『Red Riding Hood
(赤ずきん) (2011)』
(赤ずきん) (2011)』
<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
Caution SPOILER
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
Caution SPOILER
前から気になってたが、恋愛色が強いなって理由で、ちょっと避けてた。まあ、いつか気が向いたら観ようとは思ってたけど。ゴシックファンタジー、ゴシックサスペンス、ダークファンタジーが大好きなので。
それに主人公の赤ずきんが、妖艶で美しいから。
これはホラーの部類なんだろうか。ホラーというより、ゴシックファンタジー、、又はゴシックサスペンスと言う方がしっくりくると思う。
サスペンスの部分が特に面白い。
主人公Valerieは、私が嫌いな頭が弱い、一昔前のプリンセス系でもなければ、王子様が幸せにしてくれる(♡)な乙女ちっくメンヘラ脳でもない。幼い頃から、残酷さもあるような、不思議な妖艶な魅力をもったキャラ。
だからキライなタイプではなく、むしろ好きなタイプの主人公。
恋愛といえば、幼馴染キャラと、あともう一人のイケメン婚約者。
私は、見た目だけなら、イケメン婚約者の方が好きだけど。見た目だけなら。
性格は微妙。
性格なら、幼馴染のPeterの方がいい。彼は幼い頃からのValerieを知っているし、残酷な面も知っている。
本当のValerieを知っている。
それ以外の村人は、良い子を演じてたValerieしか知らない。
サスペンスの部分が面白いというのは、最後の最後まで私は、人狼の正体がわからなかったからだ。
誰が人狼なんだろう。考えれば考えるほど皆があやしい。
この部分が、人狼ゲームっぽいなと思った。
この閉鎖された、村という環境も。村人たちも。
疑心暗鬼にかられるValerieや村人たちの緊張感が見どころ。
私は母親があやしいなと思ってたけど、まさか父親だったとは。
赤ずきんの童話になぞられて、作ってあるのも面白い。お祖母ちゃんもKey character。
赤ずきんの血のように真っ赤なフードが、凄く綺麗で妖しい。
真っ白な雪の上に咲いた鮮血のような。
あと、Solomon神父がムカつく。彼の立場や想いもわかるが、なんかムカつく。
障害者に対するあの理不尽な扱いは本当にイラっときた。
Valerieの友達で、障害をもっていた弟の面倒をみてた弟想いの女性。
あの人は弟を助ける為に、何でもやろうとした。友人を裏切ってしまったし、金だけじゃなく、自分の身体も売ろうとした。必死さが伝わったけど、それも全部、弟の為。
なのに、弟は死んでしまったのかな。切ない。
死んでしまった赤ずきんの姉も可哀想。Valerieが村で一番の美少女だったから、それ以外の女性キャラは、なんだか不遇な扱いを受けているなという印象。特にこのお姉さんは、姉妹で似てないから、いろいろイヤな思いをしただろうな。美しいのはValerieのせいではないと言え、美醜や見た目で差別されるのは中世でも今の時代でもある。この姉が、Valerieの父親違いの姉というのは、母が暴露してくれたおかげで、けっこう早い段階からわかったけど。
彼女は父親違いの兄に恋をしたけど、兄だって知らなかったのだろうか。兄の方も兄で全く親近感とかなかったのだろうか。かわいくないから興味なかったとか。いずれにせよ、可哀想な女性だったなと思う。
Valerieの母親も中年女性の妖艶さでている肉感的な美しい女性。
不倫とかしそうな外見だが、本当に不倫してたし笑。
祖母は父方の祖母だが、この人の美人だね。
最後の結末、父親が人狼って知った時の葛藤とかもあまりなく、迷いもせず、父親を殺すValerie。
その冷酷さも彼女の特徴だなと思う。人狼の娘であるValerie。
最後、幼馴染Peterが人狼になってしまって、去ってしまうけど、もしかして、彼女は私も人狼にして!って幼馴染に言うのかと思ったが、彼女は、ただ「待ってるから」って、言っただけ。
その後、戻ってきた人狼の幼馴染と一緒になったけど。
結局、彼女は最後まで、人間のままだったのだろうか。
ちなみに、私はREDという色が大好き。自分に一番似合う色だとも思っているし、まわりからもそういわれる。明るい赤より、血のような紅、濃い紅が似合う。イメージカラーは、紅だ。
自分に似合う色を知っているって良い事だね。
あと、他人の評価はどうでもいいが、たまにRotten Tomatoの評価みると、つくづく私の感性とあわないなと思う。
だから個人的に、あの評価は全くあてにならない。アメリカの大衆の意見って感じかもしれないけど。まあ、感想や評価なんて、人それぞれなので別になんでもいいんですけどね。Rotten Tomatoでの、この映画の評価は物凄く低い10%だが。
私は個人的に、10点中6.5 点ですね。
ストーリーは微妙だが、全体的に作風が幻想的で美しく、サスペンスもあったので、私は楽しめた。それでも、6.5 だけど。