『獄門島 (2016)』
<個人的な評価:10点中6点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
またもや横溝正史の推理小説を実写化した作品!
今回は比較的、新しく実写されたものを観た。
2016年版。金田一を演じているのは、長谷川博己。(日本の俳優はまったく詳しくないので知りませんが)
さて見た感想として、なんだか、私がもっている金田一耕助のイメージと違って微妙。
最後の謎を解き明かしたシーンとか、(犯人につめかかってるシーン)、金田一耕助も、キチ〇イに見えた。つか、この作品の金田一耕助って、キチ〇イみたい。
イライラしたりキレたり、最後とか意味不明だし。なんなん、こいつ。ウザいなと思った。
ただ、時代背景が、終戦のあと。金田一耕助も戦争に出ていて、戦争でトラウマを負っているという心の傷があるので、そういうのを、醸し出している意味での、あの狂ったような感じなのかな〜
私が持っている金田一耕助のイメージは、小汚いけど、腰が少し低くて、礼儀ただしくて、人に、あんな風に狂ったように怒鳴り散らかすタイプではなかったからな。
『獄門島』も色々とリメイクされているから、色んなバージョンがあるのだろう。
原作は読んでいないので、実際の原作の金田一耕助はどんなキャラなのか、正しくは知らないけど。
さて、この作品に原作そのまんまの「きちがいじゃが仕方がない」というフレーズがあるが、犯人がおもわず、つぶやいた事で、トリックに関係する事と後からわかった。与三松の事を指していると、金田一は最初に思ったようだが、私からすれば、キチ〇イといえば、あの三人娘だよ笑。
(キチ〇いって、日本では放送禁止用語なんだね。差別用語かなんかで。でもキチガイはキチガイでしょ笑。伏字にするのも面倒だな。どんなに綺麗な言葉で装っても、キチガイはキチガイ。)
あの3人娘は初登場時から、頭おかしかったし、狂ってるような感じだし、むしろ、座敷牢に閉じ込められてないのが不思議。月代、雪枝、花子の3人娘。第一印象はすっごく悪い。性悪だなってだけじゃなく、性悪+キチガイの印象しかしなかった。だから死んでも、同情は一切しなかった。金田一はあの三人に罪がないというが、そのうち人を襲うんじゃないの?ってぐらいヤバい3人娘だろう。リアルでも、今の時代でも、あんな連中がいたら、精神病院に入院してほしいよ。まわりに迷惑だし。
行儀が悪くても叱られない。葬式での態度ありえない怒。よっぽど甘やかされて育てられたんだろうな。当主が、あの3人を消したかったのもわかるよ。
亡くなった当主・嘉右衛門の長男の与三松が、どこの馬の骨ともわからない怪しすぎる妙な女、お小夜にいれ込み、産んだ娘があの3人。ちゃんと結婚したわけでもないし、所詮、ただの妾だし、しかも怪しすぎる役者&祈祷師で他人の子供を虐待してた頭のおかしい女だよ。差別されたから狂ってしまったような描き方だったけど、差別される側にも原因がある良い例が、それだよ。
よそ者は差別されるというが、人の村にやってきて、村の長の息子を誑かして、祈祷までやり始め、その上、子供にまで危害を加えたら、別にあの時代じゃなくても、今の時代でも、なんなんコイツ!?ってなるでしょ。昔だったら魔女狩り。今だったら訴えられるか、ムショ行きですね。
決して、被害者だとは思わないね。むしろ加害者。
なのに、なんで、堂々と、あの女が産んだ3人娘が、甘やかされて、あの本家で暮らしているのかも納得できないし。なんで、あの3人娘の立場が、分家の早苗より上なのも納得できない。
むしろ、よく我慢できたな、あの3人娘を...
まあ、とにかく、ストーリーや謎解きの部分は、けっこう面白かった点も多いけど、金田一耕助のキャラが強引すぎて、個人的に微妙だった。
以上、『獄門島(2016)』を観ての感想でした。
別のバージョンを観たら、まったく別の感想になるかもしれない。