ホラー好きのフライマン
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2014年03月31日

苫小牧東港でサクラマスが

 気温の上昇とともに各地から春のトラウトフィッシングの便りが届いてきた。苫小牧・東港では、餌つりやルアーでサクラマスの釣果が見られる一方、音別川や茶路川、釧路川の釧路近郊や帯広の十勝川のアメマスはまだむらが大きくこれから4月にかけて釣果の高まりが期待されている。
 3月下旬の釧路川上流域では、アメマスが細岡カヌーステーション付近で40―60センチを中心に2、3匹。釧根地区の当幌川と春別川は、中流域から上流域にかけてアメマスが30―50センチを2匹程度(いずれも釧路新聞)、十勝川の千代田大橋周辺や茂岩橋下流ではアメマスの30〜50センチが1〜5匹。20グラム前後のジグミノーを使うと効果的だという(十勝毎日新聞)。
 
 苫小牧・東港は3月5日のブログhttps://fanblogs.jp/bukki/daily/201403/05/
に掲載したとおり、海アメのよく揚がる場所で、サクラマスの釣果も見込める。この時期、いわしとニシンが火力発電所の排水口前に溜まり、それを狙ってアメマスとサクラマスが集まってくる。
餌釣りでこれを狙っている人は、中通し錘の仕掛けで、一本針におおなごを付けた投げ釣りを行っている。また、同じ仕掛けでフェンスに竿を架けたふかせ釣りでサクラマスを狙う人もいる。ルアーは、メタルジグよりもいわしカラーのミノーにあたりがあるようだが、群れが入るとメタルジグの効果が高まる。
 
フライは、ダブルハンドのシンキングラインに何本もドロッパーを付けて、温水の流れ込みから沖のポイントに流して狙う人もいる。ただ、ポイントが発電所の排水口となっているフェンス前に限られていることから、こうした釣りは場所の確保が難しい。とくに今回「サクラマスが好調」(苫小牧民報)という記事が出たことで、サビキでいわしやニシンを狙う人達のほかにもアングラーが押しかけて、場所取りはさらに厳しくなっている。

 その点、サーフからのアメマスやサクラマス釣りは運と粘りが必要だが、ポイントによっては思いがけない釣果が得られそうだ。フィッシュランドの直近3月30日版「ショアサクラマス情報」では、「30日に熊石・馬小屋下のサーフで、ポイント全体で10本ほどのサクラマスの釣果。釣り人は70名ほどで1人で3本を上げた人もいた」という。これはルアーでの釣果だろうが、ポイントによってはシューティングヘッドを用いたフライでも可能性はあると思う。
 
 湖の釣果の情報は、支笏湖の大型ブラウンなど断片的にしか届いていない。春の大型虹鱒で実績の高い、美笛川河口などはすでに釣り人でいっぱいだろう。雪の少ない道東はこれからアメマスの釣果が高まっていくが、道央の河川は本格的な雪代が始まり、これが収まる6月までしばらくの我慢を強いられる。

