2015年08月14日
白老河川釣行「飛生川」
上流に行くほど濃さを増すやまめ
昨年9月末に初めて釣行した白老・飛生川を、8月12日に訪れた。白老地区の河川のほとんどは、昨年9月の豪雨により氾濫。橋脚が流され、崖が崩落、林道が削り取られるなどの大きな被害が生じた。中でも飛生川は、中・上流域での濁流の影響が大きく、牧草地を押し流すほどの被害がでた。
昨年はその大雨の直後に入渓、削り取られ牧草地の改修と大きく広がった河原の改修のために、ユンボとブルドーザーが陣取っていた。入渓地点から200メートルほど上流まで、まるで用水路のようにブルドーザーが作った新たな土手が続く。
前回の入渓では、その用水路もどきが切れた付近からアタリが出始めた。上流に向かうほど大岩、小岩の山岳渓流の様相を深めて、落ち込みや流れ出し、大淵、小淵が現れる。
そこでは、10センチほどのやまめがドライを追うが、それ以上の魚はヒットしなかった。ただ、水質は源流部の違いなのだろうか、他の白老河川と比べて、予想以上に透きとおっていた。
今年の白老河川の釣行は、毛敷生川に続いて飛生川が2箇所目となる。初めの入川地点は、敷生川と合流する最下流。そこから300メートル上流に架かる橋まで釣り上がるという計画。
敷生川との合流地点は、20〜30センチの水深だが川底が火山灰土で、歩くたびにズブズブ埋まる。敷生川も同じ状況だ。魚の居付きそうなポイントの無いまま、脱渓地点まで遡行した。そこから上流も河原のない火山灰土の川が続いていた。
昨年入渓したのは、ここから6キロほど先の中・上流部。何度も道を間違えながら着いた先には、昨年と同じくユンボが立ちふさがる。まだ川の改修工事が続いているようだ。その横を徒歩で川に出る。
川の両岸は、直径50センチもある岩が堰石のように積まれ、用水路のような急流を作っていた。その早瀬の脇にフライを打ち込むと、反応する小さな魚がいるが、当然針がかりはしない。200メートルほど続いた用水路は、工事の終了地点で山岳渓流に替わる。ここから、大型のドライフライにヒットするやまめが出てきた。
上流は、昨年の入渓時よりも多様な流れを作っていた。淵では川底を泳ぐ魚の姿も確認できる。水深のある平瀬や流れ出し、岩の陰から15〜20センチのやまめが飛びつく。
2時間ほど蛇行した流れを釣り上がった時に、先ほどから遠くで聞こえていた雷の音が、すぐ近くに聞こえるようになってきた。北の空には黒い雲が張り出してきた。
ここから上流100メートルほど先に、大きな淵が見える。雷が本格化する前に、今日の釣りはそこで終えようと、淵の流れ込みにフライを打ち込む。そのフライを目がけて、淵の底から急浮上した魚の姿がはっきりと確認できる。それは20センチ越えのやまめだった。その後も、同じようなサイズのやまめがヒットする。
白老河川では、これほど多くの魚を目にすることがなかっただけに、心底入渓してよかったという気持ちになった。この上流も魅力的な流れが続いているようだが、空は次第に暗闇を増す。澄んだ渓流とブルーに輝くやまめに感謝して、急いで川を下った。
この釣行記も、白老河川釣行「飛生川」としてyoutubeに投稿した。
写真@:飛生川と敷生川の合流点で右が敷生川。火山灰土で、遡行するたびにズブズブ埋まる、同A:飛生川中・上流域の渓相。河原の改修工事が行われており、小さなやまめしか反応しない、同B:型物のやまめがヒットした上流にある大渕、同C:ブルーに輝く飛生川上流のやまめ、下はyoutubeに投稿した動画「白老河川釣行【飛生川】」
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