警備会社に移籍されてしまう。
こういった上司の嘆き、後を絶ちません。
確かに待遇の差で、移籍されたのが第一の
原因でしょう。
しかし、その他の要因もあるのでは?
今回は、その要因について掘り下げて
みます。
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」で
僕はA社から施設警備検定2級に取得を命じ
られました。
命じた部長は「大抜擢だ。失敗は許されない」
と煽ってきます。会社の金で取得させる側の
本音でしょう。
一方Y課長は、地元警備業協会講師らしく
試験対策は万全でした。
休日に事務所に複数回受験者を集め、
模擬試験や実技試験の指南を行いました。
これだけフォローすれば、一発合格しない
のは、よほど勉強していないか侮っていたか
どちらかでしょう。
問題は合格した後。書類を警察署に提出する
段階で、写真が足らず焼き増しする羽目に。
部長にそれを言うと「知らなかった」
上司失格。
検定は会社の利益になるから取らせるので
あって、失敗は許されないと煽って来たなら、
その後のフォローもしっかりするべき。
その後、僕が警備業界を脱出する根本と
なる出来事が起こったのです。
記事:警備員とすべり台社会
知らなかったではなく、ごめん確認漏れが
あったと言えばマシだったのに。
会社が費用を持っているから、上から目線
になるにせよ、気持ちが離れますぜ。
こういった人心掌握については、警備業界は
隊員の流動性が激しいせいか、おなざりに
なる傾向が。
報酬で報えないなら、そういう人心掌握で
隊員を繋ぎとめることは考えないのか。
僕が勤めたA社〜D社は皆そうでした。いや
勤める会社会社で警備業界が嫌になる事を
こぞってやってくれた。
もはや自社の利益で精一杯で、業界の発展
まで考える会社はありませんでした。
こう書くと、絶望的ですがSNSなどを見ると
業界の発展、処遇改善に向け努力している
会社も見られます。
そういった会社に運よく勤められたら、仲間
を大事にして欲しいと思います。警備で
人間関係が良い組織は、相当の優良資産です。
検定を取らした(自費で取る人もいる)隊員に
対しては、手当、特に資格手当の拡充が要る。
会社の金で取らしたのに、余計な経費がかかる
というなかれ。警備会社同士健全な競争をして
いれば、待遇面の競争もあって然るべき。
有為な隊員を放したくないならば、それなりの
経費は必要。財政が厳しいなら、気持ちよく
働ける現場を演出するしかありません。
それらを怠って有為な隊員が来ない、来ても
逃げられるというのは、勤め先に魅力がない
と言わざるを得ません。
辞められたら新しい隊員を雇えばいい、と
いった焼畑農業人事は、立ちいかなくなり
つつあります。
検定者の配置基準が徐々に厳しくなってきて
います。どれだけ検定者を集められるかが
入札の結果も左右するのです。
wpX(ダブリューピーエックス)
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