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2014年03月30日

事故多発現場下の慰霊碑

 深川から旭川に向かう途中にある、国道12号線沿いの国見・幌内川橋付近に慰霊碑か墓なのかは確認できないが、道路に面して石碑が建立されている。この国道と平行して走っている、慰霊碑のすぐ上の道央自動車道には、「事故多発」の看板が架けられた、自損事故の多発する場所がある。
 3キロ先には音江パーキングがあり、深川インターから5分、旭川鷹栖インターから10分ほどの距離。北海道では、冬にテレビで「高速道路通行止め」のテロップがよく流される。この場所が原因と思われる「道央道深川―旭川鷹栖間、事故により通行止め」の案内が多い時で1週間に3回ほど見た記憶がある。
 真冬の圧雪アイスバーンに慣れている道民は、めったなことでは雪道で事故を起こさない。しかし、まだ圧雪になる前の冬のはしりや、雪解けが進んだ春先の日陰の道路はブラックアイスバーンになることが多く、運転の判断を誤ることが多い。車から確認できる圧雪アイスバーンよりも、一見乾いているように見えるブラックアイスの方が格段に怖い。特にそれが高速道路の下り坂だったら、4輪駆動車でもブレーキを控えめにしてスピードを落とすなど、慎重な運転が要求される。
 その事故多発現場は、旭川に向かって緩やかな下りの右カーブとなっており、夏などは80キロ制限を守っている限り事故など起こりそうもない。しかし、冬はこれが一変する。下りカーブに入る手前は樹木に遮られて日当たりが悪く、それまで乾いていた路面が突然ブラックアイスに変る。
深川―旭川間の高速道路で事故が頻発に起きている。写真は、季節は異なるがタイヤがロックしてハンドル操作ができなくなった場所
道央道の右カーブの下り坂.jpg
 ブラックアイスとなった下り坂のカーブで、速度を抑えるために思いっきりブレーキを踏んだら、タイヤがロックしてハンドル操作が利かなくなることがある。これは、自らがこの場所で2年前の正月に体験したことだ。幸いに、上り車線との間に備えられていた敷居板に衝突してヘッドライトは破損したが、衝突の衝撃で速度が緩んで逆方向に一回転して止まった。後ろから来る車もなく、事故の誘発を免れ冷や汗をかいた。
  その後、応急処置を施してから、記憶が生々しく残る高速を避けて、国道12号線経由で札幌への帰路に着いた。旭川から深川に向かって走っていると、左上に高速道路が見えてきた。タイヤがロックして、中央分離帯の敷居板に追突した同じ場所と思われる。しばらくして国道に面した左側に、慰霊碑らしきものが立っているのが確認できた。道路から10メートルほど入ったところで、立派な階段も備えられていた。近くには民家はなく、農家の先祖の墓ということは考えにくい。これが墓ではなく、慰霊碑ならば何を弔っているのだろうか。この上の高速道路で多発する事故と何か関係しているのかも知れないと、ふと思った。
旭川から深川に向かう国道12号線沿いに建立されている慰霊碑らしきもの
国道12号線沿いに設置されている慰霊碑.jpg



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2014年03月28日

ラルマナイ川に巨大洞窟出現

 恵庭の人造湖・恵庭湖に流れ込む川に漁川とラルマナイ川がある。道々恵庭岳公園線沿いのラルマナイ川上流には、三段の滝や白扇の滝という見所があり、紅葉時期の恵庭渓谷は多くの観光客でにぎわう。釣りを行うものにとっては、奥行きの深い漁川のほうが馴染み深く、シーズンには漁川上流に沿って延びる林道のゲート前に多くの車が並ぶ人気河川だ。ラルマナイ川も、漁川との合流点から白扇の滝までの1キロほどの区間、うぐいが邪魔をするがアメマスと虹鱒を楽しむことができる。

 このラルマナイ川で、昨年から気にかかっていたことがある。3年前の台風で川が氾濫、三段の滝から下流に300メートルほどいった川沿いの砂れきで形成された崖が濁流で崩れ落ちた。その後に出現したのは巨大な洞窟。下の写真を見てもらいたい。崖の表層は縦7メートル、横30メートルほどの規模で崩れ落ちた痕がある。
しかし、ただ崩落したのではない。崖に激しく打ち付ける濁流が音叉のように共鳴して、崖の中にあった洞窟の天井も合わせて崩壊したのだろう。洞窟内部の瓦礫の量から推測して、今回の崩落で作られたのではなく、もともと洞窟としての空間が存在していたということだ。洞窟は奥行き40メートル、天井の高さは15メートルを越える巨大な空間を形づくっている。
道道からは確認が難しい.jpg
 なぜ気にかかるかというと、このラルマナイ川に義経の黄金伝説があるからだ。源義経は、兄の源頼朝に追われ、1189年に衣川館で一生を終えたとされる。しかし、武蔵坊弁慶らと共に、北海道に逃げ延びたという伝承が全道に残されている。この恵庭渓谷にも義経が財宝を埋めたという伝説がある。三段の滝に、恵庭観光協会が設置した案内看板には「平泉から蝦夷地に逃げてきた義経は、財宝を恵庭の熊の沢と呼ばれる沢地に埋め、その書付と場所を示す絵図、義経の笹竜胆(ささりんどう)の紋のついた黄金の目録を残した。その後、絵図は四等分されて二片はアイヌの酋長の手に残された。明治に入って、この絵図と目録を手にした男が石狩川上流で三段の滝付近のラルマナイ川流域の熊の沢の山林で絵図に符合する地形を見つけたが、結局財宝のありかは謎のままとなった」と記載されている。過去には大規模な調査が行われたこともあるらしい。
 台風による川の氾濫で姿を現したこの巨大な洞窟が、義経伝説とどのように結びついていくのか分からない。しかし、地形的にこの恵庭渓谷の山の中にはラルマナイ川と同じような洞窟が人知れず存在していると思う。そこには義経やアイヌの財宝が隠されているのかもしれない。
ラルマナイ川の氾濫で姿を現した巨大な洞窟。まだ本格的な調査が行われた形跡がない。
奥行き40メートルの巨大な洞窟.JPG


