2013年02月26日
脳男(のうおとこ)〜21世紀の精神異常者〜
2013/2/9に映画[脳男]が公開されています。主演は生田斗真で、松雪泰子・江口洋介に、
夏八木勲・石橋蓮司・二階堂ふみ・太田莉菜といった面々が脇を固めています。
(※太田莉菜は、俳優の松田龍平の妻です)
[脳男]は首藤瓜於(しゅどう うりお)作の推理小説で、第46回江戸川乱歩賞を受賞している
作品です。
無差別連続爆破事件が発生し、それを捜査する刑事(江口洋介)がアジトに踏み込むと、
犯人には逃げられてしまうが、男(生田斗真)が取り残され、共犯者とみなされ精神鑑定を
受けさせられる。担当医(松雪泰子)は彼の態度に違和感を覚え、過去を調べてみると、
幼い頃に轢き逃げ事故で両親を亡くしており、大富豪の祖父に引き取られた後、
息子夫婦を失った怒りを持つ祖父によって、正義のために犯罪者を抹殺するという
殺人ロボットに鍛え上げられていることが判明する。一度見たものは、全て記憶でき
決して忘れず、多数の言語も理解できるという並外れた知能は持つが、人間らしい感情を
持つことができなかったことから、周囲から“脳男”と呼ばれるようになっていた。
担当医だけでなく刑事までも人間性を取り戻させることができるのではないかと苦悩する中、
“脳男”と犯人たちとの死闘が繰り広げられることになる・・・
King Crimson の[21世紀のスキッツォイド・マン(21st Century Schizoid Man)]が
主題歌になっています。この曲は、かつて「21世紀の精神異常者」という邦題が
付けられていましたが、生まれつき感情の無い殺人マシーンという“脳男”のイメージと
マッチしているということのようで、この映画のプロデュースをした石田雄治は
「まずタイトルがこの映画にピッタリ」と言っており、「歌詞からも脳男の苦悩と悲しみを
イメージできたということ。そして43年前の作品なのに全く古さを感じさせない、
ヘヴィかつ感情を刺激するサウンド。まさに、この映画の衝撃的なエンディングに
ピッタリと思い起用しました」と主題歌決定の経緯を明かしています。
この曲は、1969年リリースの King Crimson の1stアルバム『クリムゾン・キングの宮殿
(In The Court Of The Krimson King)』の1曲目として収録されていますが、そのアルバム
ジャケットには苦悩するかのような男の顔が描かれています。
1. 21世紀のスキッツォイド・マン
(インクルーディング:ミラーズ)
2. 風に語りて
3. エピタフ(墓碑銘)
(インクルーディング:(a)理由なき行進~(b)明日又明日)
4. ムーンチャイルド
(インクルーディング:(a)ドリーム~(b)幻想)
5. クリムゾン・キングの宮殿
(インクルーディング:(a)帰って来た魔女~(b)あやつり人形の踊り)
King Crimson は『クリムゾン・キングの宮殿』でデビューし、プログレッシヴ・ロック を創造して
いったグループです。このアルバムは、the Beatles の『アビー・ロード(Abbey Road)』を
チャートから引きずりおろしたという伝説があり、プログレッシヴ・ロックとしてはもちろんのこと
ロック・ミュージックの名盤中の名盤として位置付けられているものです。
☆2/9に発売された[プログレッシヴ・ロック]というムックにも取り上げられています。
1曲目が[21st Century Schizoid Man]でヘビーなリフが特徴的なハードな印象の曲ですが、
2曲目は一転してフルートが奏でる[風に語りて(I Talk To The Wind)]という抒情的な曲で、
それに続けて3曲目の重厚で華麗な[エピタフ(墓碑銘)(Epitaph)]が厳かに始まります。
メロトロンによりクラシカルさが演出されたロックによるオーケストラといった感じで、
including としていくつかのパートで構成された、ドラマティックな展開をみせる組曲形式に
なっています。
このアルバムでは I Talk To The Wind 以外の4曲が including を利用しています。
4曲目は[ムーンチャイルド(Moonchild)]というインプロヴァイゼーション(Improvisation)
主体のメロトロンやフルートやギターなどによる幻想的で神秘的な楽曲です。
最後はタイトルソング[クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Krimson King)]で、
こちらもクラシカルな雰囲気を持ちながらも印象的なドラミングが響き渡り、間奏部分では
メロトロンが効果的に使われるという、静と動のコントラストが際立つダイナミックな楽曲と
なっています。
このアルバムの後、メロトロンを使ったクラシカルな構築美をもつ楽曲が、プログレの代名詞と
位置付けられるようにもなりました。
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夏八木勲・石橋蓮司・二階堂ふみ・太田莉菜といった面々が脇を固めています。
