私は原作漫画を読んでいないが2006年10月から放送された全37話のテレビアニメ版『DEATH NOTE』と2006年に公開された『デスノート』『デスノート the Last name』をDVDで観てこの作品の面白さを知っているので期待して全11話を観た。
実は原作漫画は2003年12月少年ジャンプ連載開始の「Page1」だけ偶然読んだことがある。名前を書いただけで人を殺せるノートの話と言うことで読んでいて気分を害した記憶があるが、まさか死神と言うオカルト的な設定を使いながら本格的な推理漫画なるとは思わなかった。超自然的なアイテムと推理物は絶対相容れないと思っていただけにこのアイディアには驚いた。
平凡な大学生夜神月(ライト)が凶悪犯の人質になった警察官の父を助ける為、拾ったデスノートを使ってしまう。最初は罪悪感に襲われた月だったが犯罪の無い新世界を創生しようとキラとなっていく…というテレビ版の脚色は興味深いが結局名探偵L(エル)と対等に頭脳合戦を繰り広げることで天才的な頭脳を開花させたと言う設定になってしまい折角の試みも意味のないことになっている。
当初の設定通り、平凡な人生を送ろうとしているのにネットで”ネ申”と祭り上げられて、その気になってキラを演じたものの逮捕されるのが恐ろしくて必死に逃げようと知恵を絞る臆病なキャラクターにしたら面白かったかも?などと考えてしまう。
スマホで弥海砂や魅上照と連絡を取るシーンが頻繁に出てきてスマホを押収されたら一発で証拠物になってしまうだろうと「どこが用心深いのか」とついついツッコミを入れたくなるのも現代ならでは…。(^_^;;
また自首を勧めるLが感情的になり月と殴り合いをしたり、死神の目を持った第2のキラがいると知っているのに素顔のままカメラに映ってしまったりと私の抱いているL像よりどこかぬけた感じになっているのが残念な点だ。
ドラマの方は正直「竜頭蛇尾」尻つぼみな終わり方だと思ったが、CMが挟まるテレビドラマでは派手で分かり易い展開でないと視聴者が逃げてしまうのでこうなったのかなと考える。
おしまい、と思っていたら「あれから10年−再び死神が地上に舞い降りる」「禁断の続編 映画最新作」と新作映画2016年公開の発表があり「ノートの封印」「6冊ルール」「真第二のキラ」「コンソメ味」「Lの後継者」「サイバーテロ」「新世界の神」「夜神月、復活」というキーワードが映し出された。
なるほど何故今テレビドラマ化なのかと思ったら映画のプロモーションだったのかと納得。しかも自分で”禁断の続編”と言い切ってしまうとは!?
地上にノートが6冊落とされるとなると死神も6人登場するのだろう。その中の1人が月のなれの果てと予想するが果たしてどんな物語になるのだろうか。
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