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2014年03月27日

今年の熊は目覚めが早いかも 

 今年も、冬眠から覚めた熊の目撃情報があちこちから上がってきている。3月23日に中頓別で、同じ日に厚沢部町や新ひだか町でも目撃されている。北海道の北と南、あるいは東というように地域は限定されていない。近いうちに札幌近郊でも目撃されるだろう。

 渓流釣りを行うものにとって、熊との遭遇割合は一般の人と比べて格段に高い。何しろ、「熊の巣」といわれる、営巣地の中で釣りを行っていることがしばしばある。幸いに、熊の遭遇体験はないが、これまで丸瀬布・武利上流での糞、漁川上流の獣臭、支笏湖奥譚の足跡、それに千歳・紋別川と苫小牧川での遠くで動く影など、自分では気がつかないところで遭遇していたのかも知れない。
 比較的大きな川や湖は仲間と入ることが多いが、ルアーをコントロールできない小河川は1人で釣行することがほとんど。その小河川も、人の立ち入らないところを目指して入渓している。そのため、危険を回避する手段として熊鈴はもちろん、爆竹とロケット花火、昨年からはホイッスルも用意した。現地に着いて初めに行う儀式が20連発の爆竹の点火。熊ばかりではなく、鳥や狐、鹿などほかの動物にとっていい迷惑かもしれないが、こればかりは法律のようなもので、お互いのために決して破ってはいけない掟だ。
熊出没注意の看板

 こういう経験がある。熊の出没が相次ぐ、人の余り入ることの無い山深い渓流で、川に立ちこんで岩魚を狙っていたときの事。すぐ後ろの藪の中から「ガサゴソ」と草木を踏みしめる大きな音がした。一瞬身構えて逃げる方向を探していると、出てきたのは山菜取りのお兄さん。熊鈴も持たず、山菜の入った買物袋を手に気軽な長靴姿で出てきた。
前提として「こうした場所まで来るのは熊対策も万全な釣り人」と決め付けていたこともあり、驚きとともに怒りが生じた。少なくても、熊鈴やラジオなど、音の出るものを身に着けているべきだ。
最近、山菜取りがブームとなり、熊と遭遇したり襲われたりする人が増えている。その原因のひとつが、こうした人達の存在だと思う。危険を避けることできるのに、何も考えず、対策もとらないで山に入る人たちの存在は、熊にとってもいい迷惑だろう。

