1) 第4展示場 14:15〜15:00「飯能の森林環境をいかに守るか 先生:新井康之(聖望学園)」
《飯能市が舞台》
・関係者から「ネタバレと声優に関してだけは話してはいけない」と言われて来た。
・原作漫画家のしろさんが趣味の登山を題材にした漫画連載することになり登山仲間に「最初に登るにはどの山がいいか?」と尋ねたところ全員が「埼玉県飯能市にある天覧山」を勧めたので主人公をこの市に住まわせることにした。
・アニメで雪村あおいの住所が一瞬映ったが「飯能市飯能」は天覧山のふもとの住所だ。
・青羽ここなも近所なので飯能市立西中学の生徒の筈だ。
《聖望学園の協力》
・しろ先生が4月に現地のロケハンをしていたところ聖望学園の美しい桜並木を見てヒロイン達をこの学校に通わせたいと思った。
・アニメ化の際に制作会社が飯能市役所の広報へ問い合わせたところ、担当者が新井先生の小学校時代の親友だった。
・その縁で制作協力の依頼の電話を受けたので「私が全て対応する」と言って校長に相談したところ1日待ってくれと言われた。
・校長はアニメ好きの女子高生の娘に相談したところ是非受ける様にと言われたので許可が下りた。
《新井先生登場》
・今日のこの服装はアニメに登場した時の格好だが、これはロケハンに付き合った時の姿だ。胸ポケットの有無とズボンの折り返しはアニメ化の際のアレンジだ。
・日本史授業の台詞は私が書いた。ちゃんとその月に教えている内容として私の話し言葉を使っている。新井先生役の声優が決まっていないので、最後はお願いするかもと言われていたのでお呼びが掛かるのを楽しみにしていたら某大御所が演じることになった。
・もしも劇場版が制作され新井先生が登場するのであれば、私が演じたいと関係者に言っている。(笑)
・このアニ玉祭では弁当も出ないのだが、この講演はちゃんと学園では公務として認められており出張手当、休日出勤手当、食事代が出る。
《新十三合目の裏話》
・新十三合目『不思議なホタルの物語』が放送されたが、飯能のホタルは天然のもので今年は8/11がピークだった。ホタル観察に懐中電灯は禁止なので辺りは真っ暗、空には天の川がはっきり見えて、地にはホタルが舞い、星と蛍の明かりに包まれて宙に浮いた感じになる。そういったロケハンの体験が活かされた話になっている。
・車での見学であれば私有地の材木置き場を駐車場 に開放しているのでそこに停められる。無料だが環境維持の為に100円の寄付箱が置いてある。
《聖地巡礼》
・初めての聖地巡礼イベントでは聖望学園内も案内した。
・私が受け持つ310号教室には西側に窓があり天覧山を見ることが出来る。アニメでも使われたカットの景色が見られる。
・『ヤマノススメ』ヒロイン4人の等身大ポップも市の制作で、その費用に関してはこのお披露目時に話した。
《登山イベント》
・市主催で『漫画家しろさんと一緒に登山しよう』が告知され、私がしろさんの分も含めて昼食の準備をした。
・当日朝雨で市から中止の電話があった。しろさんにも電話が行っており帰宅してしまったので私達夫婦と愛犬だけで登ったら頂上で人待ちをしているグループがいた。
・後で知ったのだが彼らはしろさんを待っていたそうだ。市は開催を告知しただけで中止を知らせていなかったので申し訳ないと思っている。
《教師の特権》
・高2の時の教え子で高部あいがいる。今声優で頑張っているので『ヤマノススメ』で使ってもらえるよう関係者に売り込んでいる。
・阪神タイガーズの鳥谷敬選手は聖望学園出身だ。早稲田大学からプロ入りする時に、私がファンの阪神を勧めた。(笑)
・最近入浴や下着姿のシーンが放送され校長は監督に「避けて欲しい」と苦情を入れた。これは大人の事情があるから難しい注文だろう。(笑)
《ラッピングバス》
・新市長が市の予算600万円を取って国際興業バスの『ヤマノススメ』ラッピングを2台に行った。このお金が無駄にならないよう是非皆さんに飯能へ来て欲しい。
・このバスのテープカットの式典にはしろさんも出席したのだが、式が終わると役人に放置されていたので私が昼食のうどんに誘った。飯能はうどんが美味しいのでお勧めだ。蕎麦が好きな人は秩父までどうぞ。(笑)
・しろさんに飯能市に引っ越さないかと勧めている。
《飯能の森林環境》
・戦後の政策で雑木林は伐採され杉檜が植えられた。
・学園では山火事で樹が失われた山を借り受けて雑木林を復元している。その甲斐あって昆虫や小動物が戻ってきている。
・私の一存でブルベリーを植えたら農作物の害獣を呼び寄せると農家から抗議があった。
《受講プレゼントについて》
・学園ロゴ入りクリアファイルを作成するにあたり、絵柄で阪神タイガーズの鳥谷敬選手か『ヤマノススメ』かで票が2分した。最終決断は校長が下し『ヤマノススメ』となった。
さすが現役の先生で話が巧い。しかも笑いのツボを心得ている。少々ミーハーでアニメ制作に協力出来たことを楽しんでいることが伝わっている話の内容だ。役人批判のスパイスも程よく効いて話を引き締めている。
天覧山は季節に応じて美しい風景を見せてくれるようだし写真撮影が楽しめそうなので行ってみようかと思わせる好授業だった。(笑)
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