2015年06月21日
白井川上流に初釣行
型物のやまめの宝庫として知られる、余市川支流の白井川。今回はその支流の青井川に釣行した。初めて訪れる場所で、赤井川から倶知安に向かう国道383号線から林道に入り、10キロちかく走らなければ辿りつけないという山深いところが入渓地点。
虹鱒ややまめ、岩魚、アメマスなどを目的とするのならば余市川本流でも十分大物が釣れる。しかし今回の目的は「オショロコマ」の姿を見ること。
先日訪れた札幌近郊のオショロコマの棲む河川が、余りにも無残な渓相に変わって、オショロコマの姿が見えなくなったことにショックを受けた。そのオショロコマに対する思い入れから、「手付かずの自然の中で育ったオショロコマを見てみたい」という気持ちが湧きあがり、今回の釣行となった。
過去に出版された、釣りのガイドブックを見ると「白井川支流・青井川の堰堤から上流にオショロコマが棲む」との記事が。オショロコマに限れば、もっと近場でも釣れる河川がある。こだわったのは余市川と渓相の2点。
今年何度も訪れている余市川だが、雪代の影響で、まともに竿を出すことができなかった。その余市川の現在の様子を見ることと、オショロコマを釣る二つを叶えるために、白井川支流の青井川を選んだ。
国道脇に立っている、ホテルドロームの看板を通り越してすぐに、白井川の流れに沿った林道が左手に現れる。一車線の幅しかない林道には、砂利を乗せたダンプカーがひっきりなしに通る。
国道から入り20分ほど経過して、右手に本線から外れた小さなコンクリート橋が見える。さらに本線を走っていると、開いたゲートが現れた。ここから奥に進んで、10分ほどして林道は二つに分かれた。右手にはショベルカーの止まった空地が、左手は川を外れて山の方向に向かう。標識では国道から7キロ地点となっていた。
この場所が入渓地点では、と手前の「轟中の川橋」から河原に降りる。橋の下には三本の渓流が流れ込んでおり、それぞれの水質が異なっていた。真ん中の川は上流で砂利を採取するためか、濁りが混じるが、両サイドの流れには濁りは見えない。
その中で本流らしい左の川を遡行。それは完全な山岳渓流で、大岩や小滝、釜や淵そしてゴルジュが連続して流れも強い。遡行する毎に現れるポイントに、流れに負けない大型のメイフライを投じるが反応しない。
小滝の落ち込みで、ようやくフライを叩く魚が現れたものの、一度で見切られた。さらに上流に向かっても反応はなく、水流が一段と強まって流れに足を取られるなど、フライではとても太刀打ちできる状況ではなくなってきた。
下流に折り返して轟中の川橋に戻ると、50メートルほど下流に堰堤が見えた。流れ落ちる、下までの高さは6〜7メートルほどか。堰堤の上から落ち込みにフライを投じても反応はない。
結局、三本の流れ込む川の全てでフライを試したが、なぜかフライはピクリともしない。仕方なく車で下流に戻ることにした。先ほどの林道ゲートまで来ると、ゲートが閉じられている。幸い、鍵はロックされていなかったが、このゲートから先は通行が規制されていたようだ。
コンクリート橋を左に見て、さらに国道方向に戻る。途中で、川岸に降りやすそうな橋があり、そこで再びフライを開始。
上流に向かうと30メートルほどの大淵が現れ、川底に何匹か泳ぐ魚が見えている。しかし、相変わらずドライフライには反応しない。上流からビーズヘッド付の重いニンフを流し込んで、逆引きしても反応はない。
そこから上流は渓相が険しく遡行は困難、諦めて釣り下ることに。下流には大岩が作る流れ出しが数多く、そのひとつひとつにフライを流し込む。何箇所かの流れ出しや淵でドライに反応するが、フライをダウンサイズしてもヒットしない。
それが5〜6回ほど続いて、「まだフライに食いつくシーズンではない」と、自分に納得させギブアップした。せっかく念願の渓流にきたのに釣果はゼロ。「せめてオショロコマの姿を」と思ったが、それも叶わなかった。
道すがらの余市川本流の流れは、前回と比べて格段に落ち着いていた。本流の上流部では、どこから入渓しても問題はなさそう。
早速、次回の支流での「オショロコマ」へのリベンジと、本流への入渓を計画。反省のために再び地図を見ると、目的地の青井川は途中にあったコンクリート橋の先だった。そこから5キロ上流が目的のポイント。間違って右の沢川、轟中の川、昭越の沢川の流れ込む場所に入渓するという、話に落ちがついてしまった。(上の地図を参照)
写真上:渓相が見事な余市川支流・白井川の上流部分、同中:三本の川が流れ込んでいる轟中の川橋付近の様子、同下:白井川中流部の渓相。大渕やフリーストーンが連続するがフライでは歯が立たない
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虹鱒ややまめ、岩魚、アメマスなどを目的とするのならば余市川本流でも十分大物が釣れる。しかし今回の目的は「オショロコマ」の姿を見ること。
先日訪れた札幌近郊のオショロコマの棲む河川が、余りにも無残な渓相に変わって、オショロコマの姿が見えなくなったことにショックを受けた。そのオショロコマに対する思い入れから、「手付かずの自然の中で育ったオショロコマを見てみたい」という気持ちが湧きあがり、今回の釣行となった。
過去に出版された、釣りのガイドブックを見ると「白井川支流・青井川の堰堤から上流にオショロコマが棲む」との記事が。オショロコマに限れば、もっと近場でも釣れる河川がある。こだわったのは余市川と渓相の2点。
