『横溝正史シリーズII・仮面劇場 (1977)』
<個人的な評価:10点中6点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
またもや金田一耕助。
良いネタはそろっているんだけど、いまいち結末が微妙?演出も微妙。
何も悪くないはずの菊枝が死ぬ必要はあったのだろうか。
ソックリだけど、ソックリである必要性はあったのだろうか。
2人は結局、双子でもなんでもなく、ソックリなだけの腹違いの兄妹。
原作はもっとちゃんと書かれているかもしれないけど、二人の関係性は?
綾子と恭三が、結婚できなかった理由もすごく微妙で曖昧。
てっきり、二人は兄妹か何かかと思ったけど、恭三が結婚したくなかったのは、サイコパスの弟がいる呪われた家系だから?いまいち説得力がないし、なんだかんだで最後二人は結ばれたようだし。
ちなみに、今作の、綾子ってヒロインは、脳内お花畑の世間知らずの痛いオバサンにしか見えなかった。美人ではあるが、お花畑すぎる。頭がちょっと弱いメンヘラ系なんじゃないの?と疑った。
気のせいかな、金田一耕助シリーズに出てくる美人設定のヒロインって、頭が弱い人が多い気がする。当時の男性受けやモテモテ系があんな感じなんだろうか笑。
それに綺麗だから殺人者じゃない!っていう金田一耕助の言い分は、推理でもなんでもなく、子供以下のバカげた感情論。実際に、彼女は犯人ではなかったけど、このエピソードの金田一耕助は、シックスセンスは持っていたようだね。でもシックスセンスも推理でもなんでもない。
ちなみに、由美&静間だけど、この兄弟、母親が死んだばっかりだっていうのに、よく笑顔でお茶会とかできるな。誘う綾子もKYすぎるけど、由美&静間も、なんだかなー。うーん。
面白そうなネタはそろっているのに、うまくネタを使いきれていない感じで、ただただ、無実の人がたくさん死んでっただけのサイコパスによる殺人劇だった。
たぶん、他の作品と比べても、一番人が死んだエピソードだと思う。
まあ、超面白いってわけでもないけど、サスペンスのジャンルは好きなので、ここまできたら、他の金田一耕助シリーズも観よう。
面白いかどうかは置いといて、日本の昔の作品を視聴するのも、見解が広まる。