苫小牧・小糸魚川の上流に設置されている看板。入渓する時はくれぐれも熊対策を忘れずに


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2014年03月26日

千歳川での雪辱ならず 

 前回の雪辱 https://fanblogs.jp/bukki/daily/201403/20 と、今年初の大物トラウトの釣果を目指して、再び千歳川に行った。1週間余りの間に季節も春めいて、現地気温は7度。風もなく、日差しがまぶしく感じる。急速に進む雪解けから雪代を心配していたが、千歳川は大雨の後でも水嵩に大きな変化は現れないことで定評。前回同様、川底まではっきりと見えるほど透明度は高い。
 橋の上から見渡すと、流心を外れたとろ場となっている水草の上に、平均80センチほどの鯉が5〜6匹群れをなしている。また、流心に近い水草の切れたところにも何匹か見えるが、単独で行動するブラウントラウトの姿は確認できない。いつもこの時期は、活発に捕食活動する鯉のもじりをブラウンと間違えた経験がある。
 流れが遅く流心でも2メートル足らずの水深しかないことから、今回もタイプ2のシンキングラインにオリーブのゾンカーを付けて20メートル先を流した。その後、方向を変えてキャストとリトリーブを繰り返すが、全くあたりはない。鯉も水底に身を寄せていてるのか、もじりもない。前回来たときには何度かのライズがあった。今回はそのライズもなく、ブラウンが活性化する目安となる鮭の稚魚も見当たらない。
千歳川底まで見渡せる
 長都大橋から上流の長都川との合流点で、スペイキャストを繰り返していたフライマンも、遠目で見ている限りでは当たりが無い。やはり千歳川は大なり小なり鮭で持っている川。釣り人が手を出せない秋鮭とともに、稚魚の存在も大きい。稚魚の放流が本格化するまでしばらくの我慢か。
 千歳川を後にして、支流のママチ川で今年を初めての釣りを行った。前回https://fanblogs.jp/bukki/daily/201403/15 は吹雪と夕暮れという時間制限で、近場を流すだけに終わった。姫鱒養魚場までは道路の除雪が行われているが、その先のママチ川とイケシリママチ川の合流地点は前回同様深い雪に覆われていて、スノーモービルでもない限りたどり着けない。それでも養魚場の橋の下から川伝いに上流を目指した。
 水温は7度前後で、コンディションとしては悪くない。ただ、人気河川なだけに多くの釣り人が入った形跡が雪の上に残っている。3番ロッドに7Xのティペットを結び、インディケータの先にビーズヘッドのヘアズイヤーを付けた。カーブの深場やボサの下、沈木の周りなど、いたるところにポイントはあるが反応しない。
 出発地点から20分ほど経って、この日初めてのあたりがあった。インディケータは引き込まれるもののヒットしない。同じ箇所で少し上流から流したところ、#12のヘアズイヤーには不似合いの10センチほどのやまめがかかった。結局、釣れたのはその1匹だったが、実際の釣行距離は出発点の橋から300メートルもない。ここから2キロほど先が自分にとってのポイントで、林道の開通が待ち遠しい。
上は底まで見渡せる千歳川中流。下はヘアズイヤーにきたやまめ。写真を撮ったあと、早々にお引取り願った
ママチ川のやまめ



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2014年03月25日

ブラウントラウトの話 

 外来種の認定を受けているブラウントラウトは、外来種ランクとしてブルーギルと並び最高のA1にある。これは「緊急に防除対策が必要な外来種」ということで、魚ではこの2種類だけ。生息状況で、2010年の調査では伊達から襟裳までの内浦湾沿線の河川と函館から福島にかけて地域を拡大。また道東では釧路や知床、紋別の河川でも確認されている。初めて報告されたのは1980年で虹鱒や川鱒の卵に混入して移入、その後密放流されたものと見られている。

 私が初めてブラウンを知ったのは、今から30年ほど前の1980年代。千歳のママチ川で「側面に赤い斑点を持つ魚が釣れたが、気持ちが悪いのでリリースしないで殺した」という釣り人の話から。自分の目でブラウンの存在を確認したのは25年前の支笏湖。10センチ前後のピン子にも関わらず、どぎつい赤い斑点の魚という記憶が残っている。同じ赤い斑点を持つオショロコマは渓流の宝石で、ブラウンは化粧の濃い場末のホステスという印象だった。その後は、あちこちの釣りで大変お世話になりそのイメージも払拭したが、当時は「やまめや岩魚の生息を犯す外来種」として非常に嫌われていた。
ママチ川
 北海道の渓流や湖釣りの指南本をいくつも上梓している鍛治英介氏や、山谷正氏の本にはブラウン釣りの話は出てこない。初版本が1986年と1990年というように、ブラウンが道内で確認されてから間もないということもあると思う。ただ、その後に追記して出版された本にもブラウンの名前は出てこなかった。そのほか、現在の魚の生息状況や河川改修に伴う環境立地の変化など、初版本を出版した当時と大きな違いが見られないのは残念だ。
ある作家の本の中で恵庭湖(恵庭ダム)でのブラウンの話が出てくる。1980年代当時、恵庭湖にブラウンを放流して、大きくなっていく様子を描いている。当時は、密放流に対する取り締まりがなかったことで、罪の意識はなかったと思う。その後の恵庭湖でブラウンの話を聞いたことはない。多分駆除されたのだろう。
 ブラウンは、道内で生息が確認されてから35年が経つ。存在自体の良い・悪いは別として、釣りの対象魚となったのは事実。産卵期に入って活動が活発化する千歳川や静内川では、多くの釣り人がその姿を追い求めている。ほかの魚と同じくリリースを心がけたいと思っている。最後の落ちがない話しとなって申し訳ありません。
千歳・ママチ川では、当初外道扱いをうけたブラウン。写真はママチ川

