参考:“兵馬俑が来日”彬子さまご鑑賞 上野の森美術館
https://www.fnn.jp/articles/-/470849
10時半に美術館前に着くと既に長い入場待機列が出来ており人気のほどが伺える。順次入場となり2階から見学となった。係員から「2階は撮影できません」とのアナウンスが頻繁に行われていた。混雑しており展示品の説明を読み鑑賞するのに頻繁に順番待ちとなった。
「兵馬俑」というタイトルから秦時代[BC221〜BC206]が中心の展示会と思っていたら2階は前の戦国時代[BC475〜BC221]と漢王朝時代[BC202〜AC220]の発掘品が多く取り上げられており予想外だった。さすが長い戦国時代が続いただけに剣、槍等武器の数の多さと精巧さは紀元前の物とは思えないほどだ。
秦の前の「俑」は小さな人形で、漢時代も同様に小さな人形に戻っている。秦以外にも「俑」があり、等身大でリアルな「兵馬俑」は秦のみと初めて知った。
また孔子[BC551〜BC479]が「俑」を埋葬するから「殉死・殉葬」が行われる原因になると批判したと言う説明があり年代的に混乱した。今回確認すると春秋時代[BC771〜BC453]の人だからリアルな「兵馬俑」は見ていないが、それほど古い歴史のある埋葬品となる。
そう考えると秦の「兵馬俑」は殉葬防止目的だったのだろうか。以前テレビで始皇帝のドキュメンタリーを観たが、その番組では皇帝が中国統一の過程で殺してきた人々にあの世で会った時の護衛として「兵馬俑」を作らせたという説を映像化していた。当時の人々の死生観が垣間見られて興味深い。
1階に降りると「始皇帝陵」で発掘された「兵馬俑」が多く展示されており撮影可能となる。「2号同馬車【複製品】」の大きさと迫力には圧倒される。これを制作するのにどれだけの人手と時間が掛かったのかと思うと皇帝死後4年で秦国が滅亡する筈だ。
当然「兵馬俑と古代中国 × キングダム」というコーナーがありマンガのコマと一緒にキャラクターのモデルになった歴史上の人物の説明パネルが展示されており展示物との関連性が記載されていた。アニメファンとして楽しく読ませてもらった。
しっかり鑑賞し13時に美術館を出た。一部とはいえ中国西安にある「兵馬俑博物館」まで行かずに見学出来て大変お得な展示会だった。
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