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2015年12月07日

発達障害や自閉症スペクトラムが遺伝だとすれば将来の日本はどうなる?

発達障害、自閉症スペクトラムのパートナー、そして子どもと生活をする場合、
さまざまな奇妙なできごとに遭遇することでしょう。

今まで自分自身が成長と共に培ってきた常識というマジョリティーの発想は、
ほぼ通用しないといった方が良いと思います。人口でいうと現在はマイノリティな
彼ら。生物学的?医学的?細かい専門的なことはわかりませんが、これらが
何かしら遺伝ということが絡んでいると仮定すると日本の将来は一体どうなるのでしょう。

医学でも解明されていないことが多い人体の謎、特に脳に関しては、果てしない
宇宙空間のように未知なことばかりです。遺伝に関わってくる染色体なども
研究は進んでいますが、まだまだ分からないことばかり。

■自閉症や自閉症スペクトラムは何らかの遺伝要素は少なからずある。

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両親に発達障害やアスペルガーの親がいると、その子どもも同じような傾向がでること
をよく耳にします。医学的には確定的なことが解明されていないのかもしれませんし、
私自身、全国や世界中の発達障害の人の子どもが遺伝しているかなんていう統計もありません。

しかし、個人的には、かなり高い確率で発達障害は遺伝していくものだと思っています。
自分自身の家族、アスペ嫁の親、そして身の回りの発達障害気質の人の家族など、もの凄く
狭い世界観での話ですけどね。

ネット上の情報がどこまで本当かは分からないにしても、発達障害のパートナーの
子どもが自閉症気味だという話は珍しいことではありません。

■色弱遺伝子に例えて、アスペ遺伝を考えてみる。

色弱.jpg

遺伝が原因と解明している色弱遺伝子というものがあります。
現在、小学校では色弱検査というものは、やらないそうですが、
昔は小学校の時に検査がありました。

高校の生物の授業でやったことがある人もいるでしょう。
XY=男性で、XX=女性というような形で染色体が表現されます。
色弱遺伝子は、X染色体上にあることがわかっており、X”が色弱遺伝子だとすると、
X"Y=色弱の男性、XX”=色弱遺伝子保有の女性(色弱症状はでない)
X"X"=色弱の女性、XY=正常な男性 XX=正常な女性ということになる。

X"は劣性遺伝子であるためXX"のように1つだと色弱の症状は現れないが、
色弱の遺伝子は持っているというキャリアという存在になります。

そのため、子どもが生まれて初めて自分が色弱遺伝子のキャリアだったとわかる
女性も結構います。

これらの色弱遺伝子に単純ではないと思いますが、簡単に当てはめると、
自閉症の起因となる脳の機能障害に関する先天性の遺伝子がどこかに潜んでいるとも
仮定できる気がします。

アスペ遺伝 仮定.jpg

色弱の場合は、症状が出ないキャリアというものが存在しますが、自閉症が遺伝の場合は
一体どうなのでしょう。女性の発達障害もまだまだ少ないとは思いますが、
近年は目立ってきているような気がします。

遺伝子が原因となってくると、着実に男性も女性も程度は異なるにしても発達障害者の
人間が増えていくと言うことになります。発達障害をもつ人はコミュニケーションが上手に
できないことが特徴ですから、家庭を築いたとしても、機能不全家族に陥ることが多く、
結果的に、発達障害で、かつ、アダルトチルドレンな人間も増えていくということに
なるのではないかと思っています。

私のかなり偏った考えてすが・・

つづく
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2015年12月06日

親からみて、わがままでない聞き分けの良い子ちゃんは要注意!抑圧された心が生み出すもの(その3)

親からみて、わがままでない聞き分けの良い子ちゃんは要注意!抑圧された心が生み出すもの(その2)
の続きです。

父親は人間的には、アスペ嫁の様な裏表のない性格の人間だった思います。
周りの人からは、どこかにくめないというような存在だったのでしょう。
子どもの頃は、感じることができなかった父親の良いところが、大人になってからは
いろいろと気づけるようにもなりました。