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2014年03月24日

二股の道には不思議な力

 都市開発に関して、建設工学専門の大学の先生に風水の活用を聞いたことがある。日本では古来、西を白虎、東を青龍、南を朱雀、北を玄武とする中国の都を模した平城京や平安京はいうに及ばず、江戸城建設にも用いられるなど、都市づくりに風水が欠かせないものだったようだ。この風水思想は、古代中国で都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、気の流れを物の位置で制御する考え方。
 
 今でも家を建てるときの方位や間取り、引越し先の方角やインテリアの配置などに活用され、災難を避け幸運を招く儀式として信奉するものも多い。占いと関連付けた様々な書籍も出版されている。
 ただ、現代の都市計画の上で、急速に技術刷新の進む建築工学・街づくりと、中国の道教思想を取り入れた風水とが、折り重なることはないと思っていた。前記の先生に「建設分野で実際に風水思想がどのように活用されているのか」と聞いたところ、建築学会で実際に研究されている方は少ないという話だった。
 
 前置きが長くなったが、この風水に関連した土地や建物の災いをまとめた話が、加門七海氏の実話小説・怪談徒然草の「三角マンション」に出てくる。1本の道が2本の道に分かれる二股となった場所は、風水的には縁起の悪いところ、もしくは神の住む場所として人間が住むには適さないという。そのため、古い町並みで道が二股に別れる場所の傍には神社が祀られていて、そこに住むことは適わず、商売にも向かない場所として忌避されてきたという。
 加門七海氏の「三角マンション」は、風水思想に沿った実験を目的に二股の端緒にマンションが建設され、そこに住むものにどのような影響が出るのか、という悪意に対抗していく話。様々な妨害を経て、最後には住人が引っ越すことで終わる。
加門七海氏の「三角マンション」の舞台らしき建物.jpg 
 
 北海道には5百年を越える古都はなく、当てはまらない話のようだが、区画整理や道路拡張に際して、最近二股になったところも含めて、このような場所を目にする機会は多い。新しくできた二股の道の傍には、当然その場所を守る神社は設けられていない。ただ、風水的には新しい・古いに関わらず二股の道の端緒は縁起の悪い場所だという。
 自分の住む地域で、そのような三角形を構成する場所があるのか、思い浮かべて欲しい。その二股となった頂点で商売をしているところが、どのような経営状況なのかと。
写真は「三角マンション」の舞台と見られる練馬区のマンション












