2015年07月28日
月曜日の漁川釣行
トラウトの姿、確認できず
5月19日以来、2ヶ月半ぶりで恵庭・漁川上流に釣行した。昨年9月の大雨の被害が甚大で、魚の姿も見えなくなった漁川が、どれだけ回復したのかの確認が目的。5月の釣行では、水精橋のゲートから1号橋まで林道を経由したが、今回は水精橋下から直接入渓。とりあえず1号橋までの遡行を図った。
何故とりあえずなのかというと、今日は月曜日。釣り銀座状態となる週末に、どれだけの釣人が入ったのか、考えるだけでも恐ろしい。もし魚がいれば、週末のプレッシャーで顔を出さないだろう。そうなったら早めに脱渓して、隣のラルマナイ川への遡行に切り替えることにした。
この予想がピタリと当たった。水精橋から1号橋までの約900メートルの区間、流れ出しから淵に変わる大場所や岩の陰、水深のある早瀬、落ち込みの上のカタといった、昨年まで見られなかった新しいポイントでは、フライへの反応はなかった。
魚がいないわけではない。こうしたポイントの付近には、うぐいがゴミのように何匹もうち棄てられていたから。まだ、乾ききっていないことから、日曜日に釣り上げられたものだろう。「うぐいだからといって、何も殺すことはないのでは」と思いながら、いつの間にか1号橋に到着。橋から上流は、5月に見たままの流木だらけの風景が広がっていた。
漁川上流への遡行をあきらめ、ここから林道経由で入渓地点に戻りラルマナイ川へ。漁川と合流する地点は、流れ出しから淵に替わり、水深のある平瀬も作られていた。その淵にフライを流すと、流れ出しのはずれで小さな魚が反応する。メイフライを流し続けると、ようやく15センチほどのうぐいがヒット。
その後も、ヒットするのはうぐいだけ。昨年、この場所では早瀬から虹鱒が飛び出したが、今日はトラウトの気配がしない。
ラルマナイ川の渓相も大雨によって大きく変化した。増水により流れが変わったほか、上流に向かって右にそびえていた崖が削り取られ、崖の上から大きな岩が崩れ落ちた痕があちこちに見られる。
以前には見られなかった、大きく蛇行した流れは三段の滝の下まで続いた。その手前にある4年前に現れた巨大な洞窟は、天井からの落石でさらに空洞を広げたようだ。
新しい流れは、魚の居付くポイントも作ったようだが、川底に見えるのは全てうぐい。ここでも岩魚や虹鱒の姿を確認することができなかった。
漁川で最近釣行した釣人のブログでは、水精橋から林道を歩いて初めの橋の下で、小さいながらもルアーに岩魚がヒットした写真が掲載されていた。釣果はそれにうぐいが1匹だけだったらしいが、岩魚が無事に棲息していることが分かっただけでもほっとした。しかし、漁岳や恵庭岳を縦走する登山者が、漁川の最上流部にある滝・F2のことについて触れたブログでは、5メートル以上の深さのあるF2の滝つぼが、岩や砂利で埋め尽くされ、滝つぼに群れていた岩魚の姿が全く見えなくなった、という。
漁川が以前のようなやまめや虹鱒、岩魚の棲息する川に戻るには、これから長い時間がかかるだろう。それまでの間、自然の力に任せて復活を待つのも釣人の役目ではないかと思った。
写真@:水精橋からすぐ上流の漁川の景観。9月の大雨でこれだけ川幅が広がった、同A:ラルマナイ川との合流地点。淵では、うぐいがヒットするが、トラウトの姿が見えない、同B:3年前に現れた巨大な洞窟は、天井部分からの落石でさらに広がっていた
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