子どもに暴力を振るったり、暴言を吐いたり、ということも一切なかったのですが、
家庭のことを母親にすべて任せてしまったことから、家のことや子どものことに対して、
非常に無関心であるという面
がありました。別に良いことをしても、悪いことをしても
一緒になって喜んでくれたり、叱ってくれたりということは記憶にはありません。

父親にとって、家とはただただ自分自身の体と心を休めるための場所であったのです。

仕事人間でしたから、自分は仕事に精を出していれば良いとでも思っていた世代でしょう。
ある意味、家庭内の役割分担がはっきりしているのでわかりやすい面はありますが、
家族でいっしょに生活をすると言うことは、会社組織とは違い、本当はそうやってあれこれと区切って
すべてが上手くいくと言うことではないのだと思います。

まあ、子どもらしくない抑圧された生活をしていたのだなぁといまさらですが思います。

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そして私は、父親へ子どもらしい要求はまったくせず、むしろ敵だと認識していたときもあります。

なぜかと言えば、母親がいつも家計や家の中の困りごとを吐露していたのは、
父親が母親を助けてあげないからだ!という認識があったからです。

あながち間違っていることではないのですが、父親も遊びほうけていたわけではありません。
大黒柱として、家のことには無関心でも日々仕事には全力投球していたのですから。しかし、
子どもはそう言う大人の事情はわかりませんから、自分が一番大切だと思う人側を擁護する
気持ちが芽生えたのでしょう。

母親からすると、その当時の子育てノウハウのなかで、子どもの前では、
「父親の悪口は絶対言わないこと」というのがあったそうです。

これは、今でも同じですね。父親というか、配偶者といった方が良いでしょう。

そのため、母親は子どもの前では父親が悪いとか、こういう所が嫌いとか
悪口とかそういうことは全く言いませんでした。(本当は言いたかったそうですが^^)

しかし、敏感なアンテナを持っている私のような子どもは、父親がもっと助けてくれれば
母親が苦労しなくて笑顔になってくれると思ってしまったのでしょう。
そういう気持ちもあって、私自身が父親をまったくあてにしていなかったから、
自分の欲求に対するおねだりもしなかったと言うこともあるのです。

父親に対してなにもおねだりはしませんでしたが、父親からも小銭を拝借するようになります。
小学校高学年になっていたと思います。もちろん最初から金を取ってやろうとおもった
わけではなく、家でかくれんぼをしていて、たまたま父親のクローゼットへ隠れたんです。

衣類の中に体を埋めて、隠れるわけですが、そこで小銭の音が耳に入ってきます。
父親は、コンビニなどで買い物したあと小銭をスーツなどのポケットに入れっぱなしに
する
という癖がありました。音の鳴る場所を探して、ポケットをまさぐっていると、
出てきたのは、その年齢では大金になる500円玉が顔を覗かせたのです。

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このことに味をしめて、定期的に父親のポケットチェックで自分のお小遣いを調達
していたのです。まったくとんでもないガキンチョですね^^

子どもの考え方も人それぞれだと思いますが、私のようなタイプの聞き分けが良い子の場合、
かなり色々な抑圧があると考えた方が健全かもしれません。だって子どもなのですから、
欲しいものを欲しい!といって何が悪いのでしょうか。


子どもながらに空気を読もうということばかり、母親の気を惹こうという気持ちばかりを
優先してきて、自分の気持ちを押し殺した結果、数十年経った今でも安定性に欠ける脳みそ
となってしまったわけです。

母親も子どもも、無意識領域で起こっていることであるため、自覚がないのです。

私の場合は、最終的にお札に手を出すようになり、いよいよ母親にお金をくすねていたことが
ばれてしまう
わけですが、もしかすると、早く気づいてもらいたいという気持ちもあったの
かもしれません。なんとなくその時ホットした気持ちになった気がします。

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その時に母親が言った言葉は今でも覚えています。
「どうしてこんなことしたの?欲しいなら欲しいっていえばいいじゃない」
「お金を勝手に取ることは悪いことだとわからないの?」


とにかく、質問攻め。子供心に、「いえばダメっていうじゃない!」
「僕の本当に気持ち何も分かってくれないじゃない!」
と思っていましたが、
抑圧された心がそれを言葉にしてくれません。黙ってごめんなさいと何度も
言わされた気がします。

