『Vivarium (ビバリウム)(2019)』
<個人的な評価:10点中5.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
意味不明な映画で主人公カップルに救いなし涙!!
たまには、ここまで意味不明な映画もいいけど。
まあ、意味不明っていうか、ちゃんと筋は通っているんだけど...
怪しい不動産業者(宇宙人みたいな奴)が、人間のカップルをさらって、謎の住宅地に閉じ込めて、そのカップルはそこから一生出られなくなり、謎の赤ちゃん(見た目は人間だけど生体的に宇宙人みたいで成長が早い)を育てて、そして、人間カップルは最後は死んでいくというストーリー。大人になった異様な子供は、その住宅地から出て、そして、老いで死んだ不動産業者の代わりに、またその不動産ショップを次いで、新たな人間の獲物を探すという。もう、幾人ものカップルが犠牲になったのやら...
不気味なほどにソックリな住宅地。同じ景色。似たような雲。そしてそのカップル&謎の子供以外は誰もいない。最初から最後まで、不穏な空気が漂う不気味な映画。精神がどんどんやられていくカップル。
女性の方は、一瞬、母性本能をみせるが、それでも、子供が人間ではないとわかって、恐怖。
宇宙人(異星人?)まあ、人間ではないね!
そして、主人公の男は、結局は、自分の墓穴を掘ってたというオチ。
ホラーというか、まあ、ある意味ホラーなんだけど、どっちかっていうと、日本の「世にも奇妙な物語」を連想させるかのような内容だね。
これは、宇宙人が、地球に赤ちゃんを落として、人間カップルに育てさせてもらうストーリーかな。
といっても、宇宙人が繁栄するわけでもないし。
1人が死んだら、成長したもう一人がやってきて世代交代するだけで、Martinが増えているわけでもない。
目的はなんなんだ。
実は、鍵は冒頭の、カッコウにあったわけだ。
調べたら、カッコウは「托卵」という特殊な子孫の育て方をする生き物らしい。
親は自分の雛を自分で育てるのではなく、あえて、他の鳥の巣に自分の卵を産み付け、他の種の親に自分の雛を育てさせるのだ。つまり、ストーリーに当てはめると、宇宙人が、例の人間のカップルに、自分の種を育てさせたという話。なるほどね!!
うーん、で、だから?
因果応報?
そもそも、考えようには、あの男が、あの雛を落として死なせて、そして埋めたからバチが当たったのかな?
最後は自分も同じ目になってしまったという。
考察しようと思えば、もっと深い映画かもしれないけど、まあ初見、本当に、世にも奇妙な物語でした。