2014年03月22日

常紋トンネルそばの墓

 明治から昭和初期にかけて、北海道の開拓には莫大な資金や人員が投じられた。この商機に乗じて暗躍したのが口入れ屋。道路整備や鉱山発掘、トンネルの掘削に政治犯などの囚人や、借金を背負わされて来たものがタコとして監禁され、過酷な労働を強いられた。司法の目が行き届かないことから、最後は無残な死にかたをするものも少なくなかったという。その名残が北海道の各所に慰霊碑として残されている。
遠軽から北見に向かう、JR石北線・金華駅そばの国道沿いに「常紋トンネル工事殉難者追悼碑」が建てられている。このトンネル掘削や、金華峠にかかる道路の工事にも多くの囚人やタコが関わり亡くなった。昭和43年に起きた十勝沖地震で常紋トンネルの壁が剥がれ落ち、その改修工事を昭和45年に行ったところ、大量の人骨が発見された。
常紋トンネル工事殉難者追悼碑の案内看板.jpg
 トンネルの壁に遺体を塗り込めたからだろうが、なぜそんなことをしたのかという疑問が残る。例えば工事を行う業者が、死んだ労働者を墓に埋葬して供養することなく、工事中のトンネルの壁に塗りこんだ。あるいは、遺体を生け贄・人柱として塗り込めた、などが考えられる。まさか、生きたまま人柱として生け贄にされたとは考えたくない。
 こうした過去の悲惨な出来事を知らないで、車で常紋トンネルそばの金華峠を幾度も通った。JRを利用して網走や北見に行ったときも、特急オホーツクでこの場所を何度も見ている。常紋トンネルから大量の人骨が発見された話など、後で知ったこと。それまでは、トンネルを特別に注意して見たことはなかった。

 昨年の7月中旬、仕事のために札幌発午後3時の特急オホーツクに乗って北見に向かった。常紋トンネルを過ぎる頃は時間的に日没直前で、深い樹木に囲まれていたこともあり、線路の進行方向は薄い闇に包まれていた。
 その闇の中に一箇所だけ空から照明が当てられているような、輪郭のはっきりとした大きな墓が車窓左側の丘の上に見えた。線路からの距離は10メートルほどで、墓の傍には模様の入った旗が2〜3本たなびいていた。地方に行けば、自分の地所に先祖の墓を設ける農家が多い。そうしたものと同じだろうと、勝手に判断した。墓のロウソクには火が灯っており、線香の煙も漂っているのが遠目からも確認できた。しかし、墓の周りには人影は見当たらない。旗がたなびくほどの風の中、ロウソクの火は灯ったままだ。それよりも、その墓の一角だけが周りの暗闇に溶け込まないのはなぜだったのか、未だに分からない。

札幌に戻って、地図や航空写真でその場所を確認したが、そんな個人の墓など見つかるはずもない。しかし検索を進めていく中で、常紋トンネルで大量の人骨が発見されたという、当時の記事が見つかった。あの墓自体は、過去の過酷な開拓工事とは係わりのないものかも知れない。ただ、墓への興味が当時常紋トンネルに従事したタコと、トンネルから発見された人骨の存在を明らかにした。あの墓が常紋トンネルの話に導いた、と考えるのは穿がちすぎか。
金華峠沿いの高台に建立された「常紋トンネル工事殉難者追悼碑」の案内看板(上)と国道から見たJR金華駅(下)

国道から見る金華駅.jpg









2014年03月21日

恐怖現場への入居を検討 

 今日21日は発達した低気圧から、全道的に荒れた天気になるという。昨日、千歳川への釣行は正解だったようだ。その釣果はどうであれ、春釣りの雰囲気を楽しむことができた。
 さて、今日はホラーに関する話を載せたい。ホラー小説やオカルト小説は、実話本を中心に電波を張り巡らせているのに、実際にその“現場”に出向くことは少ない。このブログで載せた「千歳の円形マンション」https://fanblogs.jp/bukki/category_17/や「北見のビジネスホテル跡」https://fanblogs.jp/bukki/category_5/、「支笏湖に向かう橋の下の祠」,https://fanblogs.jp/bukki/category_16/も、その場所に行くべくしていったわけではない。「上野公園の出来事」https://fanblogs.jp/bukki/daily/201402/24/も、目的は東京国立博物館で展示されている土偶。糠平温泉https://fanblogs.jp/bukki/category_24が心霊スポットだったことは後から聞かされた。
 実話本「おまえら行くな」の北野誠氏や「新耳袋・殴り込み」のギンティ小林氏のように、率先して怖い思いを体験する趣味はない。彼らはそれが仕事で、怖い体験をどれだけ読者と共感できるかが、本やDVDの売上げに結びつく。怖がらせることに使命感を持っているのでは、とさえ思う。
実話ホラー集.jpg
北海道関連では、フランキー中村氏がビジュアルの分野で活躍しているようだ。同氏の話しには、札幌のマンションで起きた出来事がよく出てくる。特に、私の通勤コースだった豊平川左岸通りの中ノ島界隈にそれが集中している。つい最近、Youtubeに投稿された同氏の話を聞いた。それまで、何も感じることなく車窓を通りすぎていた無機質の建物が、急に命をもったように存在感を発揮しだした。道路から見えるその各階で、空き部屋らしきものが異常に多いように感じるなど、意識をすることでこんなにも見かたが変るという典型だ。
  フランキー中村氏の話に出てくるマンションの怪談で、他人事ではない話もあった。引越しのために、新しい住居を探していた中のひとつがそのマンションだった。物件紹介のチラシには「豊平川を見下ろす、開けた西向きの窓が魅力的で豊平川の花火大会も目前で見られる」と書いてある。販売価格も場所の割には高くはなかった。「築後20年以上経っているから安いのだろう」と、単純に考えた。結局、駐車場の確保や間取りの問題で購入には至らなかった。それが事故物件ではなかったにしても、もし入居が決まってこの話を後から知ったら、どのように受け止めただろう。
手元にある実話ホラーの各シリーズ。北野誠氏とギンティ小林氏の新刊を待ち望んでいる