抑圧されてしまった子どもの心は、どこによりどころを求めるかはその子次第でしょう。
お金に執着する人もいれば、人間に執着する人、反社会的なことに執着する人など様々。
こういうことを形成していくのは、私たち親のひとことひとことだということは忘れては
いけませんね。

私は、大人になってから自分の母親にこういう話をすることができるようになりました。
母親は、最初は被害者意識が強く、自分自身を責められているようで聞きたくないそぶりでしたが、
母親も自分が完璧を求めるばかりに、自分の未熟さに対して盲目になっていたとわかるようにもなってきた
そうです。

私自身もいろいろの抑圧部分をわずかながら受け止めることができるようになってきたのかもしれません。

「子どもは基本的に言うことを聞かない」
「子どもは親の理想通りにはならない」
「子どもは自分のものではなく、一人の人格を持った人間である」


まず、子どもを注意する前に自分の未熟さ加減とまだまだ対面していく必要がありそうです^^

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2015年12月05日

親からみて、わがままでない聞き分けの良い子ちゃんは要注意!抑圧された心が生み出すもの(その2 )

親からみて、わがままでない聞き分けの良い子ちゃんは要注意!抑圧された心が生み出すもの(その1)
からの続きです。

小学生になってからの私は、本当はもっといろいろと買って欲しいという物があるにもかかわらず、
端から母親に言えばダメと言われると諦めて、聞き分けの良い子を演じていました。

母親からすれば、あれがほしいこれがほしいと騒がないし、親を困らせるようなことは、
めったにしないので、細かくみていなくても安心な子という気持ちはあったと思います。

母親からすれば、私が良いこと言うより、母親にとって都合の良い子であったのでしょう。

最近、ふと思い出したのです。小学生低学年の時だと思いますが、その抑圧された衝動を
自分の中に押し込めきれなかったのでしょう。母親の財布から、少しお金を抜くということ
をし始めたのです。小学生低学年ですから、数百円というところでしょうか。

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自分の中に勝手に正当な理由をつくってしまうのです。
「いつも僕は我慢しているのだから、すこしぐらいは良いだろう」

もう善悪なんて関係なし、みてないところでばれなければ、いいだろうと。

お札を取ったりはしなかったので、ばれずにお小遣いの足しにしていたわけですが、
今思えば、この頃から既に、自分が何が欲しいという本当の気持ちを隠すということ
生活の一部にしてしまっていたわけです。

高学年になると、母親の財布から小銭をくすねることが若干エスカレートしていったような気がします。
年齢と共に、買いたい物の単価も上がっていきます。しかし、欲しいなんてアピールしようものなら、
「何に必要なの」
「本当に大切にできるの?」
「同じような物もってるじゃない?」

みたいに言われるという先入観にさいなまれるわけです。
子どもにとっては、この論理的な意見が否定的な意見に聞こえてしまうんですね。
「だから、必要ないでしょ?」って^^
それで自分が傷つくのは嫌だ!という自己防衛本能だったのでしょう。

いわゆる価値感の押しつけです。母親にとっては必要なくても、子どもがその時
必要とか欲しい!と思った気持ちは、本人の気持ちなので、買うにせよ買わないにせよ、
まず受け止めて上げると言うことが、人間同士のコミュニケーションなのだと思います。

今思えば、母親が駄目でも、父親におねだりするという方法もあったはずなのですが、
私のような神経質な子どもは、子どもながらに母親が家計をすべて管理していることを
そんな小さい頃から意識しているのです。

これにも理由があって、前にも話したことがありますが、
母親は、家計簿を付けているときに子どもの前でいつも
「今月も赤字だ〜(ため息)」
「お金がないんだから無駄なことしない!」
「お金があれば色々買ってあげられるのに…」


など、胸の内を吐露していたのです。

母親からすれば、夫には相談できないし、自分がなんとかやりくりしないと
いけないわけですが、母親もはけ口がなかったんですね。私と同じタイプで、
他人に相談して物事を解決すると言うより、基本的にはすべて自分で解決する!
みたいな頑固というか執着というか、そういうところがありました。

