その職場で何度か弱い揺れを感じて心配したのはBSシネマへのテロ(ップ)攻撃だった。帰宅して早速NHK BSプレミアムで放送された「ミツバチのささやき」を確認したところ時間的に外れていたようで一安心した。ではもうひとつの心配の種であった”画質”はどうなのか?気にしている人は私だけではないようなので”ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』DVD画質比較 完全版 - YouTube”を参考に手元に揃った3メディアの画質を比較してみることにした。
1.LD版(1986年)
LDプレーヤー パナソニック LX-900をS端子でSC-LX90に接続してアプコンせずHDMI端子接続のビクター DLA-X3Bで映したところ480i60となった。SD画質なので大画面で見るのは辛いが、マスターフィルムが他の2本より新しいお陰でノイズが少なく観易い。色調もフィルムらしくこれがHDで収録されていれば・・と残念に思う。マスターからテーマ曲が歪で録音されているのだろうがPCMモノラル収録の音声では余り気にならないレベルだ。
2.DVD版(2000年デジタルニューマスター版)
パナソニック DMR-BWT3100でアップコンバートして、HDMI端子接続でビクター DLA-X3Bで映したところ1080P60となった。暗い上にマスターの劣化が激しくノイズが多い。ドルビーデジタルモノラルの音声もテーマ曲の歪が一層耳障りに響く。どこが”デジタルニューマスター版”なのか首を傾げてしまう画質音質だ。
3. NHK BSプレミアム版(2011年)
同じく1080P60だが妙に明るくビデオ的な画になっていて違和感がある。これを見ると放送マスターは”2006年9月発売米クライテリオン版DVD”と同一と思われる。HD放送の恩恵はあり大画面で安心して観られるのは嬉しい点だ。ノイズはDVDより少ないがLDより気になる程度だ。コントラストと色調はプロジェクターで調整して観ればいいだろう。AAC音声は曲の歪も丸くなって気にならなくなるのはメリットだ。
ということで早速BDに焼いておいた。私的にはLD版で使用したマスターが当時の品質のまま残っていてBD化出来たらそれが一番なのにと思わされた比較視聴だった。これならば明日の「エル・スール」の放送も期待出来そうだ。
ところでこの企画の為に本当に久しぶりにLX-900の電源を入れたらトレイが出てこなくて、使わないことで壊れたか!?と焦った。トレイカバーを手で抉じ開けてトレイにショックを与えたら無事動き出して何とか再生することが出来て一安心。LDソフトも錆びておらずノイズが出ていなかったのは嬉しい点だ。使ってあげようと思ってもLX-900は最近の長時間CDを認識せず再生出来ないので困ってしまう。(苦笑)
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