尻別川本流は夏枯れか: ホラー好きのフライマン
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2015年07月30日

尻別川本流は夏枯れか





 7月10日に釣行した尻別川中流域を再び訪れた。前回は、京極の寒別発電所下流にある寒別橋近辺で、型物のやまめをフライで釣った。今回は、京極ダム下流にある大曲りポイントを目指した。しかし、尻別川に沿った道路には、平日にも関わらず入川できそうな場所には多くの車が止まっていた。
  初めの予定は、大曲りポイントの下流にある中野橋からの入川。ここから釣り上がることを計画したが、中野橋の近辺はラフティングのために多くの人が集まっていて、釣りどころではない状況。
1.JPG
  仕方なく、前回入った寒別橋上流へ。ここには支流のヌップリカンベツ川が流れ出ており、前回は尻別川との出会いでやまめがヒットした。ほぼ3週間ぶりにこの地を訪れたが、前回よりも増水気味だったことと、上流から相次いで押し寄せるラフティングの群れ、高い気温を除けば大きな変化は見られない。

 ここから上流は、300メートルほど先まで水深が60〜70センチほどのザラ瀬が続き、下流は川幅を狭めた水深のある平瀬。前回は、ザラ瀬からの流れ出しで作られた早瀬や淵から、型物のやまめが飛び出した。
  今回も、同じ場所にドライフライを投じたが、ピクリともしない。底を探るために、ウェットフライのプロフェッサーを流し込むと、20センチほどの虹鱒がヒットするも後が続かない。3週間で魚の棲息環境が変化したようだ。
 上流のザラ瀬では、小さなライズが頻発している。ザラ瀬の底を覗くと、10センチほどの魚が群れを成して泳ぐ姿が見える。ここにニンフを流し込むと、ヒットするのは全てうぐい。ライズの正体はうぐいだった。
2.JPG
3.JPG









 新しいポイントを探すために、ヌップリカンベツ川の流れ出しの淵と、尻別川本流の間に出来た中州を辿り下流に向かった。ここも、やまめが居つきそうな流れを見せている。淵から、本流と合流する地点ではドライフライには反応するが、小さすぎて針がかりしない。型物狙いで、本流の早瀬にウェットフライを沈ませて逆引きするが、これにも反応しない。

 入川から5時間ほどで釣りを止め車に戻ると、入れ替わりに餌釣りの熟年3人組が川に入る準備をしていた。いつもこの場所に来るようで、「どこでも、ラフティングが釣りの邪魔をする」と話していた。

 7月中旬から北海道も気温が上昇、真夏の天候に変わった。そのため、予想以上に早いペースで尻別川本流の夏枯れが進んだものと見られる。本流に流れ込む山岳渓流は、これからが本番となりそうだが、本流は、朝夕のまずめでなければ釣果は難しいのかもしれない。
4.JPG



写真@:寒別橋上流にある淵を通るラフティング。20艇近くがこの場を流れていった、同A:ヌップリカンベツ川と尻別川本流の合流地点。フライに反応するが小さくて針がかりしない、同B:ウェットフライでヒットした虹鱒、同C:上流のザラ瀬ではライズが頻発するが、正体はうぐいだった







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この記事へのコメント
FMさん、コメントをありがとうございます!
40センチの虹鱒と泣き尺の岩魚ですか、よかったですね!
札幌っ子でもなかなか釣る事ができないサイズです
近郊でも魅力的なポイントが揃っています。熊に注意しながら、楽しい釣行をご堪能ください。
ホラーについては、その背景にあるものに焦点をあてた不思議な話が中心で、怖がらせる内容ではありません(笑
これからもご来訪を待ちしています。
ありがとうございました!!


Posted by bukki at 2015年08月01日 06:41
はじめまして。札幌市在住のFMと申します。
私も霊感がまったくないホラー好きのフライマンです。
2年程前に東京都から札幌に移住し、近郊の川を釣り歩いています。
漁協の管理である程度は魚影の保証された本州の河川とは異なり、ほぼ自然の成り行きに任せられた北海道の釣り事情に最初は戸惑いましたが、こちらののように、親切に情報を提供してくださるブログのおかげで今年は豊平川で40アップの虹鱒や泣尺の岩魚を釣る事ができ、改めて北海道の自然の素晴らしさを感じております。
今月上旬に私も尻別川に挑みましたが、イブニングライズの主にはまったく相手にされず、上流域で小さな岩魚が数匹という釣果でした。
自分の技量の無さを痛感する釣行とはなりましたが、羊蹄山を眺めながらロッドを振れる贅沢な1日を堪能でき、近いうちに再訪したいと思っております。
これからも素敵な釣行記、興味深いホラー話を楽しみにしております。
長々と失礼いたしました。
Posted by 福井 at 2015年07月31日 12:04
千歳川、同感です!本当に良い川だと思います。ママチ川も好きで昔は良く行っていましたが、今は支笏湖通りからのゲートがほとんど開いてないようで諦めてます。林道のゲートが閉まっている=自然が守られていると自分に言い聞かせています(笑)紋別川の林道もフツーにえにわ湖まで抜けれたんだけどね〜残念、残念^_^;
Posted by ようじぃ at 2015年07月30日 21:47

「ようじぃ」さん、ご来訪ありがとうございます!
もしかして、どちらかの川でお会いしているのかもしれません。

おっしゃる通り、札幌の近郊河川は厳しい釣りを余儀なくされています。
釣人が多く入ったことよりも、昨年9月の大雨の後遺症だと思いました。
特に漁川、ラルマナイ川、美笛川、真駒内川など、山岳から流れ出る河川は壊滅的なダメージを受けました。
その中で、あれだけ多くの釣人が押し寄せる千歳川が安定していることにホットしています。
どこかでお会いすることがありましたら、気楽に声をかけてください。

ありがとうございました!!
Posted by bukki at 2015年07月30日 16:59
はじめまして。札幌在住のようじぃと申します。いつも楽しくブログを拝見させていただいております。自分は場所も良く分からずに行き当たりバッタリで渓流に入るものですから、フライマンさんのブログはとても参考になり、有難い存在であります。それと同時に色々と考えさせられてしまいます。支笏湖周辺は壊滅的ですね?先日ラルマナイ川と美笛川に入りましたが魚がいる気配すら感じなかったです。市内近郊の河川も別の意味で釣れなくなってきていますが…。身近にもっと鱒を感じたいですね(笑)
思いつきでコメントしてしまいましたが、これからもフライマンさんの釣行の安全を祈念しつつ、良い報告を期待しておりますm(_ _)m
Posted by ようじぃ at 2015年07月30日 10:49
はじめまして。ようじぃと申します。いつも楽しくブログを拝見させていただいております。フライマンさんのブログはほかの
Posted by ようじぃ at 2015年07月30日 10:19
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