『いま、会いにゆきます (2003)』
<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
竹内結子さん・中村獅童さんが主演の映画。
たまたま、Netflixで挙がってたので、少し興味をもってみた。
普段、恋愛ものは、ほぼ観ないけど、これは、男と女の恋愛というより、とある家族の愛の物語。あらすじを少し読んで、これは面白いかも!と思ったので観てみた。
若い男と女の恋愛メインは基本的に苦手だけど、夫婦愛、子供もいれた家族愛などは、けっこう好き。
意外と良かった。というか、かなり号泣してしまった。
家族の純愛物語でもあるし、大切な人の死とも向き合う物語でもある。
一応、ファンタジーだけどね。
だから、リアルでは、ありえないような事がおきている。
まあ、フィクションで、ファンタジーと割り切って観賞した。
というか、この切ないけど、ファンタジーな感じが、ちょっとジブリに似ているなと。
これをアニメにしたら、ジブリ作品にあっても不思議じゃないような雰囲気。
「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という不思議なメッセージや、アーカイブ星とか。
主人公のみおが、自分が死ぬのをわかった時に、息子にできるだけ色んな事を教えようとしている姿が、とても切なくて、泣けた。
たくみ&みおの初恋や出会いや、2人の馴れ初めが、とてもとても可愛らしかった。
(アメリカのドラマだと、ありがちな、出会って付き合ってもいないのに、すぐヤるとか、私はそういうのは実はかなり嫌いなんだよね。)
でも、たくみ&みおは、お互いの事を思い合っていいて、お互いの事をもっとよく知ろうと努力をしていて、でも、2人ともシャイで...ただ、ケジメつける所はつけて...
順序よく、付き合って、そして結婚して、子供ができて...
素敵な夫婦だなと思った。10代の頃からの出会いっていいよね。
(私と恋人も高校からお互いを知っている関係です。付き合い始めたのは大学からだけど。ちなみに親友も、ほとんどの信頼している仲がいい友達は、男女とわず、10代の頃からが多い。お互い、別々の国に住んでても繋がっている。)
それにしても、たくみの病気が、切なさを、さらに醸し出しているな。
1人では、ちょっと生きるのは大変そうな人。
でも、いつもまっすぐで一生懸命な人。
そして、妻のみおが、とてもよくできた人で、サポートしてくれてたんだね。
それを、今度は、息子のゆうじが、サポート。
そう、息子のゆうじが、とても可愛くて、良い子で、応援したくなる。
幼い子供を残して、死んでいく気持ちはどんなものなのか...
心配でいっぱいではないだろうか。きっと、心配でたまらないんだろうな。
そんな、みおの気持ちが伝わった作品だった。
たくみの事務所にいる女性が、後妻でも狙ってるのか?って感じの、ウザい嫌いなタイプの女で最初はイライラしたけど、この人も、普通に良い人だった。てか蚊帳の外だから笑。
たくみ&みおは、唯一無二のカップルだから、たくみは再婚なんかしないし。
そういう男性、本当に尊敬する。
みおが、自分が亡くなった後、たくみの事が心配だからだれかに託したいけど、でも、やっぱり自分以外の女性と一緒にいるのは嫌!って気持ちに、すごく共感できた。
でも、みおが、たくみの事をすごく心配するのはわかるな。病気の事もあるしね。
息子のゆうじが、本当に頭がよく優しい家族思いの子で、安心だね。
冒頭とラストが、繋がっていてよかった。
大きく優しい子に成長したゆうじ。父親と二人暮らしなのも良いね。
誕生日ケーキの伏線もちゃんと回収したし、タイムスリップネタもあって、超ファンタジーだけど、つじつまがあうし、伏線回収したし、まとまりの良い映画だった。
ただ、とても素敵な映画だけど、現実の竹内結子さんの事を思うと...
日本人の役者さんは詳しく知らない私でも、竹内結子さんの事は知っているし、けっこう好きなのに。
なぜ幼い子供を残して自殺を...
(自殺っていわれてるけど、あまりにも芸能人の自殺が多すぎるし、自殺というより私からみたら、不審死だよ...でも、フィクションの推理映画じゃあるまいし、リアルの人の死について、あれこれ、詮索したくないから、今までブログでも言わなかったけどね...)
とにかく真実はなんであれ、いなくなってしまったのは悲しい。
竹内結子さん、Rest in peace....