8回予定の「HOME THEATER JAPAN 2014 SUMMER」詳細レポートの第2回目は「14/06/29(日) 15:30〜16:20 ROOM6:AVAC いま、ドルビーを考える 堀切日出晴氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
使用機材はソニーVPL-VW1100ES、BDプレーヤーOPPO BDP-105DJP、AVプリはマランツAV-8801、パワーアンプはマークレビンソンNO.535H、NO.533H、スピーカーJBL S9900、JBL 4338、JBL S4700、JBL S3900サブウーファー富士通テンTD725SWmk2による7.1ch構成、スクリーンはOS特注 150インチ張込スクリーンだ。
パート1は「ドルビー映画の歴史」ということでドルビージャパン(株)の林氏がパワーポイントを使ってドルビーサウンドの規格の登場とそれを最初に採用した映画『時計じかけのオレンジ(1971年)』『リストマニア(1975年)』『スター誕生(1976年)』『スター・ウォーズ(1977年)』『地獄の黙示録(1979年)』『連合艦隊(1981年)』『バットマン・リターンズ(1992年)』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年)』『トイ・ストーリー3 (2010年)』そしてDolby atmos採用の『メリダとおそろしの森(2012年)』といったタイトルの紹介があった。
日本では『未知との遭遇』が1978/02/25公開と『スター・ウォーズ』の1978/07公開より早かったので日本初のドルビーステレオ上映作品となった裏話も出た。
ドルビーアトモスの簡単な技術的な説明ではベットという背景音に10チャンネルが使われており残り118チャンネルをオブジェクト音として扱えることや、アジアのドルビーアトモスシアター数では中国100、インド25、韓国11と日本より多い事実を知った。途中「Windows XPのサポートは終了しました」というポップアップダイアログが表示されて笑いが起こったりとなかなか面白いプレゼンだった。
パート2で「ドルビーTrueHD・アドバンスド96kアップサンプリング」のメリットと採用BDソフトの紹介があった。今後発売されるBDソフトの中では『ローン・サバイバー』『ラッシュ/プライドと友情』『鑑定士と顔のない依頼人』の3本が音響的にお薦めと堀切が語った。自分のシステムのサラウンド環境を確認するには部屋の横側から音を聞くと問題点が見つけ易いとチェック方法を伝授してくれた。
視聴は次の3本だ。
1) 「SHORT PEACE」よりオープニング
2) 「アンナ・カレーニナ」
3) 「ラッシュ/プライドと友情」よりラウダのクラッシュシーン
期待していたドルビーアトモスの関する情報は6/23(月)のニュースリリース以上のことは明らかにされず「この部屋ではこれ以上話せません。詳しいことは各社の担当者に尋ねて下さい」と今日の堀切先生は口が堅かった。
「スライドの中にヒントが3つほどあります」と言っていたが、1つ目の話題の大ヒット映画が最初の対応ソフトとして発売されると言うのは『スターウォーズ』からお決まりのパターンなのですぐに分かるが後の2つは何だろう?
改めて「ドルビーアトモス採用映画」のリストを見ると『パシフィック・リム』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』『アナと雪の女王』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『ホビット 思いがけない冒険』といった作品のアトモス音響盤が出たら買い直さないといけないのかなあ…と楽しみのような散財が怖いような心境だ。(苦笑)
【関連リンク】
『ドルビーアトモス採用映画』
http://www.dolby.com/jp/ja/consumer/content/movie/release/dolby-atmos-movies.html
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image