<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
これ何で評価がすごく低いんだろう笑。
個人的に、けっこう面白かったけどね。
タイトルは「劇場霊」だけど、劇場霊というか、ぶっちゃけ「怪力殺人人形」だけど。
女優さんは誰だか知らないけど、主人公のサラは、あまり演技が上手いとはいえなかった。
見た目も.......個人的には微妙。あの映画の中で、唯一、綺麗だなと思ったのは、アオイちゃんって子かな。
性格悪いキャラだったけど。ただ、主人公も他のキャラも別に性格良いとはいえないけどね。
まあ、みんなの演技力はともかく、ストーリーは結構面白かった。
後半、人形がバリバリと動いててシュールだったけど。
舞台は確かに劇場だけど、あの人形は、なんでああなってしまったのかって部分には触れてなかったな。
若くなりたい、若い娘たちの精気や生き血を吸いたいっていうエリザベートのような女の怨念?
ただ、あの人形を作ったにいたる歴史は、けっこう切ないんだけどな。
人形作家の3人娘の長女でしょ。
長女の霊だとしたら、なぜ可愛がってた妹たちを殺すのか。
なぜ、知らない女たちまでも襲うのか。
実際は長女の霊ではなくて、別の悪霊が憑依してしまったのか。
人の形をしたものは、想っている愛しいものとは違う別の悪霊が憑依してしまう事がある...というのは、よく聞くし。あのアナベル人形のように。
作中、みんなな練習していた舞台が、あの血の伯爵夫人エリザベートをネタにしたゴシックホラーっぽいものなのが良かった。個人的に、ああいう舞台は好きなんだよね。
女優見習い達のライバル意識も、とてもありきたりな設定ではあるが、よく描かれていたな。
まあ、あの世界は競争社会だから、安易に人は信用しちゃいけないね。
人のセリフまで覚えるサラは、凄いと思うけど、なんだかなー。
仕事に対する意欲はいいんだけど。女優って別にセリフを覚えるだけが仕事じゃないし演技力やオーラも大事だからね。
他の女優からしたら、サラみたいなタイプがムカつくって気持ちはわかる。
ただ、サラはとても真面目気質で、努力家で、枕営業なんかせず、実力だけで上に行きたいんだよね。
枕営業する監督もありきたりなクズだけど、それに乗る女優もクソビッチ。
でも、そういう世界なんだよね。実際、喜んで自分から枕営業する女もいるし。
今の時代では、被害者ビジネスが流行ってるから、女ってだけで被害者面できるけど。でも実際、演技力がないから、そういうのをチャンス!って思って、自ら喜んでやってる女も沢山いるの知っているし。
私は10代の頃、一時期、モデルやってたし、俳優やモデルの知り合いもいる。
日本ではないけど、芸能界の裏話と聞く事もある。本当に汚い世界だよ。
ただ、セリフを覚えているからスゴイ!!っていう世界ではない。演技力、見た目、オーラも重要。
まあ、今のハリウッドは、性的少数者や非白人が優遇されていると聞くけどね。
それもそれで、どうなん?と思うわ。
枕営業と何が違うん?となる。純粋な演技力で評価してない点では同じでしょ。
見た目?オーラ?違うよね。
いや、WOKEに配慮しているだけだろ。
そんな感じで、いつの時代でも、芸能界というのは、不公平な世界だよ。
芸能界だけじゃなく大学入試もどんどん不公平になっているけどね。
(アメリカの大学では、最低でも何パーセント、黒人とかの特定の人種の人を合格させないといけない差別的な法律がある。簡単にいうと、同じ点数で、白人か黒人だったら、黒人が合格。)
昔は白人優遇なアメリカではあったが、同じような差別的なやり方で、今度は、黒人を優遇している。
差別に対抗するには差別で返せってか?
目には目を!ってやり方は嫌いじゃない。むしろ、私は好きだ。
だがダブルスタンダードの正義面は大っ嫌いだ。
それに、こんな事をして、正義面して、差別反対!と訴えるのはいかがなものか。
ハッキリと、やられてきた事をやり返しているだけ、復讐だー!っていえば好感はもてるかもね。
世の中は不公平だらけだ。
特に人間はよく嘘をつく生き物だ。そして自分が一番かわいい。
それが、よく表れているのが芸能界かもしれないね。
この映画に出てた、怪力殺人人形、なんの悪霊が入っていたのか謎のまま終わったけど、案外、悪霊というより、生きた人間の生霊が沢山集まったナニカかもしれないね。
女優を目指す女の生霊、嫉妬、妬み、そんな念がたくさん集合したナニカが、あの人形に入っているのかも。
ただ、そうなると、なぜ、女優でもなんでもない、ただの女子高生だった人形作家の娘達を殺したのか?
謎だ。
まあ、なんだかんだで、謎は残るが面白い映画だった。
人形はシュールだが。