『横溝正史シリーズI・本陣殺人事件 (1977)』
<個人的な評価:10点中5.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
立て続けに、また金田一耕助シリーズ!
原作は読んでないけど、実写版は色んなのを観てます。
金田一耕助シリーズは、色々とリメイクされていて、この横溝正史シリーズは、かなり古いもの。
私が産まれるずーーっと前のもの。
だから、時代背景が、違うのは当たり前だし、現代の一般的な価値観とも違うものがあって、ある意味、私にとっては異質だけど、勉強になる部分もある。
まあ、時代背景が全く違うので、共感する部分は少ないけど。
しかし、今シリーズでも、やっぱり、日和警部は面白いキャラだね笑。
そして、色んな実写版を観てきたけど、古いけど、なんだかんだで、この古谷一行さんが演じる金田一耕助が、一番しっくりくるなーと感じる。原作読んでないから、どれだけ原作に近いか知らないけど。
でも、私が勝手にもっている金田一耕助のイメージに合うのが、この古谷一行さんの金田一耕助かな。
さて、本陣殺人事件は、なんと日和警部&金田一耕助の記念すべき初対面!
だからなのか、余計に、やりとりが面白い笑。
本編の物語は、個人的に微妙と感じたけどね。
トリックは面白いし、凝っているけど、凝りすぎていて、非現実的と感じた。
血が付いた刀をあんな感じで、釣りあげて動かしたら、壁やそこらへん、血がぽたぽたと垂れて、トリックがバレるし、あんな凝ったトリックが100%綺麗に成功するというのも、うーん。
フィクションではありなトリックだけど、推理小説っぽすぎて、非現実的とは感じた。
でも、面白いとは思う。
さて、動機などについては...
うーん。結局は、予想通り自殺だったわけだけど。
動機がねー。嫁を殺す動機も、自殺する動機も、私は弱いと感じた。あくまでも個人的な意見だけど。
嫁が嫌なら、普通に破談すればいいのに、わざわざ、結婚して、初夜で殺すとか。謎すぎる。
彼が潔癖症すぎて、裏切られた!と感じたのかな。でも裏切られたのは結婚前。
だからこそ、破談にすればいいのに。
嫁(というか婚約者)に裏切られたっていうけど、結婚前に、嫁の方は結婚前に全て話したんだから。
その時点で破談にしなよ。自分の母親もビッチで、婚約者もビッチ!それでいいじゃん。
なんで、いちいち、結婚して、盃を共にして、初夜で殺すの?
どうしても許せないから殺意が沸いた?
100歩譲って、それは良しとしよう。(いや、よくないけどw)
でも、だったら、なぜ自分まで自殺する。
呪われた血?呪われた血族?説得力に欠ける。
別に近親相姦の血族でもないし、呪われてるのは、あんたの思考回路だろw
時代背景もあるのかもしれないけど、なんだか、個人的に説得力に欠ける動機で、つまらない動機だなと思った。まあ殺人者の動機なんて、今の時代であっても、些細なものから、深いものまで、色々あるし、これも視聴者それぞれで、共感できるか否か、これまた人それぞれだけどね。
だから、もしかして、この一柳賢蔵ってキャラに共感できた人もいるのかもしれない。
私は、ムリだけどね。あくまでも個人的な意見です。
ただ、まあ、別に殺人者に共感を求めているわけじゃないけどね笑。