<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
ポスターや予告動画で、前から気になってた作品。U-NEXTにあがってたので、早速あまっているポイントを使って鑑賞。私は、けっこう面白かったと思う。
確かに最後の展開は胸糞悪いかもしれないが、でも、この映画そのものを、グリム童話みたいな感じで、『童話』の一つとしてみれば、けっこう面白いんじゃないかな。
主人公の小春は真面目で家族想いで良識がある人物で、最初は、まあまあ共感できるし、出会ってすぐの医者と結婚というのも、彼女の立場や家族の事を想えば、それも仕方がないし、熱愛や一目ぼれというよりかは、お互い求めるものがマッチしたから結婚したんじゃないかな。そういうのは私は共感できるよ。
大ちゃんは、理想の母親を求めてたし、小春も、家族の為にも安定した生活がほしかったし、自分自身が理想の母親になりたがってた。だから、進んで継母になった。小春は決して、短縮的な恋愛脳じゃないと思う。最初は、躊躇してたし。でも小春の父親も妹も、結婚を後押ししてた。祖父の事もよくしてくれたし、父親も仕事を紹介されたし、妹の勉強の面倒もみてもらっている。だから、小春は、自分の家族の為にも結婚したんだと思うね。気持ちはわかるよ。
だから家族想いの小春には共感しながら観ていったけど、捨てられた筆箱をみつけて、それを誰にも言わずに海に捨ててしまったところから、小春の行動に共感ができなくなった。なんで、面と向かって、大ちゃんとヒカリ、家族3人で、話し合う事ができないのか。一見、ヒカリの事を大切にしているようにみえるけど、ヒカリと本当に向き合ってないと感じた。
小春は、一見、真面目にみえるけど、実は過去に母親に捨てられたというトラウマがあって、そのトラウマを乗り越えられないまま大人になって、外面は真面目な良識ある人だが、内面は、けっこう歪んでいた。
同じく、大ちゃんも、外面は真面目で優しく有能な医者&父親&夫ではあるが、彼自身も内面に問題を抱えていた。
そして、小春も大ちゃんもモラハラ被害者であると同時に、モラハラの加害者だ。
小春は、自分の考える理想の母親像ってのがあって、それと少しでも違う事をする人を、母親失格と見下す。
リアルでもこういう人いるよね。
子育て法を押し付ける人とか。自分の考える子育てが絶対で、それ以外は母親失格とか。
母親も人それぞれ、家庭も人それぞれ。
私は、リアルでは、人の家庭の事にとやかくいう人は苦手だな。人の親を毒親と勝手に認定するのも嫌いだ。
毒親と言えるのは本人だけ。犯罪でも犯さない限り、他人が言うことではないし批判することでもない。
子供に手をあげる教育が間違っているとも思わないし、そういうやり方でもまともに普通に育った人はいる。(私や私の両親や私の家族全員がそうです。ビンタぐらいなんか普通に躾のうち。嘘ついたらビンタ飛ぶし)
手を挙げない家庭はそれはそれでいいと思うが、手を挙げる家庭もそれはぞれでいいんじゃないの。
所詮、人の家庭だし。子供が健康で最終的に自立した大人になれるのであれば。あと犯罪を犯さず、なるべく他人に迷惑かけなければ、子育てなんか人様の自由だ。
虐待なのか躾なのかの堺線も違うけど、50年前の一般的な子育てなんか、今の時代の若者がみたら虐待!と騒ぎそうなものだし、かといって、それらの時代で生きてきた人は普通に成長して立派な大人になってるし。一般的な子育てっていうのも次代によって違ってくる。最近の世代を観ていると親や教師に甘やかされたせいで、自己中になって人に迷惑かける奴や、精神的に弱いナヨナヨした奴が増えたようが気もするけど。
そして古いのが悪くて、新しいのが正しいとも言えない。むしろ最近は、その逆とさえ感じる。
まあ、なんにせよ、自分の家庭と他人の家庭の堺線はもつべき。人は人。うちはうち。
あまり人の家庭や人様の子育て方法に干渉すべきではない。
とはいえ、小春は、児童相談所の職員、人の家庭とも関わってしまう職業だ。そして自分自身もトラウマを抱えている。自分はそういう母親に絶対ならない!!そう思っている時点で、なんだか残念だなと思う。
