手に入れてマリーにふさわしい相手は自分自身だと証明してみろ。








少年は覚悟を決めて魔物がはびこる山へと向かって行くのであった。














▼「縁結びの蒼花」をめぐる短編RPG




システム面は非常にシンプル





敵からするする逃げられるシンボルエンカウントだし回復アイテムを沢山拾えるので、攻略に詰まることはない。親切設計だ





だがボスは強かった。レベル2でギリギリ勝てた








倒したモンスターが金を落とさずアイテムを換金するタイプだが、そのひと手間がやや面倒。普通に金品を落としてほしい











▼シナリオは「王道ラブストーリーを楽しめる短編RPG」に違わぬ内容



少年漫画の読み切りって感じだ。






ラブコメとしてみると、ヒロインのマリーは笑顔が素敵で、おっぱいも大きく、優しくて料理が上手で、正しく善悪の区別が付き、嫌いな男にキッパリと断ることができる……さらにはそんな男を利用する知恵も持っていたりと…なかなか気前のいい女の子だった。女前とでもいうのだろうか



こんな子がいたら、さぞかしモテるだろう





毎朝起こしに来てくれるばかりか朝食と弁当まで作ってくれる、いわゆる幼馴染ヒロインだ(朝から凄い食うな)

スクリーンショット (137)_compressed.jpg











しかしそんなマリーがなぜ主人公に惚れたか、説得力が弱かった。好きな事はわかるのだが、読み手には理由付けがいる。





主人公はみなしごという設定で何故か村で一人暮らしなので、そこに絡めるとよかったんじゃないか




たとえば凄腕の戦士であるマリーの両親が唯一助けられなかったのが、主人公の両親だとか。



その流れでふたりは幼馴染で、同情がいつしか恋心に変わった…こんな描写なら10分でインパクトを出せる



作中の設定だけでは…ちょっと弱い。田舎で他にロクな男がいないし、俺消去法で選ばれたの?みたいに思ってしまった














▼エンディングではそんなマリーと結婚するか否かの「はいいいえ」が出る







主人公はまだ10代後半だろう。今後の人生で多くの女性と知り合うので、あと10年くらいは独身でいたい


他の女性も見たい






そう思いプロポーズをしなかったら「私たちにはもう縁結びの蒼花はいらないよね!!」と強引に結婚させられてしまった







「りんご!一緒に食べられるね!」
ばりの食い気味で。






マリーはプロポーズを断られると直感したのだろうか。この私が断ると







しかも「ジンクスに頼らなくたっていいよね!」とおっしゃる…



…そのジンクスの花のために、命懸けだったんだけどね…
















▼本当に王道のラブコメだった。




最近裏切り系のあまりにもアレなゲームを立て続けにプレイした所為か、マリーには実は他に好きな男が居り、最後に「私が好きなのはこの人なの、勘違いさせてごめんね」となると思っていた




マリーの日記で「普通に主人公が好きなんだ…ほんとに…?マ?…こマ??」と逆に驚いてしまったほどだ。



それが普通の展開だというのに

















評価C
60点



久々に良作の短編RPGでしたね。ラブコメというキャッチーなテーマなんで、万人向けでしょうか





敵役のニールは、どこまで悪党なのかわからなかった。一応主人公を心配したり(?)魔除けをしてるので、クズ扱いされているが、まったくの悪党ではないのかしらん…?(主人公とマリーを殺そうとするあたりも、やはりクズだけど)




エンディングまで30分だったけど、45分くらいあれば、ストーリーをもう少し濃く出来たかもしれませんねぇ…




…まあニールはどうでもいいけど、マリーの補足は欲しい















▼【悲報】陽介さん、また〇ぬ






「タマキハル〜石章 山沢損編〜」クリア。



「タマキハル〜零章 プロト〜」(何度も改題しているが「タマキハル〜プロト〜」と同一内容?)ではヒロインがエンディングで〇んだ。



「タマキハル〜序章 艮為山編〜」ではヒロインと主人公が〇んだ。






今回もやはり主人公が〇んだ







3回目ともなればもはや〇〇エンディングはお約束だが、「ひぐらし」的な構造なのか













設定の変更点が多いので、3作目だがマンネリ感は無かった


ラブコメだけではなく、犯罪者が登場し、バトルやファンタジーがあったりと、これまでとは世界観が変わった。


キャラクターの性格やポジションも変わった




「タマキハル〜零章 プロト〜」「タマキハル〜序章 艮為山編〜」では汚い沖崎だったけど、今回は綺麗な沖崎






ストーカー罪も無罪放免だね!!











