<個人的な評価:10点中9点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
JohnWick3 面白かったー!
ここまでくるとギャグだよ!
カタコト日本語の寿司職人おもろ!!ソフィアの犬、死んでなくて安心!
ジョンウィック、人がバタバタ死にすぎるのは、もうファンタジーすぎて逆に笑えるんだが、動物が傷つくのはキツいからね。それにしてもオシャレな空間がたくさん出てくるのが最高だ。
Chapter 1から面白いんだけど、個人的に、Chapter 3が一番面白かった。
音楽が最高だったわ。
Antonio Vivaldi - Allegro が流れた時は、鳥肌たったー!
戦闘シーン、良かった!
普段、アクションは苦手で観ないんだけど、ジョンウィックは、ファンタジーアクションだからね。
リアリティーがあまりないからこそ好きだし現実逃避ができる。
New York じゃないNew York。こんなに暗殺者いたらヤバいし、人が殺されているのに通り過ぎていく人々はまさに、背景で、不自然ではあるが、それもアートのように感じる。
変なアジア人が出てくるのも、お約束。
とにかく、バックグランドが美しい。音響も良い。全てが最高だ。真面目にみると突っ込みどころ満載ではあるが、そこも魅力の一つだ。バカになって、たんに身をゆだねて、アトラクションにのった感覚で全身で楽しみたい映画。
ちなみに、寡黙なJohn Wickも好きで、このキャラに惹かれてみたんだが、実は、私がシリーズを通して一番好きなのは、ウィンストンと、コンシェルジェのシャロン。
クールだけど、熱い信念があるし、仲間想いだよ。ウィンストンが若い時のドラマも、アマゾンで出ているから観る予定だ。ウィンストンこそ、赤ワインのように、良い感じに年齢を経験を重ねたダンディーな紳士。
さて、今作、Chapter 3のストーリー。
Chapter2直後のニューヨークが舞台。不殺の掟があるコンチネンタル・ホテル内で主席連合のサンティーノを殺害したジョン・ウィックは、追放処分及び1400万ドルの懸賞金を掛けられるも、コンチネンタルの支配人であり旧友でもあるウィンストンの計らいで1時間の逃走の猶予が与えられた。このウィンストンの計らいこそが、後々に響いていくし、ウィンストンも困る状況になるのが切ない。そもそも、掟を破った、ジョンウィックが悪いんだしね。まあ、あいつを殺したかった気持ちはわかるけど。しかし、それに周りが付き合わされて、迷惑を被ったり場合によっては命を落としてしまったりするのは、とてもやるせない。仁義といえば仁義だけど。
さて、ついに追放時刻となってしまったジョンは、ニューヨーク中の暗殺者に狙われる中、骨董品店や馬屋、馬での逃走と次々と返り討ちにしていく。そしてかつて自分が暗殺者として育てられた犯罪組織「ルスカ・ロマ」を頼り、そのボスであるディレクターに「チケット」として十字架を見せ、しぶしぶ協力を得られる。犯罪組織「ルスカ・ロマ」って興味深いね。
ニューヨークの劇場に拠点を持つベラルーシ系の犯罪組織で、「ディレクター」と呼ばれる女ボスが率いているらしい。男女の子供を引き取り、武術や隠密術など様々な技術を教え込み暗殺者に育てている。つまり、暗殺者養成所だ。まだ、そこまで小さい子供はいなかったけど、小さい子もいるんだろうな。ここにきている者たちは、親がマフィア関係で孤児なのだろうか。人身売買で攫ってきた子供がいてもおかしくない。子供を誘拐して、暗殺者やスパイや薬物の移動係にしたり、そういうことをリアルでもやっている組織はいるからね。使えない子供は、臓器売買したり。
この作品では、劇中では女子に対してはバレエを教える形で描写されているけど、バレリーナ+娼婦+スパイ+暗殺者なのだろうか。普通のバレリーナではないのは確かだ。戦えないと生きていけない世界だから戦闘能力はあるだろう。主席連合の協力組織だが実態としては影響下にあり、コンチネンタルの在り方に近い。
ジョンの古巣であり、彼を一流の暗殺者に育てた。
ジョンは、その組織の伝手でモロッコのカサブランカへと向かう。
一方、ウィンストンと、前作でジョンを助けたバワリー・キングの元を、主席連合から派遣された裁定人が訪れる。彼女はジョンを手助けしたウィンストンとキングの行動を問題視し、1週間の猶予の間に退任するよう命じる。彼女は日本を拠点とする独立した暗殺者ゼロ(カタコトの日本語を話す謎の日本人??)を手駒、して雇い、ディレクターのアジトを襲撃して彼女に主席連合への再度の忠誠を誓わせ、また要求を拒絶したキングの部下たちを皆殺しにする。キング本人は、彼がジョンに与えた7発の銃弾になぞらえてゼロの脇差によって7回斬られる。
ジョンは、コンチネンタル・モロッコの支配人でかつて誓印の貸しがある旧友ソフィアに会いに行く。ジョンの目的は主席連合の更に上に立つ首長に会うことであり、その首長の居場所を知っているであろうソフィアのかつてのボスであるベラーダに会おうとする。ベラーダへの仲介を頼まれたソフィアはジョンを批判するも、しぶしぶ協力を約束する。
ジョンとソフィアはベラーダとの会談の中で「首長はこちらから見つけるものではなく、砂漠を当てもなく彷徨った末に運が良ければ首長がお前を見つけるだろう」と聞かされる。ベラーダはソフィアに再度の忠誠の証として彼女の愛犬を引き渡すよう求めたが、これを拒否されたため「勉強」と称して犬を拳銃で撃つ。これに激昂したソフィアはベラーダと彼の部下たちを襲い、ジョンも手伝い死地を脱する。
また犬が死ぬのか!と、びびったけど、犬は防弾チョッキを着ていたので、衝撃で倒れただけで、死んでないし、そのあと、戦闘に加わっている。犬は死んでません!!!
