アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

自分が嫌いな人は、幸せになれない理由について
書いてみましたが、慢性的に不幸せだと思っている
人は、実は解決策は自分の中にあるかも？という
軽い気持ちで受け止めてくれれば、白か黒か、
善か悪かの2者択一ではなく、グレーの選択肢も
でて気持ちが楽になるのではないでしょうか。

余談ですが、

哲学的な話をすると、宗教的なことをやっているのでは？
とか思う方もいるでしょうが、私自身は全くの無宗教です。

特に、イエス様も仏様も信仰心はゼロです。
今まで入ったことも信仰したこともありません。

歴史の授業で習った程度のことは知ってますが＾＾

偉ぶるお坊さんは嫌いだし、墓石も反対、お葬式なども
反対で、自分の場合は、直葬でやってほしいぐらいです。

まあこの話は又別の機会に。。。

本題に戻って・・・。

不安な出来事が起こると、自分の家族に悪いように繋げてしまう
という脳の癖があるのです。私の場合。

今でこそ、軽く流せるようになりましたが、
結婚してからは、アスペ嫁が出かけていて、
外で救急車のサイレンが鳴っていると、
「自分の嫁が運ばれたのでは無いか？」
と大人になってからも瞬間的に思っている自分がいました。

結婚して、両親と別に暮らすようになってからは、
見捨てられたくない依存の対象が母親から嫁に変わったのでしょうね。

自分の大切な人に置いて行かれてしまう
と言うような不安感から来る自動思考なのかと思う
ようになりました。

母親に自分の幼少期のことを聞くと、結構
小さいときから1人きりで留守番させざるを得ない
環境であったと説明されました。

それは私の記憶には全くないものなのですが、
潜在的には、母親を一番求めていた時期に
一人で過ごしたことが自分の無意識の中の
傷であり、愛情を受けたい欲求の根幹
なのだろうと理解しました。

そんな私は、当然自分のことは好きになりたいけど、
思うように動くことが出来ない自分でもあるので、
どちらかというと嫌いであったと思います。

多感な時期は、上手くいかないことがあると
「もっと、頭が良く産んでくれれば良かったのに」
「もっと、身長も体も大きかったら好きになれるのに」

など、自分よりも少し能力が上だと思う人を見れば、
相手をねたみ、自分を自分で否定して傷つけてきた
と言うことになります。

ＡＣの人は、大抵、自己肯定感が低いです。
だから、自信もないし、ありのままの自分が好きではありません。

むしろ社会から家族から評価されるような行動をとり、
自然と周りの人の世話役を買って出ていることもしばしば
あるでしょう。

本当の自分の上に仮面をかぶって自分を偽って
大きくなってしまったというわけです。

自分を自分で認めないというのが、一番自分を傷つけている
ということに気づけないのです。

そのため、自分のことより、他人の目を最重要項目としてとらえ、
人の目から見て評価される自分を形成していくことになります。

だから、一見は、人の為に尽力する素晴らしい人間に受け取られます。
ただ、本当の根幹は、人の為にやっているつもり、世話をしているつもりが、
実は、称賛し続けてもらいたいという欲求から行動していることが多いのです。

本当に、人の為に何かしてあげたいと思ったのであれば、
相手が自分の思うような称賛をくれなかったとしても、
それをフラストレーションに感じることはないでしょう。

ただ、ＡＣだと求めてしまうんです。称賛や評価を。
「頑張ったね。凄いね。やってくれて助かった。いてくれて助かった」
と言ってくれないと、自分の居場所が無くなってしまう気がするから、
相手が称賛してくれないと、ムキになって怒る人もいます。
私は、ずーっと、母親に対しても、恋人に対しても、アスペ嫁に対しても
形や中身は異なれど、そうでした。

ＡＣの自動思考は当然、私のような悪いことが頭によぎる人が
多いと思います。

この手の人には、何を言っても肯定的にとらえることは難しいという
のがご理解頂けるでしょうか？

良い出来事があったとしても、マイナスの自動思考が邪魔をして、
「こんな良いことが自分におこるなんて、これから凄く嫌なことが起きそうだ。」

と、良いことがあったことを素直に受け入れ喜ぶことが出来ず、
まだ起こってもいない、悪いことが起こるのでは無いかという
不安と恐怖で頭の中が占有されてしまうのです。

逆に、悪い出来事があった場合はどうでしょう。

おそらくこんな事を思うでしょう。

「ああ、まただ、やっぱり自分には悪いことばかり起きる。悪いことが起きる星の下に産まれたんだ。」

どういうことかわかりますでしょうか。良いことが起きても悪いことが起きても、
結局、自動思考が頭の中を占有してしまい邪魔をして、

「自分は不幸なやつだ」


というレッテルを何枚も何枚も自分で貼っていることになります。

これでは、いくら良いことがあっても、一般的には幸せなことが
あっても、全てが不幸だと思ってしまうなのです。

こんな思考で生活していたら、間違いなく幸せになんかなれないですよね。

こんな考え方をしてしまう自分が悪いとかでは決してありません。
この劣等感を植え付けたのは、自分ではありません。
まずはそこを理解することが先決です。

自分が考えている不幸の妄想は、自分の防衛本能が
小さい頃の自分を守るために形成させた副産物であり、
不幸だと勝手に思い込んでいるのは自分の癖なんだと
わかりましょう。

小さい頃から、「自分は不幸だ」というレッテルシールを
何万回自分に貼り付けたかわかりませんよね？

これを少しずつ剥がしていくことがインナーチャイルドを
癒やすと言うことだと思ってます。

ＡＣの完璧主義的な発想だと、この何万枚も貼られた
レッテルシールを一気に剥がしたいと思うでしょう。
一気に剥がせないなら、面倒くさいから剥がしたくない！
そう考えて行動できないのがＡＣでもあります。

毎日何年もかけてこつこつ貼ったシールですよ。そんな簡単には
剥がれるわけがないのです。

何年前かにフローリングに貼り付けたシールだって
容易には剥がすことは出来ないように、少しずつ、
このレッテルシールは、濡れ衣だ！と理解しながら
剥がしていく必要があります。

その一つとして、お金もかからず効果が期待できるのが、
録音アファメーションでは無いかと自分は実行してみている
わけです。

最初に劣等感のレッテルシールを貼り付けたのは自分ではないが、
そのあと、その上に貼り付けて言っているのは全て自分自身だという
ことに気がつくと、少し心が楽になるのでは無いかと思います。



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