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2015年12月17日

結婚後の料理は女性がするもの?古い古い!できる人がやるんです。(その1)

料理がお世辞にも得意とは言いがたいアスペ嫁。
結婚当初は、若妻に食事の準備はすべて任せっきりにしていた
わけですが、今では、私の方が多いかも…

アスペ嫁というかアスペの人って、こっちが我慢してやっていたとしても、
言葉にしないで、やっていると勝手に次もその人がやってくれるだろう
っていう考えに固定化されてしまう
んです。困った物ですね。

■拗ねたあまのじゃく表現は自分をむなしくさせるだけ。

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だから、「料理は俺がやるからもう、ママはやらなくていい!!」なんて、
プリプリして言おうものなら、すべて私がやることになります。
まあ、私がやるって自分で言ったのだから、言葉通りなのですが、
AC夫は未熟であまのじゃくな所もあるので、ムキになってそう言う言い方を
してしまうときがあり、そのあとはっと気づくんです。全くこの発言は意味がないと…

多分私が、こんな子どもみたいな拗ねた発言をしてしまう気持ちの背景には、
私「俺が全部やるから良いよもう!」

嫁「ごめんね、私の仕事だから、これからはしっかりやるね!」

というような理想という名の妄想が自動思考でスタートしてしまっているのです^^

なんなのでしょう。求めているものは、「謝罪」と「前向きな気持ち」を確認したいとで
言うのでしょうか。今まで何千回こんなことをしてしまったかきりがありませんが、
アスペには、無駄、無駄、無駄です。

こんな発言をした自分が大人げないという恥ずかしさと、
それでも相手が結局はこちらの期待するリアクションをまったく
みせない、いわない、うごかないの三拍子が揃ってしまい、
この気持ちのやりどころが結果的に、怒りとしてぶつけることになるのです。


■自分が手を使った物ならすべて料理という発想

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以前にも書いたことがありますが、アスペ嫁は結婚するまで、ほぼ料理を
したことがなかったそうです。料理はしたことがなくても、家で食事の手伝いを
なにかしら見ていたりすれば、全くないなんてことは考えられないのですが…

どこかのお城のお姫様だったの?というぐらい知らないことが多すぎて、
教えている自分が姑かと思うほどでした。当時は、そんな無知な嫁も
可愛らしく感じられ、そのうち二人三脚で行けば、成長していくのだろうなと、
ほほえましく感じられる時期もありました。


しかし、まずビビったのは、お湯を沸かしたことがないって言われたときは
「おいおい、この人大丈夫かなぁ」と疑心暗鬼になったものです。

新婚となり、引っ越した当日は、料理器具がそろっていないこともあり、
カップラーメンで済ませることにしたのです。

私「やかんあるからお湯わかしてくれる?」

嫁「どうやるのかわからな〜い」

私「え?コンロのつまみを回せばつくよ」

嫁「上手く動かないよ」

私「右に回してもガスコンロの火は点かないでしょ^^」

嫁「そうなんだ〜」


…なぜあのときおかしいと思わなかったのか。

よっぽど、うかれていたのか、「俺って頼りになる旦那だな」なんて
うぬぼれていたのかもしれません^^

左に回すか右に回すかも分からんって、どんだけ?

百歩譲っても、右がダメなら左回してみるでしょう。
と、いまなら突っ込みまくっていることでしょう。

そして、カップラーメンを二人で食べたのですが、アスペ嫁が一言。
「今日は、早速料理しちゃったね!」って言ったんです。

カップラーメンが料理ですと?

気づくことが出来るチャンスはたくさんあったのでしょうが…
そんな姿が可愛らしく見えてしまったのでしょう、きっと^^

つづく

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2015年12月16日

自分を褒めること、相手を褒めること、我が子を褒めることが苦手なAC夫。(その4)

自分を褒めること、相手を褒めること、我が子を褒めることが苦手なAC夫。(その3)からの続き。

■褒めることが思いつかなくても、感謝の気持ちは伝えられる。

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私は本当に褒めることが下手です。自分自身ですら褒めることができない人は、
自分の子ども、パートナー、周りに人達に対してなど、褒めることはぎこちなくなって当然だと思います。
訓練も何もしないで、親になったから、「さあ、しっかり子どもを褒めて育てましょう!」と
意気込んでいるだけでは、理想という名の妄想の段階なのだと思います。

