『屍人荘の殺人 (2019)』
<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
まず、この原作の小説は読んでません!!なので小説のネタは知りません!
ただ、ゾンビもので、つまらないというネタバレを観てしまったから、あまり期待せずに観る事ができた。
そのせいか、あまり期待せずに観たからか、個人的に、つまらないとは思わないし一応、面白い部類には入るので、個人的な評価は10点中7点。
ただ、やっぱり期待してなかったけど、ゾンビものは苦手かな笑。
怖いとかそういうのじゃなくって。とにかく、ゾンビものは苦手。
ただ、サスペンスの部分もちゃんとあるので、そこは良い。
舞台の洋館が最高。
そう、舞台が個人的に好みだから(洋館とか大好き!)、それで評価は高め。
もし、同じストーリーで舞台に魅力がなかったら、評価は5.5ぐらいに落ちるかな。
それぐらい私は映画の舞台は結構、気にする。
ただ、せっかくの洋館をもっと活かせたら面白いと思う。
あと、一応、推理ものでありがちな「クローズド・サークル」である。
私は、推理ものでも、「クローズド・サークル」が一番好き。
推理もの好きで「クローズド・サークル」を知らない人は滅多にいないと思うけど、つまり、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況の事という。舞台も色々あるが、個人的に、舞台は、村、孤島<<山荘<<洋館<<城 この順番に好みだ。
今回、残念なのは、その何らかの事情で外界との往来が断たれた状況というのは、ゾンビの襲来。笑。
なんか安っぽいゾンビが、洋館のまわりをウロウロしているのがシュール。
うん、やはりゾンビものは、個人的にあわない。
あと、今回、驚いたのは、メインキャラと思ってた明知が冒頭であっさり死んでしまった事。
そして最後も本当に死んでしまってゾンビになってしまった事が判明。
だから、あくまでも、主人公とヒロインは、葉村譲と剣崎比留子。
剣崎比留子役を演じてた女優の浜辺美波さんが、かなり美人で、顔もファッションも私好みだったから、目の保養。それも、個人的な作品評価につながる。てか、あまりタイプじゃないヒロインだったら、観なかったし笑。(←ゾンビが、ウヨウヨと出るってわかってる時点で、観たい度は下がるからね笑。今回は洋館と女優に惹かれたから観ただけ。)
お人形のような剣崎比留子、キャラも個性的。
しゃべり方も独特で、ファッションもファンタジー感たっぷり。
男女が主人公の探偵ものって、ほとんどは、男が主人公で、女が助手の場合が多いけど、(金田一少年の事件簿とか、名探偵コナンとか)、今回は、探偵役が、美少女の剣崎比留子で、助手役が葉村という少し気弱な少年というのがユニークで、良い。
その点も、評価につながる。
ストーリーや、犯人の動機はいたって普通。
犯人の正体は、けっこう早い段階で、またわかってしまった。
なんか怪しかったし。
犯人の動機は姉の復讐。理解はできるし、最後、犯人が優しさを見せた場面も良かったし、死んだのは悲しかったけど、ある意味、これも美しい死だったかもしれない。
ゾンビに噛まれてたから、死んでゾンビと化す前に、人として、自ら命を潔く絶った。
それは綺麗な死だと、評価する。
七宮兼光という奴は、はじめからウザいキャラだった。
金持ち設定だが、品が悪すぎて、おぼっちゃまにみえない。
そこらへんにいる冴えない不良にしかみえない。
顔も性格もかなり悪く、頭も悪く、こいつ最初に死ぬかなと思ったけど、意外と死ぬのが後だったな笑。
逆にクズはクズでも、立浪波流也というキャラの方は、おぼっちゃまに見えるし、剣で勇敢に戦ったシーンもあったので、七宮兼光よりは大分マシだ。こいつも犠牲者になってしまったが。
ちょっと悲しいなと思ったのは、進藤歩。
彼は、犯人のターゲットではなかった。自分の恋人をかくまい、ゾンビ化した恋人に噛まれて死んだ。
恋人を連れてきた事に負い目を感じているのか、でも最後まで恋人を見捨てなかった。
ゾンビに噛まれた恋人を、みんなにバレないようにかくまった。
ゾンビ化した恋人を、それでもなだめようと抱きしめた。そして噛まれて殺された。
悲劇としかいいようがない。
ただ、本当に恋人の事が好きで守りたかったんだなというのは伝わった。
個人的に、館の管理人の、菅野唯人というオジサンが好き。
キャラが結構面白いし、大変な時でも、毎日、しっかりスーツ着たり、仕事をしっかりしている真面目感が好き。ちょっとユーモアあるし。
さて、やはり一番残念なのは、結局、ゾンビとは何だったんだよ笑。
これじゃあ、ただ無理やり、キャラ達を館に閉じ込めるだけの装置じゃん。
ウイルスは何んだったんだよ!!!
誰がウイルス持ち込んだの?
続編がありそうな終わり方。
小説では明らかにされるのかな。まあ読まないけど。