『Victoria & Abdul
(ヴィクトリア女王 最期の秘密)(2009)』
(ヴィクトリア女王 最期の秘密)(2009)』
<個人的な評価:10点7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
またもや、ヴィクトリア女王関連の作品を鑑賞!!
今回は、ヴィクトリア女王の老年時代の物語。史実に基づいた物語です。
まず、最初に、一言。
この映画の中で一番可哀想で、同情したのは、Abdulではなく、Abdulと一緒にイギリスにきた付き人だよ!
彼は巻き込まれた感じだね。すごく帰国したがってあのに。もしかして、インドに家族もいたのに。
Abdulは、自分の事ばっかりで、一緒にイギリスに嫌々きた相棒の事はスルー。
イギリスの寒い気候も肌にあわず、風習も肌にあわず、早く帰国したがってたのに。
そんな彼が一番可哀想だった。
Abdulは、うーん、個人的には微妙。
美化されてはいるし、どこまでが本当かわからないけど、この映画の中では、別に悪い人ではなく本当にヴィクトリア女王を慕っている人。
ただ、客観的にみて、王室スタッフや総理や王子たちの気持ちは凄くわかるよ。
嫉妬もあっただろうけど、どこの馬の骨かもわからないぽっとでに、疑心的になるのは当たり前だ。
これを人種差別だー!とか言い出すのは、思考停止であり愚の骨頂。
同じイギリス人であっても、出身がよくわからない人に対しては疑心的になるだろう。
しかも王室だから、女王に仕える人に対して疑ってかかるのは、当たり前の中の当たり前!
王室で働く人や、貴族たちや、女王を取り巻く人達は、長年、努力をして、地位を固めてきた人達だ。
それを、どこの馬の骨かもわからないぽっとでやってきて...
なので、私は、この映画では、Abdul ではなく、王室スタッフやまわりの貴族や、バカ息子で有名だけど女王の長男である王太子に、共感をしてしまったよ。
長男のバーティ王太子(エドワード7世)は、ヴィクトリア女王との関係がよくなかった。
これは、親であるヴィクトリア女王自身にも責任があるだろう。
ダメな息子を嫌い、理解しようとしない。そういう態度が、どんどん息子をひねくれさせて、ダメにするんだと思うよ。
息子からしたら、母が、ぽっとでのAbdulを依怙贔屓するのは、面白くないだろう。
私の母親が、こんな、よくわからんポットでを依怙贔屓して、側に置いたら、私も怒るよ。
一応、Abdulは、悪い人ではなかったようだが、もし、本当に詐欺師だったり、最悪の場合、ラスプーチンみたいな奴だったらどうするの?王室崩壊にもなりかねない。戦争を引き起こす引き金にもなりかねない。
女王に仕える人について、しっかり調べて、疑心的になるのは至極当然だ。
なので、まあ、なんていうか...
この映画をみて、一言、皮肉を込めて、感想を言うなら、Abdulが、ラスプーチンみたいな奴じゃなくて良かったね笑。
しかも、宗教も絡んでたし。
違う文化や宗教に寛容になり、学ぶのはいい事だと思うけど。
でも、Abdulに対しての依怙贔屓の度が過ぎたから、まわりは不安になったのだろう。
まわりは嫉妬というより、とても不安だったんだと思うよ。
ヴィクトリア女王は、素晴らしい事もしたかもしれないが、この件に関しては、女王として、ちょっと考えが及ばなかったかなーと思う。
とはいえ、老年で寂しい女王。なんでも話せる友人がほしかった気持ちはわかる。
君主とは孤独なものだ...
普通の人間らしい女王がみれて、良い映画だったとは思う。
ところどころ、おもしろおかしく描いているのが良い。
特に晩餐の様子...笑。
ヴィクトリア女王のテーブルマナーが気になったけど...
本当にあんな感じで食べてたの?
仮にあんな感じで食べてたとしても、年老いて、ああなってしまったんだと思うな。
若い時は、上品で可憐にふるまっていても、老後になると、乱暴になったり、下品になったりする人は一定数いるからね。
こういう晩餐会、一度、ぜひ参加したい笑。
その時は、早食いすると思う笑。
テーブルマナーを守る事より、早食いになってしまう私。
というのは、女王が食べ終わったら、ゲストが食べている最中でも、皿を下げられてしまうからだ!この有名なルールは前から知ってたけど、もし私が王室に入ったら、食い意地がやばい私は、このルールに苦労するだろう。完食する事を目指して、早食いしまくって、怒られるだろうね。
だって目の前に、すごいご馳走があって、それを食べきれないなんて、悲しすぎるよ。
他の貴族に陰口たたかれるより、誰これが人種差別したとか気にする事より、食い意地がヤバい私は、ご馳走を食べきれない事の方がストレスになるだろう。
Victoria & Abdul