だから、自分は褒めるスキルが低いことを受け止めて、褒めると言うことは
子どもを良い子にするためではなく、相手を承認するコミュニケーションの一部として
考えてきたい
と思いました。誰でもできることは、「感謝の意を伝えること」ですね。
子どもは訓示的なものを親に期待していません。ただただ、自分を一人の人間として、
承認して欲しいという欲求を満たして上げることが、自己肯定感を高めることにつながる

ことでしょう。

そうなってくると、逆算してみればわかりますが、自分以外の他人を受け止め承認するという
行為は、心に余裕がない人にはできない行為です。いかに自分に社会的地位や権威、スキル
などがあっても、自分を受け止められない、自分を褒められない(ナルシストという意味ではなく)
人は、相手を批判し、刃を向けることでしか対話することができないのだと思います。

褒めるところなんか見つからない…と思いがちですが、まったくないなんてことはないですよね。
ただ、条件付きとか見返りを期待するとかそういう自動思考が当たり前になりすぎてしまって、
無償で褒めるということが、なんだか損に感じてしまったりもする
のです。

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だから、例えば,100万円あげるから、自分の褒めてあげたいところ見つけてみて!といえば、
案外、見つかったりします。これは見返りが100万円で得だと感じるから必死に探すのでしょう。

この見返りは、金銭的なものに魅力を感じる人、権力的なもの、社会的地位的なもの、世間からの評価
に魅力を感じる人などさまざま
です。

ギブアンドテイク精神をたたき込まれた結果、何か物的な、心理的な見返りを期待してしまう私の
脳みそが問題
なのであるため、そういうのをひっくるめて、まず自分の褒められるところもひとつずつ
でも掘り出して受け止められれば、いいなと思っています。

どちらかというと私の子育ては、子どものためという言葉を盾に、自分自身が
世間から駄目な親に見られないようにという要素が強かった気がするのです。
そのことばかりにビクビクしてしまい、失敗を恐れて、思うように行かないと怒鳴り散らす。

全く大人としても、親としても未熟な自分に、さらに頭にきます^^
しかし、これも結局は、自分が未熟であることを認めることができないジレンマなの
ではないでしょうか。

ACの親にとっての子育ては、自分を育てなおすための試練なのかもしれませんし、
育てなおすチャンスを自分の分身が捧げてくれたのかもしれません。

いつの時代も、周りの理解が無い人たちは、いいたいことをいうものです。
悪口だったり、愚痴だったり、価値感の押しつけだったり。しかし、それ自体は
気分を害するようなことでも、それで自分自身が別人になってしまうなんてことは、
絶対にないわけです。

他人は他人、自分は自分。まだまだ自分探しの道は、我が子と共に続いていきます。


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2015年12月15日

自分を褒めること、相手を褒めること、我が子を褒めることが苦手なAC夫。(その3)

自分を褒めること、相手を褒めること、我が子を褒めることが苦手なAC夫。(その2)の続き

■自分を褒めることができない人は、他人も我が子も心から褒めることができない。

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「やればできるじゃない」という言葉が、うちの母親は多かった記憶がよみがえります。
この言葉って、どことなく上から目線なんですよね。「やればできるのだから、言われる前にやりなさい」
という命令にもきこえます。子どもも知識や経験がない中でも、うれしいか嫌かという感情は
自分でも分かります。この言葉は、子育ての褒め言葉としては使えない言葉なのです。

そして、たいていこの言葉の後に、一般論や、普通の人は…とか、戒め的な言葉を
ちょいちょい入れられたりする
わけです。最後は反省の弁を述べないと話が終わらなかったり。
結局、褒めているようでも、最終的には説教で終わるような感じだから、褒められた印象も薄くなるのでしょうね。

でも、上手く褒められなくて当然なんですよ。母親も私も褒めると言うことをまったくもって
はき違えているわけですが、自分の中では褒めているという意識だけで自分の正当性を
保っています。なおかつ、子育ては閉鎖的な空間で行われるわけであり、よほどのことがない限り、
自分の子育てスタイルについて、他人がとやかく介入する機会もないわけです。

