<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
カナダの映画。取り替え子をテーマにポルターガイスト現象を描いたホラー映画で、起承転結がしっかりしていた。洋風ホラー映画にありがちな、流血や、特殊メイクや、グロ演出などはなく、妻子に先立たれた男の心理を観客に追わせながら、玩具の出現や音響効果を使って、じわじわくる恐怖を煽っている作品。
私は、吃驚グロ系より、こっちの方が好きだな。
後半から、ポルターガイスト現象が過激になってきて、逆に恐怖心は減ったけど。
個人的に、自分が恐怖を感じるのは、過激なあからさまな現象より、霊の仕業なのか、ただの偶然なのか、わからないような段階から、霊の仕業だって初めてわかる段階。それにいたる段階に恐怖を感じる。
もう例の存在がわかって、ポルターガイストが過激になり始めてからは、観ている側としては、そこまで恐怖を感じない。
このストーリーは、不運な交通事故で、最愛の妻&娘を、一度に失った作曲家のジョン・ラッセルが、ニューヨークを離れシアトルの大学へ音楽を教えにいくところから始まる。シアトルでは歴史保存協会に勤めているクレアから、カーマイケル財団が所有するチェスマン・ハウスと呼ばれる古い屋敷を借りて住むことにした。しかし、その屋敷こそが、問題だったのだ。夜な夜な何かを叩く轟音が発生したのだった。誰もいないのに流れる水。落ちてくる玩具。まるで透明人間の子供が遊んでいるような感じ。
ホラー映画でもあるが、面白いのは、ミステリー映画でもある事。
主人公ジョンは、霊の存在を確認して、成仏させるために、その屋敷に過去に住んでた人物などを調べ始め、そして、政治家の現カーマイケル氏にたどり着く....
ジョンが事件を調べているときも、霊は、ジョンを手助けするように、導いてくれている。
霊は、父親に殺された可哀想な半身不随の少年。
その霊は、ジョンに自分の事を助けてと訴えている。ジョンはそれに答えている。
最後、解決して、ジョンは怪我はしたが、無事。
筋は通っているストーリーだった。
悪魔系とかではなく、純粋に、少年霊の話だった。最後、成仏したであろう。
やっぱりホラーといっても、色々あるし、私は、個人的に、ホラー&ミステリー要素がある作品が好きなので、こういうのは結構好き。
屋敷の作りも結構凝っていて、隠し部屋の隠し方が、けっこう好み。
幅の違うドアが二つあって、ドアの模様も少し違う。
出っ張っている角のドアは、まるで、あとから作られたかのようなドア。
そのドアをあけると、ただの小さな物置。
しかし、よくみると、物置の物などに隠れて、隠された、封印されたドアがある。
その封印されたドアを壊して、ようやくあけると、なんと、今度は、屋根裏に続く階段があった。
その階段を上って、先にあるドアをあけると、そこが、あかずの間。
時が時が止ったかのような子供部屋。
屋敷にある隠し部屋とか、私が好きなタイプだ。
こういう特殊な建築方法を利用して、さらに恐怖を煽るのが好き。
とはいっても、ストーリーは結構ありきたりで、個人的に特に吃驚する事はなかったし、心に響くものもなかったので、8点はいかないけど、個人的に良作だとは思うので、7.5点。あくまでも、主観による評価です。