『Oz: the Great and Powerful (2013)』
<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
オズの魔法使いといえば、主人公はドロシーだが、この作品では、あの偉大な魔法使い、オズが主人公だ。
オズが、どうやって、この魔法の国の偉大な魔法使いになったか、そして3人の魔女を巡る物語。
最後まで観終わった感想として、一つ言いたい。
西の魔女セオドラが、可哀想!!!
私はいつも言っているが、人間って複雑だから、善とか悪とかで割り切れるものじゃない。
ほとんどの人は、やっぱり、良心も、悪の心も、両方もっているんじゃないかな。
そして、環境、愛、裏切りなどによって、どっちにも転ぶ可能性がある。
それを表しているのは、セオドラだなと思う。
セオドラが、優しい良い魔女から、西の悪い魔女になっていった理由が切なかった。
まあ恋愛絡みだけど。
(子供や愛する人を失った事で美女が般若になったり、復讐の鬼になったりする事はよくあるよね。物語でもリアルでも)
だから、個人的に、後味が良いストーリーではなかったな。
でも、やっぱり、良いストーリーだと思う。
なにより、映像美が凄い。
世界観が美しい。
それに一番惹かれた。
世界観の美しさだけで、個人的な評価が高い。
オズに関しては、根は良い奴だが、女たらしの詐欺師、魔術師、旅芸人。
熱気球ごと竜巻で飛ばされ、不思議なオズの国に到着。そのあと、国に平和をもたらす魔法使いと勘違いされ、そのままオズの人々を騙すものの、結果的には救った事になる。
ただの完璧な王子様というわけではなく、女たらしのイケメン詐欺師ってのが、また面白い。
憎めない奴だ。
でも、このオスカーってキャラの見た目は、顔だけなら、John Snowに似ているな。そう、Game of ThronesのJohn Snowが、ちょっと老けた感じに似ている。
だから、もちろんイケメン。
魔法使いかー。
こういうオチも好きだな。
科学であれ、何んであれ、人を救う事ができ国が豊かになれるなら。大事なのは、その能力をどう使うかだと思う。科学であれ、魔法であれ、その力をどう使うか。
オズの魔法使いは、こういう現実的な要素も入っているから好き。
南の魔女グリンダ は、普通に美人で良い人だけど、キャラとしては、つまらないか〜。
さすが、ファンタジーの中のお姫様という感じ。でも彼女も魔法使いで一応魔法は使える。
東の魔女エヴァノラは、典型的な悪の美女。
セオドラの姉でエメラルド・シティの摂政。オズの国王の元顧問であったが、国王殺しの真犯人。
国王の娘のグリンダを犯人に仕立て上げた。
本当は、醜い姿を隠していて、美女の姿は偽り。オスカーとセオドラに、グリンダは王を殺害した犯人で、グリンダこそが悪い魔女だと嘘を吹き込む。
やっぱり、セオドラが一番可哀想だな。
一番、面白いキャラは、あの猿。フィンリー!!面白くて愉快。大好きなキャラ。
陶器の人形の少女は、性格が個人的に苦手だしウザいけど、人形だから許せるというのもある。
そう可愛い人形だからね。人間だったら、ウザい系のキャラだな。
この映画も良いけど、やっぱり、舞台のWICKEDを観たいな。