2015年04月12日
金沢への温泉旅(2)
北陸新幹線開通で、金沢が注目されています。
金沢は、加賀百万石の城下町として知られており、
特に兼六園ははずせない観光名所といえます。
<兼六園>
岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並び、日本三名園の
一つに数えられる兼六園は、江戸時代の初期である
延宝4年(1676年)に5代藩主前田綱紀が金沢城外郭に
造営した藩庭「蓮池庭(れんちてい)」が起源です。
その後、歴代藩主により整備が進めてられていき
13代藩主前田斉泰の頃に、ほぼ現在の形となり
兼六園と名付けられようです。
松平定信(寛政の改革を行なった徳川幕府老中)が、
中国宋代の詩人である李格非が『洛陽名園記』で
中国洛陽にある「湖園」を紹介する文章として、
「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の六つを
兼ね備える名園」とあるのを引用し、文政5年に
命名したといわれています。
ちなみに、金沢という地名は園内にある湧き水
「金城霊沢(きんじょうれいたく)」が由来という
ことのようです。
<金沢城>
兼六園から、百間堀通り(百万石通り)を橋で渡ると
金沢城の石川門があります。
加賀藩前田家の居城である金沢城ですが、火災で
ほぼ焼失してしまい、江戸時代から現存するのは
石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫など、わすかです。
金沢城は、もともと加賀一向一揆の拠点として
浄土真宗の寺院「尾山御坊(おやまごぼう)」が
あった処で、織田信長が一揆を攻め落とした後、
佐久間盛政が金沢城と改めて用いていましたが
賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉により滅ぼされてしまい
次に前田利家が入り、尾山城と改称しました。
文禄元年(1592年)から前田利家は高山右近を招き
大改造を行ない、5重の天守閣や櫓を揃えました。
この頃、再び金沢城という名に戻したそうです。
しかし、そのわずか10年後の慶長7年(1602年)に
落雷により天守閣は焼失し、再建されることなく
三階櫓や二の丸御殿が建てられたとのことです。
その後、たびたび火災にあうことになりますが、
宝暦9年(1759)年の時は、ほとんど焼失してしまい
その際、実用性重視ということから本丸の櫓は
再建されませんでした。
現存する石川門は、天明8年(1788)年に再建された
ものです。
明治維新後は、陸軍が管轄することとなります。
戦後、金沢大学のキャンパスとして使われますが
平成7年(1995年)に移出が決まった後、石川県の
管理下となり、公園としての整備事業が行なわれ
現在に至ります。
石川門から入ると、見晴らしのいい三の丸広場の
向こうに五十間長屋を確認することができます。
鶴丸倉庫を左に坂を上り、橋詰門の横を過ぎると
右手に二の丸広場が広がっています。
続けて坂を上っていくと三十間長屋があります。
その奥の細い山道を下ると、玉泉院丸庭園という
池泉回遊式の庭園があり、そのまま階段を行くと
玉泉院丸口に出ます。
<尾山神社>
金沢城公園とは道を挟んだ向かい側に尾山神社が
あります。
合同庁舎前交差点の信号の先から入っていくと、
金沢城二の丸の唐門を移設した東神門をくぐって
境内に入ることができます。
しかし、尾山神社は正面の神門が有名です。
1875年(明治8年)完成の和漢洋三様式が混用された
独特なスタイルの三階建のアーチ型楼門です。
1階部分が木骨煉瓦造石貼付の3連アーチ様態で、
2階と3階は木造漆喰塗りになっています。
最上階である3階部分の窓にはステンドグラスが
はめられており、夜になると御神灯が燈されて、
その光は、金沢の街を照らし、また灯台の役目を
果たしていたそうです。
ちなみに最上階の屋根に設置されている避雷針は
日本最古のものということです。
尾山神社には、前田利家が祀られておりますが
明治維新後に創建された社です。
前田利家没後に、二代藩主の利長は霊を祀ろう
としましたが、前田家は外様大名であるが故に
目立つようなことを憚って、守護神としていた
八幡宮を、金沢城の鬼門(東北)を守るためとし
卯辰山の麓に卯辰八幡宮(現在の宇多須神社)を
建立することとし、利家公の霊を合祀しました。
そして、徳川幕府解体後の明治6年(1873年)に
金沢城の金谷御殿跡に新たに社殿が建てられて
御神体が遷座され尾山神社と称しました。
その後、境内には歴代藩主を祀る摂社として、
金谷神社が創建されています。
また、平成10年(1998年)には利家の正室である
まつが尾山神社に合祀されました。
<香林坊>
金沢城や兼六園、尾山神社が存在しているのは、
金沢の繁華街である香林坊の近くです。
金沢城へと通じる北陸街道沿いに商店が並び、
明治時代なると旧制第四高等学校(金沢大学)が
出来たことからカフェや映画館が作られていき
デパートも建てられるようになりました。
ちなみに、香林坊というは比叡山の僧の名前で
彼が還俗して、町人向田家の跡取りとなった後
目薬の製造販売に成功して「香林坊家」として
繁栄したからとの一説があります。
香林坊へは、金沢駅からバスで10分ほどです。
<アパホテル金沢中央>
金沢には温泉ビジネスホテルが2軒あります。
金沢駅の隣にある「ドーミーイン金沢」と
香林坊近くの「アパホテル金沢中央」です。
「アパホテル金沢中央」は、片町という
香林坊の隣のバス停から徒歩1分の距離です。
兼六園や金沢城公園からは徒歩で15分です。
白山連峰から日本海までが一望できるという
温泉露天風呂が用意されています。
泉質は、ナトリウム塩化物泉とのことです。
〜じゃらん〜
[アパホテル金沢中央]の宿泊プランは、こちらをどうぞ!
「ドーミーイン金沢」の宿泊は、こちら
[金沢への温泉旅(1)]も、ご覧ください。
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