2014年03月20日

千歳川で大物ブラウンを狙う 

 今年初めてのダブルハンド・フライフィッシングを行うために、午前10時に千歳川中流域の長都大橋に着いた。柔らかな日差しが春の訪れを感じさせるが、一旦車から出ると気温は5度。この時期としては当たり気候で、川を渡る風はまだ冷たい。橋の上から川を見下ろした。雪代が始まっていないことから、水嵩は低いままで、底が見渡せるほど透明度は高かった。一見して魚は見当たらない。両岸はまだ深い雪が覆っていて、雪の上には2〜3人の踏み後が残っている。多分先週末ぐらい前のものだろう。(それが正しい判断だったことが後で分かった)
 #8のダブルハンドロッドを用意して、まずタイプ2のシンキングラインにゾンカーの黒を使用。はやる気持ちを抑えながら、20メートルほど先の流心をめがけてキャスティングした。この場所では、幾度もゾンカーの威力を確認している。それも黒が効果的のようだ。
 何度目かのキャスティングとリトリーブを繰り返していると、上流の方で物を投げ込むような大きな音がした。振り向くと20メートルほど先に大きな水紋ができている。秋の終わりに、弱った鮭がいつも溜まるポイントだ。まだ活性していないブラウンがいてもおかしくはない。
千歳川中流
 川の流れが遅いために、ゾンカーはそのままにラインをフローティングに変更。岸よりの深場をリトリーブしていると、沈んでいるラインの先のほうでライズが発生した。フライを追いきれなかったのだろう。一回り小さなゾンカーに変更した。
その後も、橋脚の周りでライズが発生したが、あたりにはつながらない。いつもの年と時期が同じならば、鮭の稚魚が大型魚に追い掛け回されて水面をジャンプする姿が見られる。今日は全くそれがない。それも道理で鮭の稚魚の姿が全く見えない。上流の孵化場から放流される稚魚がいなければ、ブラウンの活動が鈍いことは充分理解できる。今年は、まだ放流が行われていないのだろう。それでも4時間ほど粘ったが、ライズが2度ほどあったものの、あたりはこなかった。
 札幌に戻って、孵化場の鮭稚魚の放流スケジュールをネットで探したが、見当たらない。その代わりに、同じ千歳川中流で先週の日曜日に、60センチのブラウンを上げた人を見つけた。釣果を自分のブログに載せていて、2月28日に47センチ、3月8日に48センチのブラウンを上げた(写真をアップしていた)という。今回で3匹目ということだが、今年に入って一体何度目の釣行だったのか。ポイントを知り尽くしていることと、粘りが実を結んだのだろう。
独り占めにした千歳川中流域での釣り。今年1回目のWハンドは坊主に終わった









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長い人生の中で、お金はなくても時間だけは贅沢に使える今しかできないこと、やりたいことが沢山ある。それを少しづつでも実現していきたい。
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