『Gosford Park (2001)』
<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
2001年製作のイギリス映画。
イギリス郊外のカントリーハウス「Gosford Park」を舞台に、貴族たちとその従者たちの複雑な人間関係を描いている。イギリスの名優が多く出演し、アカデミー脚本賞を受賞した作品でもある。
私の大好きな、Charles Danceが出ている。(Game of Thronesでは、Lord Tywin Lannister役、The Crownでは、Lord Louis Mountbatten役。)今回は脇役ではあるが、またもや、Lord役だ。この人、本当に貴族の役が似合う!!立ってるだけで貫録がある。
「Gosford Park」は、あの有名なドラマ、Downton Abbey に似たような舞台。
だが、今回はのミステリー要素も入っている。殺人は一つだけ。その殺人を巡る複雑な人間関係。
うーん、毎回、この手の映画をみると思うのは、住み込みの使用人とか、例え自分が億万長者でもいらないな。どんなに仕事ができても、信用できない。本当に信頼できる人しか雇いたくない。しかも、こんなに大勢!!家がかなりデカいから、それを維持するのに、使用人が必要なんだろう。
城や大きな屋敷は維持費が大変と聞くから、今の時代、手放したり、ホテルやレストランに改装する貴族(元貴族)も多い。
実際、リアルでも家族の秘密をペラペラ話す人とか、影で悪口言う人とか、盗みを働く人とか、主人と不倫する人とか、本当に色々とありえない人達は意外といる。フィクションではないよ!
メイド雇ってる友達の間でも、よく聞く。
私が東南アジアに住んでた頃、別に貴族じゃなくても、一般家庭の普通のサイズの家でも、メイド(日本でいう家政婦さん)1人〜2人を住み込みで雇うのが普通だった。(大きめの家は、門番、運転手、庭師、プールマンとかも雇っている。私の叔父叔母が、12LLDDKぐらいの豪邸に住んでいるから、けっこうの人数を今でも雇ってる。叔母も働いているから誰も家事をする人がいないし。)我が家は、ごく普通の家だったけど、祖母の介護で母が忙しくなり、一時期だけ、メイドを雇ってた事があった。ちゃんと私の母親が面接して、信頼できそうな人を選んで、普通に良い人だったのが幸運。それでも住み込みではなく、日帰りで雇った。ただ使用人も当たり前だが私達と同じ人間。信頼関係を結びたいのなら、ちゃんと、一人の人間として、リスペクトして接するべきだと思う。人間関係は鏡のようなものって、私の母親がよく言ってた。自分が誠意をもって接すれば、よっぽどの性悪じゃない限り、相手も同じように誠意をもって接してくれるとの事。そして信頼関係が産まれる。一般の会社の上司と部下もそうだと思う。会社でダメな上司がいるように、お屋敷でもダメな雇い主がいる。会社でダメな部下がいるように、お屋敷でもダメな使用人がいる。どこも、そんなものだ。
まあ、とにかく、相手が物分かりが悪くても、ちゃんと誠意をもって教育はすべき。
意味もなく怒鳴り散らかすとか、嫌がらせするとか、逆効果だし普通にダメだね。
そして、そのような使用人に教育したりする役目は、主人より、妻がやるべきとも母が言ってた。
特に使用人が女の場合は、女同士で信頼関係を結んだ方が良い。
ただ、映画に出てたようなイギリスの階銃社会の時代、とにかく使用人(執事、コック、メイド、運転手などなど)がいないと、何もできないような貴族が多かったようだ。そもそも信用しすぎ、信頼しすぎ、依存しすぎ。自分の悪口を言っているかもしれないような人が作った料理なんか、そもそも食えるか!って、私はどうしても思ってしまう。
この映画、個人的に、若い時のRyan Phillippeが出てたので目の保養。凄くタイプのイケメンです笑。
今回は、ヘンリー・デントンという従者の役。
だけど正体は...俳優。最初から詮索しすぎて怪しいなと思ってたけど、やっぱりか。
始終、体はって(ベッドでも)、俳優の勉強をしていますね笑。役者魂か。
あと、エルシーに関しては、どんなに性格悪くても雇ってもらっている人の奥様の悪口を言うのはダメでしょと思ったら案の定、不倫女だった。まったく同情しないしクビだけで、済んで良かったな。私が奥様なら推薦状もかかないどころか、どこにも雇ってもらえないようにするんだけど、推薦状まで書いてくれる人がいて良かったね。使用人の立場でありながら、人の夫を寝取った女なんか、誰も雇わないだろ。そういう噂ってのはリアルでも、回るもんだよ。襲われたわけでもないし合意での関係だし、奥さんの悪口を、よそからきたメイドにも言ってたから、かなりの性悪。一切同情しない。
ただ、元々割り切っていた関係で、バレた後も、冷静であっけらかんとしているし、新たなチャンスをつかもうとしている図々しい根性は嫌いではない笑。このように開き直った性悪女は、フィクションではみていて面白い。私が一番嫌いなタイプの女は、人の男を寝取ったり、モラル腐ってる癖に、自分が困った事になったら被害者面する女。リアルでもフィクションでも嫌いだし、そういう女は苦しんで地獄をみてほしい。
