2016年10月29日
回復の見通し立たない漁川
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またしても、魚影確認できずに脱渓
気温の急激な低下と、日曜日明けという条件のもとで、約4ヶ月ぶりに恵庭の漁川へ釣行した。山岳渓流への釣行としては、これが今年最後となりそう。
自分にとって漁川は、千歳川と小樽内川に並ぶホームグランドといえる川。その割には、今年に入っての釣行が1度と少ない。
車で30〜40分で到着するという、住居に近い場所にあるだけに、いつでも行けるということから、入渓するタイミングを逸してきた。
また、もう一つの理由は、釣果の期待できない川となったことから。しかし、いつも気にはなっていて、シーズンの最終番を迎えて、ようやく重い腰を上げることができた。
今回の釣行の目的は、「魚影がどこまで回復したのか」ということ、その一点だけ。
漁川は、3年前の9月に数10年に一度という大雨で大氾濫を起こした。そして、川に棲息する魚は壊滅的な影響を受けた。当時の大雨は、全道的な規模で被害をもたらしたが、札幌圏では真駒内川上流と漁川の影響が一番大きかったようだ。
漁川には、上流部各所に網の目のように堰堤が構築されていたが、何の役にも立たずに決壊。川に架かる橋は、3箇所で橋脚が押し流された。さらに、川に沿って走る林道も、豪雨と濁流に巻き込まれて、あちこちで寸断。ほとんどの箇所が削られて、道路の姿は跡形もなくなった。
今では、朽ち落ちた標識だけが、かつて林道のあったことを伝えるだけ。
このような3年前の被害が、現在も手付かずの状態にある。河原は、道東の本流を思わせる河畔林のない岩だらけの姿となった。広葉樹に囲まれた河原を流れる、大雨の前の心休まる景色はもう見ることができない。
氾濫の後の3年間、漁川の上流・下流と何度か入渓した。その時も、以前は釣れた下流域でのヤマメや虹鱒、岩魚、最上流でのオショロコマを含めて、ほとんどアタリはこなかった。
隣を流れるラルマナイ川では、いくらか魚影が戻ったようだが、それでも大雨の前と比べようがないほど、魚影は薄くなった。
こうした状況から、今回の釣行では鼻から釣果はあきらめていた。
午前7時にスタート。水精橋の駐車場から林道を15分ほど歩いた先に1号橋が見えてきた。橋げたが崩れ落ちた氾濫時のままで、補修や改修工事の入った様子はない。
対岸に行くには、川に立ち込んで渡り切るしかない。前回は水量が多く、流れが強いために釣り上がることが出来なかったが、今回は水流が少なく、無難に渡り切ることができた。
ここから先の500メートルほど上流には、堰堤が構築されている。恵庭湖から遡上した魚がよく溜まる場所だ。そこまでの500メートルの間は、一度もアタリはなかった。そして、着いた堰堤の落ち込みでも、まったく魚信はなかった。
以前はこの堰堤の上流から、岩魚のヒットが相次いだ。渓相の変わった今回の遡行では、下流域と同じくアタリはこない。
しばらく遡行を続けると、2号橋が見えてきた。この橋も、左側部分の橋脚が押し流されて、無残な姿をさらけだしていた。
岩だらけの河原は、幅100メートルにわたって切り裂かれ、邪魔をする樹木がないために遠くまで見通せる。2号橋からさらに1キロほど上流まで遡行したが、ここまで一度もフライにはアタリはこなかった。
ただ、最近入ったと見られる釣人らしい足跡が残されており、ブドウ虫の入っていた餌の容器が無造作に捨てられていた。
季節的に水温の低下が進むこの時期、魚の活性化が鈍ってきたこともあるだろうが、それ以上に魚影の回復が進んでいないと感じた。大氾濫から3年も経過したのに、想像した以上にダメージが大きかったようだ。
入渓地点から約1時間の距離を、周りの景色を見ながら後戻りした。崖の上の紅葉が陽を浴びて、川を取り囲む山々も赤や黄、緑と美しく色付いていた。ここでしか見ることの出来ない絶景だろう。しかし、それを見ても、心に占めた空しさは解消されることはなかった。
写真は上から、大雨で河原が広がり荒涼な姿になった漁川。修復の目途が立たない1号橋、橋脚が半分流された2号橋、1号橋上流の堰堤も大きなダメージを受けた、そんな中でも秋はやってくる
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魚影が回復するで、釣人はキャッチ&リリースを徹底する必要がありますね。
本当は釣行も止めたほうが良いのでしょうが、どれだけ回復したのか確認したくて今回入渓しました。
またご来訪ください。私もガーラハンターさんの「okinawaから来て、hokkaidode魚が釣れるまで」を読ませて頂いています。
ありがとうございました!!
来年行けましたら情報共有させて頂きます