そうなってくると、誰も「その褒め方は子どもはうれしくないよ!」と注意してくれたりなどまず
ありませんから、一貫して、自分の誤った褒めるという概念で子どもを育て続けてしまいます。
親もそれが正しいと疑わず、本当の愛情だと思って、我が子へその思いを注いでしまっているのですから
皮肉なものです。


■褒めることで何か見返りをもらうようなことを期待しない。

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良い子に育てたい。世間から見て恥ずかしくない子にしたい。など親であれば私物のように
我が子の行く末を考えてしまいがちです。そして、アダルトチルドレン要素が大きい親が
子育てをすると、白黒発想で、答えを2極化にしやすいため、ものごとを「正しい」か「間違っている」
という2択で自動思考が考えさせてしまっていることにも大きな問題
が生じます。

そもそも「褒める」理由を、良い子にしたい!とかが理由だとすると、まず逆効果になるでしょう。
良い子にしたいから褒めるという条件付きの愛で成立する条件であり、褒めているのに良い子に
ならないときは、その対極の「怒る」ということでしか相手を受け止められなくなるでしょう。

これは、私の中では、褒めた見返りに、あなたは良い子になって下さいということを潜在的に期待して
いるわけです。しかも厄介なのは、自動思考がそう思わせ、自分自身を期待させます。
コンピュータープログラミングのように、正確に脳はその情報を命令として自分の脳へ出してきます。
そして期待を裏切られると、この子は悪い子という認識になるため、悪い子は褒めないで叱らないと!
という白か黒かでしか判断できないことが裏目に出てしまうことになります。

はっきり言って、この褒め方をしたらベストなんていう魔法の言葉はないと思って下さい。
なぜかと言えば、子どもはひとりひとり生まれ持った性格やポテンシャルや感受性が異なる
からです。

ただ、自分がすごいと思う価値感、世間的に見た価値感を中心に我が子を評価しないことは
大切です。私たちが今持っている価値感は、多かれすくなかれ、たくさんの経験や失敗から
学んで得てきた価値感
です。善悪の価値感についても同じです。何が良くて何が悪いなんて、
本当は一概には言えません。

自分が子どもと同じ年齢のときを思い浮かべて、どんな風に褒めたらうれしいかという風に
考えることもひとつの方法としては良いと思います。しかし、それも1案であって自分と子どもは
別の人間であると言うことを認識しないと、「自分は子どものとき、こう思ったから、自分の子どもも
同じように思うはずだ!」という勝手な決めつけやレッテルを貼ってしまうことになるので注意が
必要です。

そう考えると、子育てなんか大変でしたくない!と思ってしまうかもしれませんが、
それ以上に、親としてではなく、自分自身という一人の人間をひとまわりもふたまわりも
成長させてくれるために、子どもはいるのかもしれないです。子ども達に間違いを恐れるな!
と叫んでいる割に、失敗を一番恐れているのは親の自分自身であったりするんですね。

つづく
自閉症スペクトラムがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)






2015年12月14日

自分を褒めること、相手を褒めること、我が子を褒めることが苦手なAC夫。(その2)

自分を褒めること、相手を褒めること、我が子を褒めることが苦手なAC夫。(その1)のつづき。

■褒める言葉を発するときに、なにか条件を絡めてしまう癖。

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いわゆる条件付きの愛情で育ってしまった私。愛情は愛情でも、条件付きの愛情
での表現ということがどうしても無意識に多くなってしまうのです。

子どもが、すごくよくできたとき、いつもよりがんばったとき、毎日元気でいてくれているとき、
などなど、色んな褒めるチャンスはありますが、こちらが言葉を発するときに、余計な思考の
おかげでいらないプラスアルファをして褒め言葉を台無しにしていることがかなりあります。

子どもが自分で片付けをできたことを褒めるのであれば、
「よく片付けできたね!」とだけいってあげればいいところを、

「やればできるじゃない」「次からは、今日みたいにしっかりやりなさい」
「こういう風に綺麗になっているのが普通なんだからね」


などなど、そんな言葉が第一声として出てきてしまいます。

これは、とっさに出た私の中では、「褒め言葉」として相手をねぎらっているつもり
なのですが、受け手はどうでしょう。ちっとも褒められているとは思えませんよね。

おかしな話ですが、いまでも平気でこういう言葉がとっさにでてしまうんです。
どこかでこれが褒め言葉であると思っている自分が無意識下にいるんですね。

取り方によっては、褒め言葉にもなるかもしれませんが、相手を肯定するという
言葉が入っていないんです
。そして、褒めているようで同時に叱咤や相手を詰めるような言葉を
織り交ぜてしまっている
ことが多いんです。