そして、この映画の場合は、正妻の方も性格が悪い。けど、こっちもあっけらかんとしていて、冷静で逆に好き。清々しい。ちょっと若くみえるけど、後妻なの?いや、あの年齢の娘がいるから後妻ではないか。美人だから若く見えるだけかな。この人、夫を全く愛してないどころか、イケメンと不倫してましたね笑。
お互い、明らかに割り切った関係だし、イケメンの方は役者魂が度を越えているだけのようだが。
元々、愛のある結婚ではなく、夫の方は、妹ルイーザの方が良かったようだ。
彼女の夫ウィリアム、つまり、この館の主人は女癖が悪いようだ。ルイーザと、不倫メイドのエルシーだけは彼を慕ってたけど。
ウィリアムは、昔から女癖が悪く、色々と女に手をだしてたみたいだ。
その手に乗った女らにも一切同情はしないけど。逆に女の方が誘惑してた可能性もあるし。
作中で出てた男好きのデブメイドのような尻軽女(病気レベル)はどこにでもいるから。
見た目は関係ないね。ああいう見た目でも、男からしたら関係ないよ。体だけの関係だから笑。
豚でもいいんじゃないの笑。
あの系統の女は、喜んで貴族と不倫するだろう。
今でも、そういう腐った女がけっこういる。自分の地位を上げれると思っているのか、ただ性欲が強いだけなのか、それとも糞ビッチなだけなのか、金持ちの男が既婚者だろうと貴族だろうと何だろうと誘惑する。
金持ちとみれば人の男だろうと何だろうと目がない。医者とみれば、ハエのようによってたかる。はじめから男に寄生する気が満々なのだ。そんな下品で最低な女を沢山みてきた。そして、そういう女は根っからそうなので、16歳でも46歳でも関係ない。16歳でも不倫しない人はしない、誘われても断るのが常識。実際に私と私の友達はそうだからね。私のような凡人でも、小さい頃から人の男には触らない、誘われても避ける、そのような常識はわきまえているんだから笑。だから、する人はパパ活だろうと何だろうと自分から自分を売り出すし年齢は関係ない。腐った根性に年齢は一切関係ない。
そう、既婚者でも連中は誘惑する。人様の男の肩書きと、人様の金が大好きな腐れ女がこの世には多い。
そして単純に謎の優越感に浸りたいタイプもいるだろう。
そして本人は誘惑したつもりだろうが、男からしたら体だけが目当てなので、美人だろうが、デブスだろうが、ゴリラだろうが関係ない。そして捨てられ、悲劇のヒロイン気取り。笑。
いつの時代でも身分に関係なく自業自得だよ。そして、このようなクズ女を擁護するのは、クソフェミと、自分が経験者である不倫女と、女を神聖化している女を知らないバカな男だけ。
逆に、悲劇のヒロインぶらずに、開き直って新たな道を進むエルシーのような女だったら、清々しいけど。
まあ、応援はしないけどね。
ただ、真犯人であった家政婦長ミセス・ウィルソンは可哀想かな。
この人の真面目な性格からして、ウィリアムに無理やり迫られた可能性もあるけど、作中では言及はされていない。この人の姉もターゲットにされてたようだ。
本当にウィリアムは、とんでもない奴だ。
手を出された時は若かった姉妹だろうけど、今は老いている姉妹。
真面目に仕事をして、真面目に生きている。
ウィリアムみたいな奴は、女なら手あたり次第、誰でもいいんだろうな。
作中で出てたウィリアムは年老いてたから、そのようには見えなかったけど、若い時はもっと遊び人だったんだろう。
ミセス・ウィルソンの殺害動機が悲しかった。
仲悪いな事で有名な、ミセス・ウィルソンとミセス・クロフト が姉妹だったなんて。
そういえば、よく似ている。
明かされるまで気づかなかった。
最後、ミセス・クロフトが、 ミセス・ウィルソンを慰めるシーンが悲しい。
結局、息子には何も伝えなかったんだね。
彼女の犯行は、やはり警察の目に明らかになるのかな。
やはり自首をするのかな。
彼女がどうなったかは、わからないまま終了。
ちなみに、私は、ナイフで刺した犯人(息子の方)は、早い段階からわかってた。
ただ真犯人は、明らかになるまで、わからなかったな。
それにしても、本当にドロドロだ。人間不信になってしまう。
貴族の女性は、金目当てで男から求婚されたり、迫られたりするし、気の毒。
娘のイゾベルとかね...
こんな世界で真実の愛を探すことはできるのか。真実の愛をみつける前に、人間不信になってしまうな。
そういう意味では、使用人の女性の方が、金目当てで求婚される事はないだろう。
体目的の男なら、自分で断る理性があれば、普通に生きていけるし。
ただ、使用人の仕事は大変だ...
貴族のコンスタンスは、悪気はないのだか、侍女のメアリーを振り回していて、メアリーが気の毒だ。
シャツの件とかも。せっかく夜中に洗ったのに!
まあ、老人の世話をするときって、そういう事あるよね。介護で自分の親でも、そのような事に振り回されている人はいそう...
使用人は大変だ。そして介護職も大変だな。
今の価値観であわせると、貴族=世話が必要な老人、使用人=介護の人達 この構図が似ているのかもしれない。
老人のように、身の回りの世話をしてくれる人がいないと生きていけないのだから。
昔の貴族は、そう、老人のようだね笑。
若くても、動けても、自分の事はできないのだから
まあ、もちろん、忙しすぎて、身の回りの世話をやる時間がないとか、屋敷がでかすぎて維持するのに人手が必要とか、貴族にもそれなりの理由はあるけどね。
昔の貴族や使用人たちの生活が観れて、興味深い作品でした。