ホラー好きのフライマン

　今年の釣り初めの魚を、海アメマスかサクラマスと決めて２度に渡り海岸線を攻めた。結果は苫小牧・元町海岸と積丹・美国川河口海岸のいずれも惨敗に終わった。
　３度目の正直で、先日日高・門別川河口海岸に釣行した。この門別川海岸では、昨年秋に４０センチほどのアメマスを手にした。
　すぐ隣の漁港内では、ルアーによるサクラマス釣りも行われており、季節さえ間違わなければ海アメやサクラマスを手にする確立が高いポイントといえる。
　とても冬とは思えない、波や風のない好天に恵まれて門別川河口海岸を独り占めにしたのはいいが、遠投したジグやミノーには全く反応がない。
　２時間ほど粘ったあと、漁港に場所を移した。港内ではルアー釣りを行う釣人のほか、防波堤の先端部に多くの人が集まり、港内に向けて糸をたらしていた。結局、この場所でもアタリがなく、札幌に帰りしな苫小牧東港の火力発電所前に寄った。












　フェンス奥の用水路では、相変わらずフライやルアーでアメマスがあがっていた。今日、初めてこの場所でフライ釣りを行ったという人の竿にも、５０センチ近くのアメマスが掛かって喜んでいた。
　この用水路に隣接する、砂と岩の交る海岸にも何台かの車が止まっていた。ほとんどが、ダブルハンドのフライロッドを駆使して沖合いにフライを投じている。しばらく観ていると、３０メートル先、５０メートル先、そして１００メートル先で、移動しながら魚がジャンプする。フライの釣人はそれを狙っているようだ。

　沖合いに海藻の生え茂る場所があり、その横で頻繁に魚がジャンプする。フライでは届かない距離で、ルアー釣りを選択してジグを投じる。７０メートルほど先へ投じた５投目に、ゴミでも絡みつくようなアタリがきた。と、急に沖に向かって動き出す。弱めにしていたドラグが泣き出した。
　徐々に手元に近づいてくる魚を「海アメだ」、と思い込んで引き上げると「ぼら」だった。それもスレがかり。どうりで、暴れるわけだ。これまでぼらを釣った経験はなく、手にするとすごく臭いにおいがした。ここでフライを行っている人はこのぼらを狙っていたようだ。
　　今年の第１号が「ぼら」だったのは、なにか意味があるのか。縁起の面で分かっている人がいたら教えてほしい。結局、海のトラウト釣りはまだ達成していない。何とかしなくては。
　このぼらを釣った場面を動画投稿した。どうぞご覧になってください。

　写真上左：フライ釣りをする人達が集まっていた苫小牧東港の奥にある海岸、同上右：ジグにすれ掛りした「ぼら」。ぼらを釣ったのは初めてで、すごく臭いというのが第１印象










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