この褒め方をどんなにしていても、子どもはうれしくないということを理解しないと、
第一歩が踏み出せないのでしょう。

■発破をかけているつもりが、緊張感を与えてしまっているというミスマッチ。

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私自身、大きくなってから自分の幼少期の話を直接母親から何度も聞く機会があったことは
今思えば幸運なことです。親が死んでいたり、憎しみで話もしたくないような関係であれば、
自分自身で、幼少期の未解決部分を掘り下げていかなければいけないのですから。

どういう感じで当時、私の母親が子育てに向き合っていたのかなど、心境なども含めて
聞いたことがありました。私自身は「たぶんもっと褒めて欲しかった気がする」ということを
母親に伝えたとき、一瞬母親は自責の念に駆られたように、沈黙しましたが、ゆっくりとこう言いました。
「母さんなりに、結構褒めたつもりなんだけどね」と。

本人は発破をかけているつもりでも、結果的に受け止める方は、緊張感しか
受けないのであれば、それは安心できる場所にはなりません。
親は褒めたと思っている。子どもは褒められたと思っていない。
一番不健全な関係です。

しかし面白いことに、私の記憶には褒められたことよりも、叱られたり、けなされたりした屈辱の方が
たくさん残っていて、ほとんど記憶にないというのだから、結果的には親の独りよがりだったと言わざるを
得ません。とはいっても、母親になんでもっと褒めなかったんだよ!とか責めたりはしませんでした。

その問題は、私の中では解決済みで、当時のことをいくら責めたとしても、今が変わるわけではないことは、
わかっているし、私の理想とは異なれど、当時の母親も母親なりに精一杯子育てをしてくれたことは、
変わりようのない事実
だという受け止め方ができたからであろうと思います。

母親も私たち兄弟を褒めていたのかもしれませんが、全く私と同じようなことを口に出していたのです。
というか、私が母親に自然と教えてもらった褒め方でしか、自分の子どもを褒めてないと気づいた
といった方が良いでしょうね。

つづく
始めよう。瞑想:15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)





2015年12月13日

自分を褒めること、相手を褒めること、我が子を褒めることが苦手なAC夫。(その1)

部下の育成においても、子育てにおいても、相手を褒めるということは大切ですね。
はっきりいって、こんなことは大半の大人であれば理屈的には理解できていることです。

叱って育てるより、褒めて育てる。

言葉では分かっていても、実際行動に移せるかどうか、
また、その行動や発言が本当に相手の心に届くのかは別の話です。

■自分が経験していないものを、訓練もせず相手に伝えることはできない。

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一見、「褒めればいいんでしょ」ということは、さほど難しいことではありません。
しかし、会社でも家庭でもいざ実行をするとなんだかぎこちなくなってしまうのです。

相手を褒めるということは、誰かに教えてもらって育ってきているわけではなく、
自分が自然と身につけていくことが健全なのでしょう。しかし、教えてもらっていないこと
は、急にやろうと思っても悪戦苦闘するわけです。私自身は幼少期に9:1ぐらいで叱られる
ことが多いような環境で育ってしまったため、よくよく考えてみれば、「褒める」ということが
どういうことなのか実際はよく分かっていないのです。

心の中にあるものは、母から褒められたいという欲求だけが一人歩きしてしまい、
それが大人になっても、他人に対して承認欲求を求めてしまうという形で脳にへばりついて
いるような気がします。子どもが地団駄を踏んで「欲しい欲しい」と騒いでいる状態ですね。

しかしながら、自分が褒められたい(承認されたい)という欲求ばかりで脳が忙しくなるばかりで、
とても他人を褒めようとか、承認しよう何ていう発想が毛頭ありません。


褒めるということをよく知らない人が、子どもを授かり、褒めようとする。
分からないものなのだから、結果的に上手くいかず、最後は怒りの感情が
湧き出て、叱って終わるなんてことがざらでした。

子どもが言うことを聞くとか聞かないとか以前の問題で、
私に必要なのは、まず自分自身を褒める訓練なんだと思いました…

つづく

自閉症スペクトラムがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)






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