(※太田莉菜は、俳優の松田龍平の妻です)
[脳男]は首藤瓜於(しゅどう うりお)作の推理小説で、第46回江戸川乱歩賞を受賞している
作品です。
映画[脳男]のキャラ“のうおとこくん”です。
無差別連続爆破事件が発生し、それを捜査する刑事(江口洋介)がアジトに踏み込むと、
犯人には逃げられてしまうが、男(生田斗真)が取り残され、共犯者とみなされ精神鑑定を
受けさせられる。担当医(松雪泰子)は彼の態度に違和感を覚え、過去を調べてみると、
幼い頃に轢き逃げ事故で両親を亡くしており、大富豪の祖父に引き取られた後、
息子夫婦を失った怒りを持つ祖父によって、正義のために犯罪者を抹殺するという
殺人ロボットに鍛え上げられていることが判明する。一度見たものは、全て記憶でき
決して忘れず、多数の言語も理解できるという並外れた知能は持つが、人間らしい感情を
持つことができなかったことから、周囲から“脳男”と呼ばれるようになっていた。
担当医だけでなく刑事までも人間性を取り戻させることができるのではないかと苦悩する中、
“脳男”と犯人たちとの死闘が繰り広げられることになる・・・
右隣は香川県のうどん大使“うどん脳くん”です。
King Crimson の[21世紀のスキッツォイド・マン(21st Century Schizoid Man)]が
主題歌になっています。この曲は、かつて「21世紀の精神異常者」という邦題が
付けられていましたが、生まれつき感情の無い殺人マシーンという“脳男”のイメージと
マッチしているということのようで、この映画のプロデュースをした石田雄治は
「まずタイトルがこの映画にピッタリ」と言っており、「歌詞からも脳男の苦悩と悲しみを
イメージできたということ。そして43年前の作品なのに全く古さを感じさせない、
ヘヴィかつ感情を刺激するサウンド。まさに、この映画の衝撃的なエンディングに
ピッタリと思い起用しました」と主題歌決定の経緯を明かしています。
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この曲は、1969年リリースの King Crimson の1stアルバム『クリムゾン・キングの宮殿
(In The Court Of The Krimson King)』の1曲目として収録されていますが、そのアルバム
ジャケットには苦悩するかのような男の顔が描かれています。
1. 21世紀のスキッツォイド・マン
(インクルーディング:ミラーズ)
2. 風に語りて
3. エピタフ(墓碑銘)
(インクルーディング:(a)理由なき行進~(b)明日又明日)
4. ムーンチャイルド
(インクルーディング:(a)ドリーム~(b)幻想)
5. クリムゾン・キングの宮殿
(インクルーディング:(a)帰って来た魔女~(b)あやつり人形の踊り)
King Crimson は『クリムゾン・キングの宮殿』でデビューし、プログレッシヴ・ロック を創造して
いったグループです。このアルバムは、the Beatles の『アビー・ロード(Abbey Road)』を
チャートから引きずりおろしたという伝説があり、プログレッシヴ・ロックとしてはもちろんのこと
ロック・ミュージックの名盤中の名盤として位置付けられているものです。
☆2/9に発売された[プログレッシヴ・ロック]というムックにも取り上げられています。
1曲目が[21st Century Schizoid Man]でヘビーなリフが特徴的なハードな印象の曲ですが、
2曲目は一転してフルートが奏でる[風に語りて(I Talk To The Wind)]という抒情的な曲で、
それに続けて3曲目の重厚で華麗な[エピタフ(墓碑銘)(Epitaph)]が厳かに始まります。
メロトロンによりクラシカルさが演出されたロックによるオーケストラといった感じで、
including としていくつかのパートで構成された、ドラマティックな展開をみせる組曲形式に
なっています。
このアルバムでは I Talk To The Wind 以外の4曲が including を利用しています。
4曲目は[ムーンチャイルド(Moonchild)]というインプロヴァイゼーション(Improvisation)
主体のメロトロンやフルートやギターなどによる幻想的で神秘的な楽曲です。
最後はタイトルソング[クリムゾン・キングの宮殿(In The Court Of The Krimson King)]で、
こちらもクラシカルな雰囲気を持ちながらも印象的なドラミングが響き渡り、間奏部分では
メロトロンが効果的に使われるという、静と動のコントラストが際立つダイナミックな楽曲と
なっています。
このアルバムの後、メロトロンを使ったクラシカルな構築美をもつ楽曲が、プログレの代名詞と
位置付けられるようにもなりました。
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