2014年09月29日
秋が始まった小樽内川
土曜日に珍しく時間がとれた。十勝や日高などへの遠征を考えたが、時間の活用と確実性を選んで小樽内川に釣行した。小樽内川は今月に入って2度目の釣行。前回は、大雨の影響で札幌圏の河川がほぼ全滅状態の中、この川だけが増水や濁りも治まり、本格的な渓流釣りを楽しむことができた。
小樽内川は、春香山の麓が源流の山岳渓流で、支流の朝里岳沢川、奥手稲の沢川が中流で合流、道道小樽定山渓線に沿って伸びる本流は、最後にさっぽろ湖に流れ出る。やまめと虹鱒、岩魚が対象漁で、上流部では時折さっぽろ湖から産卵のために遡上した陸封型のサクラマスを目にすることもある。
前回は、春香山山頂に通じて延びる林道の入口から、100メートルほど先に架かる白樺橋から釣り下った。今回は、3キロほど先の上流に架かる橋を目指した。入渓地点はこの白樺橋のほか、春香山に向かう林道が途中まで川と平行して走っており、その間はどこからでも入川できる。ただ、当然のことながら熊の出没が激しい地域でもあるので、熊鈴やラジオなど山登りをする人と同じような装備が欠かせない。
小樽内川は、増水も治まり通常は現れない河原も所々に見えるなど、遡行しやすい環境となった。まだ本格的な紅葉とはなっていないが、山葡萄や蔦をはじめとした広葉樹が赤や黄色に色づきはじめ、上流に向かう毎に秋を感じさせる風景が広がっていく。樹木ばかりではなく、釣れたやまめもしっかりとサビが入っていた。
入渓地点から#14のカディスに反応する。上流に向かう毎に現れる落ち込みや流れ込み、倒木で作られた淵でやまめが面白いようにヒットする。しかし、300メートルほど上った支流・奥手稲の沢川の流れ込みから、あたりがピタリと止まった。この場所から入渓する釣人が多いことからだろう。それが1キロほど上流まで続き、大きく蛇行した流れの現れるポイントで再びあたりが出てきた。いずれも最大で15〜16センチほどのやまめで、まだ岩魚は姿を見せない。
ひとつひとつのポイントで時間を費やしたせいもあり、あっという間に時が過ぎていく。入渓地点から2キロもきていないのに、有に6時間が経過した。川からは上流の見通しが利かず、あとどのくらいで林道に架かる橋に着くのか検討もつかない。仕方なく、今日は岩魚が釣れた時点で遡行を打ち切ることにした。
そう考えた矢先に倒木で作られた渕が現れた。カディスやアントにやまめがヒットするが、岩魚の反応はない。それならばと、流芯脇の深場にニンフのヘアズイヤーを送り込む。と、一気に引き込んだのは小さいながらも待望の岩魚。流れの揺やかな、川底に張り付いていたのだ。
結局、6時間を越えた小樽内川での釣行は、目的とした上流に架かる橋まで到達することなく終わった。水温の低下が進んで、もうすぐこの川の魚もドライフライに反応しなくなるだろう。秋が進むということはそういうことなのだ。一抹の寂しさを感じながら小樽内川をあとにした。
写真上左:紅葉の進む小樽内川の上流、同上右:サビの入ったやまめ、同下左:最後にニンフにきた岩魚、同下右:このサイズのやまめが安定的に釣れた
人気ブログランキングへ
小樽内川は、春香山の麓が源流の山岳渓流で、支流の朝里岳沢川、奥手稲の沢川が中流で合流、道道小樽定山渓線に沿って伸びる本流は、最後にさっぽろ湖に流れ出る。やまめと虹鱒、岩魚が対象漁で、上流部では時折さっぽろ湖から産卵のために遡上した陸封型のサクラマスを目にすることもある。
前回は、春香山山頂に通じて延びる林道の入口から、100メートルほど先に架かる白樺橋から釣り下った。今回は、3キロほど先の上流に架かる橋を目指した。入渓地点はこの白樺橋のほか、春香山に向かう林道が途中まで川と平行して走っており、その間はどこからでも入川できる。ただ、当然のことながら熊の出没が激しい地域でもあるので、熊鈴やラジオなど山登りをする人と同じような装備が欠かせない。
小樽内川は、増水も治まり通常は現れない河原も所々に見えるなど、遡行しやすい環境となった。まだ本格的な紅葉とはなっていないが、山葡萄や蔦をはじめとした広葉樹が赤や黄色に色づきはじめ、上流に向かう毎に秋を感じさせる風景が広がっていく。樹木ばかりではなく、釣れたやまめもしっかりとサビが入っていた。
入渓地点から#14のカディスに反応する。上流に向かう毎に現れる落ち込みや流れ込み、倒木で作られた淵でやまめが面白いようにヒットする。しかし、300メートルほど上った支流・奥手稲の沢川の流れ込みから、あたりがピタリと止まった。この場所から入渓する釣人が多いことからだろう。それが1キロほど上流まで続き、大きく蛇行した流れの現れるポイントで再びあたりが出てきた。いずれも最大で15〜16センチほどのやまめで、まだ岩魚は姿を見せない。
ひとつひとつのポイントで時間を費やしたせいもあり、あっという間に時が過ぎていく。入渓地点から2キロもきていないのに、有に6時間が経過した。川からは上流の見通しが利かず、あとどのくらいで林道に架かる橋に着くのか検討もつかない。仕方なく、今日は岩魚が釣れた時点で遡行を打ち切ることにした。
そう考えた矢先に倒木で作られた渕が現れた。カディスやアントにやまめがヒットするが、岩魚の反応はない。それならばと、流芯脇の深場にニンフのヘアズイヤーを送り込む。と、一気に引き込んだのは小さいながらも待望の岩魚。流れの揺やかな、川底に張り付いていたのだ。
結局、6時間を越えた小樽内川での釣行は、目的とした上流に架かる橋まで到達することなく終わった。水温の低下が進んで、もうすぐこの川の魚もドライフライに反応しなくなるだろう。秋が進むということはそういうことなのだ。一抹の寂しさを感じながら小樽内川をあとにした。
写真上左:紅葉の進む小樽内川の上流、同上右:サビの入ったやまめ、同下左:最後にニンフにきた岩魚、同下右:このサイズのやまめが安定的に釣れた
人気ブログランキングへ
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2814282
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック