アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

比較的発達障害のなかでもアスペルガー症候群というものはメジャーになってきました。大人の発達障害の場合、特に摩擦が生じがちなのが不適正な職場に就職してしまった場合と、家庭内での方針や意見が共有できない毎日を過ごすということが多いでしょう。


不適正な職場に就職してしまった場合、アスペルガー症候群の人は連日のパニックや上席の指示にうまく従えない、意思疎通がうまくいかないということが連続して、変な人とか
つかえないやつというレッテルを貼られてしまい2次障害が進行してくることも珍しくないでしょう。




比較的、アスペルガー症候群のようなタイプは研究職やエンジニアなどの頻繁にコミュニケーションを行わないような職種にむいているといわれています。しかし他にも公務員や教師、管理職なども適性を発揮する場合があります。
ただ、教員や公務員は昭和の時代と比べるとサービス業的な要素も求められるようになってきているので昔のようには簡単にいかないという面もあるでしょう。

あまりむかないと思われるのは、飲食業などの接客など第一線に立ってお客様と接する必要があるサービス業はしんどいと感じるタイプが多いのではないかと思われます。
大手の飲食店であればマニュアルがしっかりしており、それを記憶力で難なくカバーするというタイプの人もいるでしょうが、イレギュラーなことが発生したときはパニックとなってしまい対応に追われたり、よりいっそう失礼なことをしてしまったりすることも考えられます。

夫婦という面でいうと、圧倒的にアスペルガーの夫と定型の妻（ややアダルトチルドレン気味）という組み合わせが思った以上に多くなります。これはアスペルガー症候群を男女比で考えた場合に4対1ぐらいの割合で男性のアスペルガー人口が多いからともいえます。そのため私の家庭のような、アスペルガーの妻と定型の夫（ややアダルトチルドレン気味）という組み合わせはマイナーで情報も少ないといえます。




アスペルガーな夫を持つ毎日が苦悩の連続を味わっている妻のブログというものは非常にたくさん目にすることができます。いわゆるカサンドラ愛情はく奪症候群ということになりますが、なかなか周りに理解してもらいにくい点もストレスをためやすい要因になります。

・男なんてみんなそんなものだよ
・うちの旦那もそうだよ。あなただけじゃないよ
・うちの旦那なんてもっとひどいから、その位ならまだましだよ
・ちょっと被害者意識が高いんじゃない？

ママさんたちの井戸端会議で勇気を持って自分の状況を説明するも結果的に夫を一般化した話としてなだめられたり、自分のほうがひどいともっと我慢を強要させられたりするなど心のなかは四面楚歌状態になることも少なくありません。

・職場で愚痴っても理解してくれる人がいない
・家庭に帰れば当然パートナーは理解してくれない
・子供がいる場合は、子供も発達障害だったりする
・親や兄弟に悩みを打ち明けても聞く耳を持ってくれない

こういった環境がよりいっそうカサンドラ愛情はく奪症候群を悪化させることになるのです。


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