ホラー好きのフライマン

札幌に一番近い「オショロコマ」の棲息する渓流に、1年ぶりで訪れた。
　この渓流に近い場所にある河川は、昨年9月の大雨による被害が甚大で、川に架かる橋が未だ瓦解したまま残され、上流に通じる林道が寸断して手を施せないところが多い。
　「オショロコマ」の渓流も、幹線から見る限り被害が大きく、棲息しているオショロコマの営巣を心配していた。現地を訪ねると、想像以上に悲惨な状況にあった。渓流に通じる林道は、幹線から入った３００メートル付近で激流に削られて陥没、その先にある橋に向かうには、川を横切るしか方法がなくなった。
そして流れも大きく変わり、渡る人もいないポツリと残された橋の下には乾いた川底が残っているだけ。新しい流れは、その橋から50メートルも山側に移動した。














　当然、両岸に樹木が張り出して、緑豊かだったオショロコマの棲息ポイントは、跡形も無く姿を消していた。代わって、上流から流れ着いた大岩や砂利、流木が新しい流れを作り、全く別の川となっていた。そこから３００メートルほど下流にある堰堤の下流域も、同じように流れが変化していた。
　この下の、左岸から流れ込む支流の滝つぼもオショロコマのポイントで、これまで群れをなして泳ぐ姿を何度も見ている。そこでも魚は見当たらない。滝の上流まで足を伸ばしてみたが、やはり音なしの状態だった。
　渓流は、最後に砂防ダムに行き着くが、ダムのプールにもオショロコマはいなかった。大雨時には、沢水が砂防ダムを乗り越えて流れ落ちたものと見られる。この渓流に棲息していた魚は、上流に逃げ延びたのではない限り、流されたのだろう。再び、この渓流でオショロコマを見ることができるだろうか。
尚、今回投稿したyoutubeの動画には、ヒットシーンはないので、面白くないと思います。

写真左：林道が流されてその先の橋は川の流れが消えて、全く機能していなかった、同右：支流の滝を越えて遡行したが、やはりオショロコマの姿は見えない。下はyoutubeに投稿した動画













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