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自分の脳力(能力)以上のことをやっているのに、自分がオーバーヒートしている
ということを認めたくない
んです。認めてしまうと向上心がない人間に自分の脳で
分類されてしまい、悪い人間となってしまうから。

併せて、他人から色々指示されたり、命令されたりされるのが嫌なんでしょう。

理由も今なら分かります。結局価値感や選択肢が狭いんです。自分が正義だと思っている
価値感付近のことしか容認できず、真逆の発想などは自分のことを否定されていると
勝手に思ってしまうたちが悪い被害者妄想の強い性格なのです。

こういうときに、ちょっとした相談相手がいたり、依存しすぎない頼れる存在があると
もっと楽に笑顔で母親も生活することができたのだろうと思いますね。

幼少期の私は、母親が最大の権力者であるという認識をしていたので、
父親に頼ろうとか、おねだりしようという発想が全く思いつきませんでした。

つづく

自閉症スペクトラムがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)





2015年12月04日

親からみて、わがままでない聞き分けの良い子ちゃんは要注意!抑圧された心が生み出すもの(その1)

生活感というのは、潜在的に持っている価値感によって大幅に異なるだろうと思います。
お金を持っているからといって散財してしまう人もいれば、しっかり貯蓄して
いざというときに、備える準備をしておく人もいます。

この生活感は、生まれ持った性格などによる場合もありますが、
多くは、幼少期の家庭環境の影響が、潜在的な価値感となることが多いようです。
自分の家族の状態、家計の状態などを客観的に整理してみたり、
問題点を分析したりして、舵の取り方を変えてみる。
上手くいかなかったら、次は違う方法でチャレンジして、試行錯誤を繰り返す。
AC夫の場合は、そういう価値感が美徳であると潜在的にあります。

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要は、「向上心を持って生活することこそ人間としての役割」という感じです。
仰々しい言い方ですが、

・向上心を常時持っている⇒良い人間
・何もしない人、考えない人⇒悪い人間

という発想でしか人間をみることが出来ていなかったのです。

しかし、結果的にこの考え方が自分自身を苦しめていることに気づきます。
綺麗事、理想郷という言葉で言えばそういうことになるのですが、実際の生活は、
常に、向上心を持って生活できないときだってあります。

面倒くさかったり、かったるくてやりたくなかったり…

そういう本当の気持ちをどこかでふたをしてしまうので、基本的になにをやっていても
ストレスを溜めやすい体質なのです。肩こりも酷い酷い^^

向上心を持って生活ができていない自分を自分で容認することは、自分を悪い人間という
レッテルを貼るようなもの
です。自分は良い人間の部類の方だ!と勝手に思い込んで、
他の人とは違うんだ!みたいに自分の休みたい体や脳みそを否定してしまいます

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自分がその気持ちをどのようにして処理してきたかといえば、幼少期はひたすら自分の心に
押し込めることで、自分自身に自己嫌悪しながら自己肯定感を下げる生活をしていました。

正直言って、社会的に善か悪かという判断や認識よりも、
・自分の母親に認めてもらいたい、
・褒めてもらいたい、
・笑っていてもらいたい、
・怒って不機嫌な顔をしないでもらいたい、
・自分が発言したことを否定しないで聞いてもらいたい


などということを潜在的に脳裏によぎらせながら生活をしていたのです。

だから、一見良い子ちゃんではあったのですが、母親が見ていないところで、
兄弟にちょっかいをだして泣かせたりして発散は多かったですね。影響力の強い人間には
ヘコヘコいうことをきいて、自分より下だと思う人間には横柄な態度をしていた
かもしれません。小学生でこんなことをしていたのですから、そうとう抑圧されてますよね。

我が子が本当に良い子であれば、それはそれで良いのですが、
自分にとっての都合の良い子になっていないか?ひとりの人間として
扱っているかということは思った以上に大切なのでしょう。

つづく

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2015年12月03日

見返りを期待しない生活が幸せの源?!尊重とは無償の愛情。

■アスペ嫁に尊重は無効?

