『The Name of the Rose
(薔薇の名前)(1986)』
(薔薇の名前)(1986)』
<個人的な評価:10点中5.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
小説は読んでないが小説が原作の古い作品。
前から気になってたけど、個人的に期待ハズれだった。語り手である主人公(作中では修行僧)に感情移入と共感ができない。あと生理的に嫌悪感を抱いてしまうキャラがいたから。
キリスト教式の学校に行き、聖書も旧約から全て読んで、複数の宗派を含めたキリスト教の勉強もした上で
キリスト教の勧誘を徹底的に断り(もう誰も誘ってこないどころかサタン扱いされてるレベルかも笑)
キリスト教とは明確に異なる思想を持ってる私。(何を信じるかは本人の自由なので、他人にそれを押し付けなければ、迷惑をかけなければ、関係ないし否定もしません。)
クリスチャンとは程遠い自分の素直で率直な感想を書きます。
前半は個人的に嫌いだった点で、後半は好きだった点を書きます。
当たり前だけど、どんなに評論家ぶってる人も、AIじゃない限り、個人的な感情や価値観や感性が入っているから、感想や意見は全部「個人的」だと思ってる。それを自覚してない人もいるけど。
私は、それを自覚した上で、自分が素直に思った事、感じた事を書いてます。
原作は名作なんだろうけど個人的にあわなかった。
とにかく、主人公(修行僧)の初恋のホームレス女が気持ち悪くて生理的に無理。
魔女として燃やされそうになったけど、結局死ななかった。
最初に出てきた時から魔女というか、下品で獣のような売女で山姥のようだったし
修行僧を誘惑してヤッてたし、色々と気持ち悪すぎる売春婦。あー、キリスト教は売女に甘いんだっけ笑。
ああいう環境っで育ったからしょうがない...と言うけど、それでもあの女はキモかったよ。
貧しい人は他にもたくさんいたのに、獣化して僧を誘惑しまくってるのは、あの女だけだったからね。
魔女というか獣にしか見えなかった。最初は、悪魔に取り憑かれてる!?とさえ思った。
なのに作中で主人公に美化されてて、キモって思った。
童貞主人公の最初の相手だから覚えてるだけで、その後も経験少ないからアレが恋と勘違いしてるんだろう。
相手が豚小屋の豚でも同じだろうね。
実際、あの女をみると獣、又は悪魔に取り憑かれた女にしか見えない。
貧しい環境が彼女をああさせてしまったんだけど、それでも同情できないし生理的に嫌いだからしょうがない。正直、死んだとしても一切同情できなかった。他の二人は燃やされて、この気持ち悪い女だけ助かったのも個人的に残念。
主人公が、この女の為だけに祈ったのも反吐が出る。
まだ障害者のせむし男の方に同情するよ。
とにかく、主人公の修行僧に共感できないので評価は下がる。
見せ方次第では、印象も変わったかもしれないから残念。
あの獣女が主人公を誘惑しまくってたどころか犯したようにさえ見えた怖い山姥の印象が強いから。
あの奇妙なセックスシーンがトラウマかも。あれがなかったらね。
あのセックスで主人公が、あの女に溺れた感じがしたのも嫌だし、すっごく安っぽい出会いと安っぽい愛に見えた。
この作品に、恋愛は絡めてほしくなかった。
あくまでも個人的な評価だけど、作品で最も嫌いなキャラが美化されると反吐が出る。
しかも、あの獣女が、このストーリーで名もなき薔薇をrepresent してるなんて。
名もなき薔薇は人間ひとりひとりという解釈もできるが、それでも、この映画では、あの獣売女が主人公の薔薇であって初恋で忘れられない人ってのが、もう...気色悪い。
恋愛絡めなければ、さらに良い作品だったろう。
ただ、それ以外の部分では、期待以上に面白かった。
古い映画だから大きい期待は持たなかったが、事件解明の部分はハラハラしたし臨場感があった。
殺人事件の真相。
禁断の書物。
笑い(喜劇)が禁じられてる理由。
主人公の師匠の過去。
そして私が一番ワクワクしたのは、迷宮図書館!!!
あの迷宮図書館はすごいなと思った。
建物がゴシック様式なのも私好み。
実家の書斎に原作の小説があるけど、読んだ事はない。
気になってたけど、この映画で内容を知って、読む気も失せたから、そういう意味ではありがたい。
一応、どんな話なのかわかった。
正直、この映画を観る前までは、恋愛色がない宗教をからめたオカルトサスペンスかなと思った。
サスペンスの部分は良いんだけど、なにしろ、恋愛の部分が受け付けられないので、自分にはあわない作品。