オッキーはかわいい。素直になれない系片思いヒロインは好き。陽介と椿姫が密接になる世界線だと、綺麗なままなんだね




もともと地味な見た目だったが陽介に振り向いてほしくて、似合わない無理なメイクをしてるんだろうなあ…と思っていたのだが、特に言及がないまま終了。まあ、全然関係ない可能性もあるが












そしてヒロインも変わった




今回のヒロインは椿姫だ。椿姫は真夜よりずっとヒロインしていた。(おっぱいも大きいし)







そもそも「最初から主人公の片思いの相手」として設定されている真夜は、もとよりプレイヤーにとって温度差のあるキャラクターでしかないんだよ





実際、今回の初登場シーンでも「アッ!!2回も烏の餌になった人だ!!」としか思わなかったからね





いい子ではあるんだけど、まず陽介ほどには熱さない





ゲーム開始直後から主人公が一方的に好意を寄せているだけで、プレイヤーからするとただの1キャラクターでしかない(ヒロインが主人公に好意を寄せているパターンは別)










ところが椿姫は全くの他人なので、出会うところからスタート。お互いを知り、事件を経て仲を深めていく。



主人公もプレイヤーも、ヒロインを徐々に好きになる…





この大きなプロセスを踏める椿姫のほうがプレイヤーにとってのヒロインになるのは、至極当然













ボリュームは過去最大。ストーリーが余りにも長すぎて、読み切れなかった部分がある



陽介が「香月さんの着信メロディー、どこかで聞いたことがあるような」と言ってたのは、前作前々作のEDで流れていたっていう、メタネタ?











演出面…



クリア後にタイトル画面から、ヒロインが「消える」のが斬新だった。全く新しいわけではないが、殆ど見ないパターンだ。普通は「追加される」だから。















次のシナリオでも、陽介はまた他の女を抱くんだろうな。





守りたい女が2人いる状態でのループ(並行世界?たまきはるだから、転生?)




……だが記憶は忘れてるとか、どういうスタンスの主人公になるのかしらん…。



「YU-NO」「ひとかた」「レイジングループ」みたいになるのかな。毎回自分かヒロインが〇される、という






そもそも何作まであるのか。いま、全体の何%まできているのか。ヒロイン全員分やるのか…?



いろいろ疑問はあるが、俺のヒロインはもう椿姫だね






そのあたりの落としどころも含めて、新作が楽しみやね
( ´∀`)



この記事へのコメント
雨夜冬樹さん、こんにちは。
管理人のスマです。
この度は制作お疲れさまでした。


マリーは非常にいいヒロインでした。本作のもっとも優れたポイントは何かといわれたら、「ヒロイン」と答えるかも?

ストーリーは漫画か漫画小説風でした。上手かったのは、ヒロインの気持ちを、
ヒロインの言葉だけではなく、周りからも伝えたことです。

マリーの母親に「もしあなたが死んでいたら、あの子は立ち直れないほどのダメージを受けたでしょう」と
言われるシーンとかね。ましてや母親の台詞なので、マリーがいかに主人公が好きかということが良く分かります。


ここは私が完全に趣味と「フリゲに貢献したい」という僅かな気持ちだけでやってる個人ブログですので、お気になさらないでください。
少しでもいい記事にしたい、いいブログにしたいという気持ちこそあれ、見ろ、しろという気持ちは毛頭ないので、そのお気持ちだけで身に余るほどです。これからも、よろしければオリンピックイヤーの時にでも、覗いていってください。
Posted by 管理人 at 2021年08月24日 14:15
制作者の雨夜冬樹です。
お忙しい中レビューをしてくださり、ありがとうございます。
嬉しくてつい何度も読み返してしまいました。
ご意見とても参考になりました。今後のゲーム制作に活かして参ります。

またコメントが遅くなってしまって申し訳ありません。
もっと早く気がつけるように心がけます。

ご指摘頂いたマリーの補足については検討中です。
ただいま新作の制作をしており、そちらに気持ちがいっているので完成するまでは難しいかと。

管理人様のおかげで本作がより良いゲームになる可能性が見えました。
この度は本当にありがとうございました。

Posted by 雨夜冬樹 at 2021年08月24日 13:10
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