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そもそも、尊重という概念が幅広く、こちらの尊重という概念と重ねるのが難しい。
アスペ嫁自体も尊重という単語は知っていますが、この言葉を聞いてどういうことを
思い浮かべているかまでは、こちらが掌握する事は出来ません。

簡単に言えば、尊重の意味を漠然と
・相手を大切にする気持ち。

と、アスペ嫁が思っていた場合、自分は大切にしていると思っているから、
自分は尊重しているといいます。その言葉を信じて、私はアスペ嫁に期待を
てしまうわけですが、結局こちらの望むような行動や発言がみられることはありません。

「嘘をつかれた!」と私はしょっちゅう頭に血が上っていたわけですが、
そもそも、アスペ嫁は「尊重」というワードから連想される引き出しがほぼないのです。

ですから、思っているのだから良いじゃんという発想になります。

思っているということは事実なのですが、行動や発言でみられないので、
私は不安になったり憤りを感じたり、アスペ嫁を責め立てることになります。

結局、アスペ嫁だけでなく私自身も尊重という言葉をはき違えて捉えていますので、
お互い自分の思っている尊重を押しつけ合うという、もう尊重でも何でもない世界に
いることになり、衝突が避けられない状態に…

どちらかというと、互いにというか、これに関してはこちらが一方的に詰めよるというのが、
わが家のスタイルでした。私だけが延々と自分の理想像を相手に押しつける生活です。

■見返りを期待することが自分を苦しめることに気がつく。

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「こっちが尊重してあげているのだから、あなたも尊重しなさいよ!」
みたいな感覚です。もうね。完全に条件付きの愛情のスキルを使ってます。

〇〇してあげたのだから、〇〇をよこせ!というギブアンドテイク

たぶん、尊重するっていうのは、本来、相手に何かをしてあげるということ
ではないのでしょうね。そして、見返りを期待するものでも当然ありません。

私の中でかなり多かったのですが、何かしたら、相手に貸しがあるという発想
すべての善意というわけではないですが、ほとんどの善意のうらにある潜在的な
感覚には、この人には貸しができた!という発想でインプット
されていました。
貸しがある人に対しては、自分の方がなんか優位に立てる感覚なのかもしれません。

これはもう自動思考の世界なので、悪意があって思っているとかではないんですね。
ですから、自分が計算高くて嫌なやつとも思わなくて良いのです。親の教育から
すり込まれた条件付きの愛情の価値感です。

これは、夫婦間でもいっしょ。アスペ嫁に今まで数え切れない貸しがあるから、
さっさとその分返してもらえますか?
という感覚が強かったときがあります。
貸し倒れしてしまっては、私が損失を被るだけですから、なんとかイーブンにもっていこう、
いや、利子分も加えて耳を揃えて返すまで許さない!
みたいな感覚だったように思います。

この返してもらうという行為に、もの凄く執着していくわけですが、利子は増える一方で、
今の日本の借金と同じで、もう完済するなんてことはできないんですね。

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損をして、さみしい思いをして、惨めで本当に辛かったときがありますが、
継続してやっていくには、どこかで「徳政令」を出すしかないんです。

このことに執着をしていると、幸せな家庭にはまずなりません。
家庭内で借金ならぬ、気持ちの取り立てをしているわけですからね。

だから、最近は、自分が良いと思うことをしても、見返りを期待しない
ようにしているんです。思ったようにはなかなかいきませんが…

子どもの教育でも、物や報酬で釣ったりする教育は良くないということは
だれもが知っていることでしょうが、まさにそれもいっしょですね。

パブロフの犬のように、自分の行動の原動力が見返りなしには発動しなく
なってしまうから
です。

そう考えると、私よりもよっぽどアスペ嫁の方が見返りを求めていないのです。

私の中では、
・見返りを期待しすぎる=条件付きの愛情

・見返りを期待しない=無償の愛情

という感覚で頭の中でつながってきたような気がします。

おそらく、親にも嫁にも、子どもにも世の中にも見返りを期待しない
で過ごすことができた日は、きっと小さな幸せが心に転がってきているの
だろうと思うのでした。




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