今年何度も訪れている余市川だが、雪代の影響で、まともに竿を出すことができなかった。その余市川の現在の様子を見ることと、オショロコマを釣る二つを叶えるために、白井川支流の青井川を選んだ。
国道脇に立っている、ホテルドロームの看板を通り越してすぐに、白井川の流れに沿った林道が左手に現れる。一車線の幅しかない林道には、砂利を乗せたダンプカーがひっきりなしに通る。
国道から入り20分ほど経過して、右手に本線から外れた小さなコンクリート橋が見える。さらに本線を走っていると、開いたゲートが現れた。ここから奥に進んで、10分ほどして林道は二つに分かれた。右手にはショベルカーの止まった空地が、左手は川を外れて山の方向に向かう。標識では国道から7キロ地点となっていた。
この場所が入渓地点では、と手前の「轟中の川橋」から河原に降りる。橋の下には三本の渓流が流れ込んでおり、それぞれの水質が異なっていた。真ん中の川は上流で砂利を採取するためか、濁りが混じるが、両サイドの流れには濁りは見えない。
その中で本流らしい左の川を遡行。それは完全な山岳渓流で、大岩や小滝、釜や淵そしてゴルジュが連続して流れも強い。遡行する毎に現れるポイントに、流れに負けない大型のメイフライを投じるが反応しない。
小滝の落ち込みで、ようやくフライを叩く魚が現れたものの、一度で見切られた。さらに上流に向かっても反応はなく、水流が一段と強まって流れに足を取られるなど、フライではとても太刀打ちできる状況ではなくなってきた。
下流に折り返して轟中の川橋に戻ると、50メートルほど下流に堰堤が見えた。流れ落ちる、下までの高さは6〜7メートルほどか。堰堤の上から落ち込みにフライを投じても反応はない。
結局、三本の流れ込む川の全てでフライを試したが、なぜかフライはピクリともしない。仕方なく車で下流に戻ることにした。先ほどの林道ゲートまで来ると、ゲートが閉じられている。幸い、鍵はロックされていなかったが、このゲートから先は通行が規制されていたようだ。
コンクリート橋を左に見て、さらに国道方向に戻る。途中で、川岸に降りやすそうな橋があり、そこで再びフライを開始。
上流に向かうと30メートルほどの大淵が現れ、川底に何匹か泳ぐ魚が見えている。しかし、相変わらずドライフライには反応しない。上流からビーズヘッド付の重いニンフを流し込んで、逆引きしても反応はない。
そこから上流は渓相が険しく遡行は困難、諦めて釣り下ることに。下流には大岩が作る流れ出しが数多く、そのひとつひとつにフライを流し込む。何箇所かの流れ出しや淵でドライに反応するが、フライをダウンサイズしてもヒットしない。
それが5〜6回ほど続いて、「まだフライに食いつくシーズンではない」と、自分に納得させギブアップした。せっかく念願の渓流にきたのに釣果はゼロ。「せめてオショロコマの姿を」と思ったが、それも叶わなかった。
道すがらの余市川本流の流れは、前回と比べて格段に落ち着いていた。本流の上流部では、どこから入渓しても問題はなさそう。
早速、次回の支流での「オショロコマ」へのリベンジと、本流への入渓を計画。反省のために再び地図を見ると、目的地の青井川は途中にあったコンクリート橋の先だった。そこから5キロ上流が目的のポイント。間違って右の沢川、轟中の川、昭越の沢川の流れ込む場所に入渓するという、話に落ちがついてしまった。(上の地図を参照)
写真上:渓相が見事な余市川支流・白井川の上流部分、同中:三本の川が流れ込んでいる轟中の川橋付近の様子、同下:白井川中流部の渓相。大渕やフリーストーンが連続するがフライでは歯が立たない
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日曜日の千歳川は釣人で一杯だったようですね。
平日釣行の私は、申し訳ない気分です。
オショロコマは、どのトラウトよりも冷水域を好み、緯度の高い所でなければ棲息しないとい魚です。しかし、空沼岳の池にはオショロコマがしっかりと生をつなげて、今も健在です。(当然釣りは禁止されています)
登るのに時間はかかりますが、一度行かれたら感激されると思います。
コメントをありがとうございました。
アマチャンさんと同じくオショロコマの生存確認応援してます!
僕もいつかは見てみたいと思ってる魚ですし、貴重ですからね!
他の鱒よりも泳力等が劣るオショロコマみたいですが、しっかり生きてるといいっすね!
釣行お疲れ様でした!
知床を始めとした道東や十勝の山奥では、オショロコマが岩魚以上に釣れるらしいですが、札幌近郊では一部の河川にしか棲息していません。また、近郊のオショロコマは貧栄養河川のためか、小さなサイズばかりです。
それだけに、白井川上流で元気な姿を見たかったのですが・・。
近いうちに再び青井川を訪ねる予定で、何とかお見せしたいと思っています。
ただ、ブログには書きませんでしたが、上流では熊の気配がプンプンしていました。
コメントをありがとうございました。
こんばんは!
オショロコマ鈞行お疲れ様でした。
私は、オショロコマを釣った事がないんですぅ
日本では、北海道にしかいない魚ですよねぇ
北海道民として1度は、釣って観たいですね。
bukkiさんの思いが通じて
「○○川でオショロコマ確認」の鈞行記楽しみにしています。