そんな事より、自分は自分だし!自分をしっかり持った上で、子供としっかり向き合えば良かったなーと思う。
ヒカリは、サイコパスっぽいと思ったが、子供は残酷な一面も持っているので、ヒカリは単に、かまってもらいたい症候群なのかも。好きなクラスメイトにかまってもらいたいから、被害者ぶる。
くるみちゃんに焼きもちを焼くというのも、いたって普通な感情。
子供は好きな人にちょっかいをかけるという理論も当たってる場合があるが、人にかまってもらいたいがために、注目の的になってもらいたいがために、自分が被害者になる。そういう場合もある。
子供なら、まあ、しっかりと向き合って、そういう嘘をついちゃダメだよと親が論する事が大切だが、大人でも、被害者ぶるタイプはいる。私がヒカリみたいな態度をとったら親からビンタ100発飛んでも足りないぐらいだろう笑。そのまま誰にも厳しく注意されないまま、大人になったらどうなるんだろう。あのメーガンみたいなタイプとかヤバいし。いつでもどこでも私!私!!私が世界の中心じゃないと気がすまない!!私は可哀想!!私は被害者!!!!みたいな勢いで、被害者ビジネスやってるし。てか、メーガンに限らず、今の時代、女性やマイノリティーによる被害者ビジネス流行ってるし。語ってる内容は本当か嘘か、膨張している内容かなんて知らない。別に全部嘘とは言わないけど、ただ私は連中が語ってる内容は、ほぼ信用してない笑。批判すると、セカンドレイプだー!とか騒ぐからスルーするけど。だって、被害者という立場になると、注目の的になるし、同情されるし、チヤホヤされる。大人でも、それが目的(+お金)で、被害者ぶる人がいるのだ。実際に本当にそういう連中って、それで金銭的にも潤いまくっているし有名人になれるもんね笑。
まだ、モラルとは何かわからない子供なら、チヤホヤされたい!が根本的な理由だろう。
だから、ちょっとサイコパスっぽいが、ヒカリの行動も理解できる。実に子供っぽい単純な理由だったのだ。
ヒカリは別に小春が嫌いなわけじゃない。お弁当を捨てたのも、筆箱を捨てたのも、別に小春が嫌いだったわけじゃない。
お弁当を捨てた理由 = お弁当作ってもらえない私は可哀想な子!可哀想な私をみんなもっとチヤホヤして!!!好きな男の子にも同情されたい!!!
自分で筆箱を捨てたのに男子に盗まれたと嘘をついた理由 = 上記と同じ理由。それに加え、自分にかまってくれない好きな男子への復讐。さらに加えて、男子が謝罪しにくる事で、その男子と会えるという理由。
これを大人でもやる人がいる。人ってそんなもんだよ。被害者になればチヤホヤされるから。そして復讐もできる。例えば、意中の男性にフラれた腹いせに、痴漢冤罪を仕立て上げるとか、レイプされたと嘘をつくとか。これは海外でも事件になった事があるが、本当に、こういう場合は、女性の言ったもん勝ちだし。だからこそ、レイプ事件とか、痴漢事件とか、女性側の話だけを鵜呑みにせず、疑ってかかる事が大切だし、しっかり調べる事も大切。欧米社会は本当の意味で男女平等だから、ちゃんと調べてるっぽいけどね。日本は若い女性や美女に甘いから、どうだかな。ちなみにアメリカにいる敏腕弁護士の友人は、これで何度か女性側が嘘だと証明する事ができて、逆に告訴して大勝利した経歴をもつ。冤罪やでっち上げ、けっこう多いらしい。
どっかの政治家じゃないけど、女は嘘をつく生き物....というのは正しい、けど、そもそも人間は嘘をつく生き物だ。男性も嘘をつく。そして子供も平気で嘘をつく!女にしろ男にしろ子供にしろ、被害者ぶってる奴が嘘をついているかもって疑惑は常に頭の隅におくべき。相手が見た目的に魅力的なら、なおさらね。そして被害者かどうかは本当に調べる必要はある。人の話を一方的に信じてはいけない。被害者が実は加害者、詐欺師のパターンはよくある話だ。
話がそれたけど、大人でもそういう事をする人はいるって事だ。
だから、モラルをよくしらない子供、そしてちゃんと親に躾されてないヒカリのような子供が、ああいう行動に出るのは、予想範囲内。
最初から、小春や大ちゃんが、ヒカリとちゃんと向き合う事ができれば...
