『The Da Vinci Code (2003)』
<観賞3度目>
<観賞3度目>
<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
久々に観た。
原作は Dan Brown 氏の小説で私は元々は元気が好きだった。
原作は臨場感があり、読みやすく、ハラハラドキドキの連続で、1〜2日で読みきった。
あの時は、12、3歳ぐらいだったかなー。
まだ映画化されてなかった時だ。
映画化された時もすぐに観た。
謎解きサスペンスのストーリーとしては面白い。
Robert Langdon教授の講義をぜひ受けたいなと、毎回観ても思う。
なかなか興味ある分野。
ちなみに私は、厳しめのキリスト教の進学校に通ってたが、クリスチャンの文化を尊重しつつ、家庭内では仏教だ。日系アメリカ人の父も仏教だし、ユーラシア系(ヨーロッパ人とアジア人との混血)の母も仏教。
でも、私は親に、自分と違っても、共感できなくても、理解できなくても、人の文化や宗教には敬意を払い尊重するように...と躾けられたし、
母も学生時代はカトリックの女学校出身だから、我が家の宗教観はオープンと言えるかもしれない。
近所にはムスリムの素敵な家族が住んでて親しくしてた事もあったよ!
それを踏まえても、クリスチャンじゃなくっても、この映画の内容にあった、聖杯の正体の話は真実じゃない事を願う。まあ、もちろん信じてないし、聖杯の件に課してはフィクションという認識だけどね。
あくまでフィクション。
(ちなみにフィクションとはいえ、真剣なカトリックの友人で数名この映画を、神への冒涜だ!嫌ってる人達はいる。気持ちはわかるよ。なんで、あんな女が崇められなくちゃいけないんだ。フィクションでも色々おかしいし。)
そもそも、私はクリスチャンじゃないから、イエスが神の子というのも全面的に信じてるわけじゃない。
クリスチャンの前では絶対に言わないけど。
でも私は別に否定をしてるわけでもないし、イエスという人がいて、実際に奇跡を起こしたのも、ありえないとは言えないし、科学的に説明できなくても、否定はしない。
ただ本当に神が存在するなら、なぜ、神の名のもとに、あんな虐殺が大量に行われたのか。
神の真意はなんなのか。疑問に思う事はある。キリスト教に限ってではないけど、キリスト教にまつわる虐殺や戦争は本当に多いからね...
そもそもイエスがでてこなければ、あんな虐殺もなかった。
見方によってはイエス自身が世界に混沌をもたらした。
イエスを巡り人々は争い虐殺しあった。
そんなイエスは本当に神の子だったのかな。
映画の話に戻るけど、映画の中にあった聖杯の話が本当だったとしても、その女の存在のせいで、たくさんの虐殺が行われた。
それに、イエスは沢山の人を救い、奇跡をみせたかもしれないけど、その女は?
ただイエスの子供を産んだだけじゃん笑。何か奇跡をみせたのか?人を助けたのか?
なんで、その女を、聖なる者として崇め、跪づかなければいけないんだ?
だから、その点が納得いかなかった。ただの女じゃん。
実は娼婦ではなく、王家の血?証拠は?仮に王家の血筋だからってなんだ?マリーアントワネットも王家の人だけど、殺されましたけど?
そのイエスの妻とかいわれる娼婦は、イエスのように奇跡をみせたわけでもなく、人を救ったわけでもなく、存在していただけで、沢山の人を争わせた女。つまり、楊貴妃みたいな奴じゃん。聖なるもクソもないでしょう。
だから私はそんな女を、聖なるものとは思いたくない。フィクションとはいえ納得できない。
それどころか印象が悪い。イエスが凄いのであって、その女が特別な力をもってたわけでもない。
イエスという「男」を誑かした「女」というだけ。
イエスの子供を産んだだけで、なぜ、そんな女が、崇められなくちゃいけないんだ笑。
イエスの血脈というものが存在したとしても、そのせいでたくさんの人が殺された。
そしてイエスも神も天使も、誰もその虐殺を止めなかった。
だから、フィクションとはいえ、そのストーリーに関しては納得できなかったな。
私が思うには、リアルでも、あの時代も、人々は、神の名を政治的に利用し、戦争をしただけに過ぎない。
本当に神がいるなら神はそれをみて哀れんでおるのだろう。
だがイエスは、人々を救うためにこの世に送られたとクリスチャンは言う。
しかし歴史をみると、イエスが現れた事で、世界がさらに混沌としてしまったようにも見える。
さまざまな宗派に別れ、さらに人々は分断したんじゃないかな。
そして、今の時代になっても人々は争う...
映画の中にあった聖杯の真実やマグダラの娼婦マリア(この映画の中では娼婦じゃなかったって設定だけど)
については完全にフィクションで事実性は一切ないと私は認識している。
(事実性がなくても、実際にそれらを信じてる秘密組織は、いるだろうけどね)
ただ、フィクションとはいえ、その女が、あんな立派な墓をたてられて、騎士に守られて、崇められるに値するのか、そこは本当に納得いかないし微妙なところだ。
シオン修道会という組織は調べたら実在するし、オプス・デイ という組織も存在する。
調べたら色々と興味深い。
まあ、でも一応事実に基づいたストーリーと、フィクションを織り交ぜながら、素晴らしくまとめた映画だろう。
個人的に評価は良い。