『HOUSE (ハウス) (1977)』
興味本位で観てしまった笑。
すっごく独特な世界観!
映画を観ているというより、高校生の演劇部の舞台を観ている感じだった。
1977年公開の日本映画。CM監督として活動していた大林宣彦の初劇場用映画監督作品らしい。
古い映画だから...というだけじゃなく、本当に独特。
ホラーというより、ホラーコメディー?カオスすぎる展開。
女の子たちが始終、独特なしゃべり方で、ギャーギャーうるさかった。
耳障りな騒音でしかない。
こんなウルサイ軍団が押しかけてきて、新幹線の中も、バスの中も、屋敷も大迷惑だな..笑。
個人的には、自分は、いい意味で面白い!とは全く感じなかったが、観て損はしなかった。
こういう作品もあるんだなーって感じ。
変な意味で、面白い!というのは、ちょっとあるかもしれない笑。
ストーリーは、明快。
意味不明とか、そういうのはない。
最初から最後まで、わかりやすかった。起承転結がはっきりしている。
ツッコミどころ満載ではあるが、最初からコメディー調で、そんなテンポなので...
ただ、怖くないのか?っていうと、そうでもない。
怖い場面もあった。
おばちゃまの化け物が、出てくるけど、おばちゃまが、怖かったなー。
あと、変な意味で面白いと思ったのは、キャラそれぞれのあだ名。
オシャレ、ファンタ、ガリ、クンフー、マック、スイート、メロディー...
そんな名前で呼び合っている連中。
ただの痛いメンヘラ軍団にしかみえないが....
まあ、これも、コメディな感じなので...笑。
そして、それぞれの殺され方が本当にカオス!
元凶は、オシャレのオバちゃま!既に死んでおり化け物。
屋敷そのものが、オバちゃまの体となっており、屋敷に存在する家財道具などのあらゆる物体を操って若返りのために少女たちを餌食にしていったのだ。
そしてとてもバッドエンド。
みんな殺されてしまったし、訪ねてきた、オシャレの継母(父親の婚約者)もやられてしまった涙。救いがないエンドなのに、なんだか、悲しくない雰囲気にさせてくれるのは、この独特な作り物の世界観だからだろうか。
ちなみに、キャラの仕草や中身はともかく...笑
着物姿のオシャレは美人だと思った。和風美人。池上季実子さんといって日本の有名な女優。
今の写真をみたが、年ととっても品がある人だった。
そして、もう一人、すごい美人がいた。
オシャレの父親の婚約者、良い人なんだけど、後からオシャレに会いに、オシャレのおばちゃまの家を訪れ、やはり食べられてしまう。
鰐淵 晴子さんという女優、歌手、ヴァイオリニストで、年を取った今でも、品がある女性だ。この人、日本人離れした外見だけど、それもそうだ。母親が、ハプスブルク家の末裔であるオーストリア人らしい。すごい血筋の人なんだね。
以上、かなりユニークな映画でした笑。