最後は取り返しのつかない事になったが......
童話だから深く考えてもしょうがないが、あのあと、普通に夫婦は捕まるし、ヒカリはどうなってしまうのかと、ちょっとヒカリの将来を思うと寂しい気持ちになる。
あの男子だけを殺すのではなく、学校にいる生徒を全員殺すとかね。ヤバいよ。
でも、あのクラスメイトの女の子も、ヒカリはやってない!って証言すべきだったのに。
ヒカリは実際、くるみちゃんを突き落としてないんだし、ちゃんと弁護士たてて、名誉棄損なりなんなりで学校を訴えてもいいのに、なんで、最後、ああなるのかなー!!!
邪魔者を全員殺して、家族3人で仲良くやっていける!って本当に思ってたのかな。
だから、中盤から後半にかけては、小春にも、大ちゃんにも、共感できなかったなー。
まあ、胸糞悪い最後だったけど、ダークな童話としては、それなり面白かった。
それにしても、自分の子供でも大変なのに、継子となると、もっと大変だし、子供への愛があっても大変だよね。そう考えると、20代前半で年上の医者(前妻とは死別)と結婚して、継母になった友人を尊敬するわ。その子供達は今では立派な大学生でエリート街道まっしぐらだし、継母である友人を凄く慕ってるようだ。幼い頃は色々と大変だったらしいけど。小学校でも問題おこした事があったらしいけど、やっぱり父親含めて親子そろって向き合って、話し合うのが大切なんだろうね。友人の場合は、親子で相談して、子供を子供に合う学校に転校させたようだけどね。結果、良かったらしい。案外、親子だけの問題じゃなくって、学校が問題って場合もあるよね。小春の場合も、なぜ転校とか考えなかったんだろうか。まあ、そもそも小春の場合は、まず大ちゃんとヒカリと、しっかり向き合って家族会議すべきだけど。でも小春には母親のトラウマがあって。うーん、上手くいかないな。まあフィクションだし、童話っぽいので、リアリティーに欠けるのはしょうがない。
ちなみに、この歪んだダークなシンデレラ映画は面白かったが、DISNEYのシンデレラストーリーは小さい頃から大嫌いだ笑。
相手をよく知らないのに、見た目&足のサイズだけで相手を選んで結婚するバカ王子&恋愛脳メンヘラ姫。ほんと昔からキライだったな。だから、シンデレラを小さい頃からバカにしてた私は、そんな女にならないように自分自身で勉強や習い事や仕事とか頑張って生きてきた。リアルで、自身が大してそこまでの器じゃない癖に、見た目しか取り柄がない癖に、男の懐をあてにして、シンデレラストーリーというか玉の輿狙う女も嫌い。てか商売女と変わらないじゃん。シンデレラもブスだったら相手にされなかたろうし、優しい設定(失笑)だけど、シンデレラ=見た目だけが取り柄の頭が弱い女って、私は子供ながらに思ってたな。外面の美しさなんか誰もが年齢を重ねるうちに衰えていくのに。だからこそ、相手を深く知る事って大切なのに、よくもまあ、あんな感じで結婚できるものだ。しかも一国の王子ときた。頭が悪すぎる。(リアルの王族で憧れの夫婦のエリザベス女王とフィリップ殿下は、み従兄妹同士で、幼い頃からの知り合いで、女王が13歳の頃から恋心を抱いて21歳で結婚。そしてウイリアム王子&キャサリン妃も、10年の交際をえて、絆を深めてから結婚。賢いカップルの良い例だよ。)まあ、シンデレラやその王子とかは本当に昔から嫌いだけど、DISNEYのファンタジーなお城や世界観は好きだった笑。ちなみにDISNEYで一番好きなストーリーは、不思議の国のアリス。出会ってすぐに惚れて結婚しちゃう恋愛脳なバカ姫&バカ王子が出てこないからね。