『名探偵コナン ベイカー街の亡霊 (2002)』
<観賞2度目>
<観賞2度目>
<個人的な評価:10点中8.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
歴代の劇場版コナンの中でも最高傑作といえる作品だと思う。
残念ながら映画館で観た事はないが、ずっと昔にDVDで観た記憶があるので今度の観賞は二度目の観賞となる。SF要素、歴史要素が入り交ざった不思議で面白い映画。
舞台は19世紀ロンドン...
実際は、VR空間である。
VRだからこそ実現した、シャーロック・ホームズ、モリアーティー教授、実在の凶悪犯であった切り裂きジャックといったキャラが出てこれるわけだ。
とても面白い世界観。
2002年だから、18年前の映画だが、現在でも、ここまでハイレベルなVRゲームはお目にかかれないと思う。
催眠状態になるようなVRゲームは、まだないかな。あったら、ぜひ遊びたい!
冒頭から面白いし切ない。
自殺した天才少年プログラマーのヒロキが可哀想だな...
10歳なのに、MITに在籍する天才少年。
元々は、日本の束縛された教育に壁を感じ、母と共にアメリカへ留学していたが、母を亡くしてからはトマス・シンドラーの養子となり、人工頭脳「ノアズ・アーク」やDNA探査プログラムを発明したため、アメリカでも注目を浴びるほどの有名人となった。トマス・シンドラーは、明らかにヒロキを利用したかっただけだろう怒。ヒロキには、厳しい監視体制が敷かれ、部屋には監視カメラまで設置されていた。
そんな孤独な環境と、この世の汚らわしさに絶望を感じたのか、2年前に「ノアズ・アーク」を一般の電話回線に逃がし、自身はマンションの屋上から投身自殺してしまっていたのだ。享年10歳。
あんな若くして自殺してしまうなんて。天才ゆえの孤独。冒頭から切なすぎる。
そして現在...
コナン達はゲームの世界に入り込める画期的な体感シミュレーションゲームの発表会に参加。
有力者の子息らに交えてコナンたちもプレーに参加。(コナン自身も有力者の息子なんだよね)
彼らを待っていたのは、自殺したヒロキが作り上げた人工知能からの挑戦状。
ゲームをひとりもクリアできなければ、全員が二度と目覚めることはないというのだ。
そしてコナン達はは19世紀のロンドンを舞台にした世界で、切り裂きジャックに立ち向かう。
今回の作品で面白いのは、滅多にお目にかかれないコナン(工藤新一)の父親である工藤優作も登場してくる事。コナン(新一)の父親で世界に名を響かせる推理小説家である彼は、コナンを上回る推理力の持ち主だ。
仮想体感ゲーム機「コクーン」の製作に携わり、シナリオを提供している彼は、ゲーム世界に入っていったコナン達を外部より陰ながらサポートする役割。そして、現実世界でおきた殺人事件も解決していく重要な味方だ!
それにしても、毎回、園子は優しいな。
蘭の為を想って、参加バッジを譲るなんて。
自分はゲームに興味ないという言い訳も、嫌みがないし、恩着せがましくないのが、園子の良いところ。
まあ本当にゲームに興味ないんだろうけど、せっかく未知の体験ができるんだから、当初は体験したかったと思うよ。園子って本当に良い性格している。
そしてゲストキャラの一人、諸星の正体がヒロキだったなんて。涙。
(私は昔に観た映画だけど、展開をかなり忘れてるな。おかげで楽しめた)
ちなみに、この映画は、江戸川乱歩賞作家である野沢尚氏の秀逸な脚本だ。
ストーリーもしっかりしていて面白かった。
個人的に、震えるほど感動!!というものではないが、他の劇場版コナンと比べても群を抜いているし、とても面白かったので、評価は10点中8.5点。