今回は過去記事「人の本性が見える瞬間」
の続きになります。
上記では、人の本性は去り際に出ると
言いました。
ところが、もっと別なシーンでも出る
事が分ったのです。SNSの投稿でした。
それはどんなシチュエーションでしょう。
一つ目は、権力を握った時。
昇進して役職に就いた途端、パワハラ
をおっ始めた。そんな人いますよね
警備で言えば、警備隊長に就任した時が
挙げられます。会社やクライアント側と
結託して、人事権を掌握したら・・・
最悪、専制君主になることもできます。
自分の言う事を聞かない奴は、または
お気持ちに沿えない部下は、排除する。
またはダブルバインドを使って部下を
翻弄し、支配することも可能です。
僕もそんな上司に仕えたことがあります。
隊長になって、本性が出たと言った方が
いいのかも知れません。
隊長は、過去大手ビル管理会社で警備を
していたようです。上司からされた嫌な
事を、形だけ部下にやっていた。
気に入らない部下を、異動にするなら
ともかく、地元には警備する現場が
一つしかない。
すなわち、排除=解雇なのです。地元には
異動の受け皿がないのですから。
隊長は、大手ビル管理会社時代同僚で
あった所長と結託し、クライアント側
に根回しをして、解雇劇を演出。
解雇された側は、たまったものでは
ありません。相当深い恨みを抱くに
違いない。
こうして、禍根を残す大ナタを振るった
結果、組織転覆へと繋がります。
回想してみれば、隊長は部下のミスに
対して「始末書」「クビ」を連呼して
いました。
そうやって部下を委縮させないと、
抑えられない、といった恐怖から来た
ものでしょう。
隊長にとって、得た権力は分不相応な
ものでした。部下や組織を自らの手で
潰した、危険なツールだったのです。
恨みを買い、業界内に敵を増やせば
世間が狭くなってしまう。
他の警備会社に転職しても、高確率で
敵に遭遇する、それどころか自分の上司
になるかもしれない。
もう一つ、本性の出る場面とは何か。
それは「軽く扱われた時」
自信がある人は気にしない。
劣等感が強いと怒り出す。
日頃は、ちっぽけな自分を大きく見せる
ために虚勢を張っているが
軽く扱われた途端、覆い隠していた
本来の自分の姿に直面してしまうから、
不安と恐怖で怒り狂う。
このようにして、本性を見抜かれた人は
どうなるのでしょうか。侘しいですね。
特に、分不相応な権力は麻薬のようなもの。
職権乱用で、部下や組織を破壊します。
ついには、自分の人生までも・・・
これに対して、特に権力のない名誉職で
実績を上げて行けば、次につながります。
手当もほとんどない、権力もない責任者
のポスト。警備では良くありそうです。
一般的には、割の合わないポストであり
名誉職みたいなもの。これだったら
平隊員の方がまだましだ。
損得勘定で考えるならそうでしょう。
ただ、そんな割の合わないポストに
クライアントや会社から要請され、
就く人もいる。僕もそうでした。
そんな場合は、自分は将来に向け徳を
積んでいると思いましょう。
僕の場合は、警備業界脱出の役に立った
と思っています。
分不相応な権力を掴み、職権乱用で徳を
損ねるのと逆ですね。
戦国武将大友宗麟の部下であった
立花道雪は、中国古典である書経からの
引用で、主君を諫めたと言われます。
「人を弄べば、徳を失う。物を弄べば
志を失う」
政治家が良く使う「不徳の致すところ」
が言い得て妙ですね。
徳を失うのは、幸せを失うのと同じ。
この徳と言う概念、数値化もできませんが、
もっとこれから注目されていいはずです。
権力というものはもろ刃の剣で、自分が
使いこなせる器でないと、徳を失う。
それを防ぐには、優秀な副官をそばに
置く事です。耳の痛い事も言ってくれる。
悪い言い方をすれば、徒党を組むという
ことですが、二人で一人前でもいいのです。
但し相手は慎重に選ばないと、徳を積む
のは難しいでしょう。
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