ソフィアに別れを告げたジョンは、ベラーダの言に従い砂漠を歩き、途中で倒れる。しかし、それを首長の部下に発見され、彼と会うことに成功する。なぜ死を選ばないのかという首長の問いに、ジョンは生きて妻との思い出を守るためと答える。うーん、ジョンは暗殺者の癖に、生にしいがみつくね。生きて妻との思い出と守るとかって言い訳にしているだけで、生にしがみついているだけにみえる。愛する妻も死んだ、その愛犬も死んだ、妻との思い出がある家も爆破された。復讐したい気持ちはわかるが、全てが終わったら、妻がいるあの世にいきたいという気持ちにはならないのかな?亡くなった妻との思い出を守るために、人を殺しまくってでも、この世に生き続けたいのかな。妻の死を乗り越えて、生きて前に進もうってわけでもないし、生きても過去に囚われている亡霊のようだ。
まあ、ジョンの生きたい動機はどうであれ、そもそも、突っ込みどころ満載のファンタジーアクションだから、面白ければなんでもいいんだけどね。
さて、砂漠の首長にたどり着いたジョン。首長は、今後は主席連合に忠実に仕えれば暗殺命令を撤回すると約束し、その最後の条件としてウィンストンの殺害を命じる。ジョンは左手の薬指を切り落とし、亡き妻との思い出の印である結婚指輪を首長に贈ることで再びの奉仕を誓い、ニューヨークへと向かう。
いやいや、これで、ウィンストンを殺したら、ジョンはさすがにクズすぎるだろ、と思ったが、もちろん、そんなのはジョンじゃないからね。
ニューヨークに到着したジョンはさっそくゼロと彼の弟子たちの襲撃を受けるが、弟子たちを返り討ちにし、辛くもコンチネンタル・ホテルへとたどり着く。不殺の掟ゆえにジョンに手を出せないゼロは、今までの態度を変えて、実はジョンに対する強い敬意や憧れがあることを話すが、ジョンは冷たくあしらう。ジョンウィックのファンだったのか笑。ウィンストンはジョンに再会し、自分がコンチネンタルを退任するつもりがないことを告げ、主席連合の下僕になるべきではないと諭す。そこに裁定人が現れ、二人の意志を確認する。ウィンストンは退任を拒絶し、ジョンもまたウィンストンの殺害を拒絶する。それこそ、ジョンとウィンストンの絆だ!!!それを受けて裁定人はホテルの聖域指定を解除し、ホテル内での不殺の掟が無くなる。
盛り上がって参りました!!
主席連合の重装備の襲撃部隊がホテル内に突入してくる中、ホテルのバックアップを受けたジョンと、シャロンら従業員たちが彼らを返り討ちにする。やがて今度は、ゼロと彼の弟子たちの襲撃を受ける。ゼロや弟子たちは改めてジョンへの敬意を表した上で、銃器を使わず武術での死闘を繰り広げ、最後にジョンはゼロを刺殺する。ゼロの事は殺したけど、ゼロの弟子たちに対してトドメを刺さなかったジョンは案外良いやつだ笑。相手が仕事でやっているだけで、ジョンのファンだしね。ゼロの事も、もしゼロがしつこく追ってこなかったら、ジョンは殺さなかっただろう。とにかく、彼ら暗殺者は、仕事でやっているだけで、ジョンは彼らに恨みはないけど、きたら返り討ちというスタンス。そう考えると、暗殺者って難儀な仕事だな。尊敬している人や友達を殺せ!って指示もあるだろうし。
さて、襲撃部隊とゼロ達が全滅した後、裁定人はウィンストンに「協議」を求める。ウィンストンは自身の権力の保持を認めるよう求め、裁定人は今回の反抗をホテルの力を示すためのものであったと好意的に解釈する。そしてウィンストンは改めて主席連合に忠誠を誓い、その代償としてジョンを拳銃で何発も撃ち屋上から転落させる。これはすぐに演技とわかったよ。ウィンストンは、あえて、ジョンを生かしたんだよね。相手を生かすために守るために、殺さないまでに傷を負わせるのは全然あり。
裁定人はウィンストンの地位を保証し、ホテルを再び聖域に指定する。裁定人がホテルを去ろうとすると、路地にあるべきジョンの死体が無くなっていることに気づく!
当たり前だが、実はジョンはまだ生きており、ゼロに斬られながらも同じく生き延びていたバワリー・キングの側近に助けられていた。下水道に構えたアジトでジョンを待っていたキングは、主席連合への反逆の意志はあるかと問い、ジョンは満身創痍の中で「ああ」と短く答える。キングも死んでなくてよかったわ。