千歳川で大物ブラウンを狙う : ホラー好きのフライマン
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2014年03月20日

千歳川で大物ブラウンを狙う 

 今年初めてのダブルハンド・フライフィッシングを行うために、午前10時に千歳川中流域の長都大橋に着いた。柔らかな日差しが春の訪れを感じさせるが、一旦車から出ると気温は5度。この時期としては当たり気候で、川を渡る風はまだ冷たい。橋の上から川を見下ろした。雪代が始まっていないことから、水嵩は低いままで、底が見渡せるほど透明度は高かった。一見して魚は見当たらない。両岸はまだ深い雪が覆っていて、雪の上には2〜3人の踏み後が残っている。多分先週末ぐらい前のものだろう。(それが正しい判断だったことが後で分かった)
 #8のダブルハンドロッドを用意して、まずタイプ2のシンキングラインにゾンカーの黒を使用。はやる気持ちを抑えながら、20メートルほど先の流心をめがけてキャスティングした。この場所では、幾度もゾンカーの威力を確認している。それも黒が効果的のようだ。
 何度目かのキャスティングとリトリーブを繰り返していると、上流の方で物を投げ込むような大きな音がした。振り向くと20メートルほど先に大きな水紋ができている。秋の終わりに、弱った鮭がいつも溜まるポイントだ。まだ活性していないブラウンがいてもおかしくはない。
千歳川中流
 川の流れが遅いために、ゾンカーはそのままにラインをフローティングに変更。岸よりの深場をリトリーブしていると、沈んでいるラインの先のほうでライズが発生した。フライを追いきれなかったのだろう。一回り小さなゾンカーに変更した。
その後も、橋脚の周りでライズが発生したが、あたりにはつながらない。いつもの年と時期が同じならば、鮭の稚魚が大型魚に追い掛け回されて水面をジャンプする姿が見られる。今日は全くそれがない。それも道理で鮭の稚魚の姿が全く見えない。上流の孵化場から放流される稚魚がいなければ、ブラウンの活動が鈍いことは充分理解できる。今年は、まだ放流が行われていないのだろう。それでも4時間ほど粘ったが、ライズが2度ほどあったものの、あたりはこなかった。
 札幌に戻って、孵化場の鮭稚魚の放流スケジュールをネットで探したが、見当たらない。その代わりに、同じ千歳川中流で先週の日曜日に、60センチのブラウンを上げた人を見つけた。釣果を自分のブログに載せていて、2月28日に47センチ、3月8日に48センチのブラウンを上げた(写真をアップしていた)という。今回で3匹目ということだが、今年に入って一体何度目の釣行だったのか。ポイントを知り尽くしていることと、粘りが実を結んだのだろう。
独り占めにした千歳川中流域での釣り。今年1回目のWハンドは坊主に終わった









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