『The Sonata (2020)』
<個人的な評価:10点中8.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
Caution SPOILER
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
Caution SPOILER
物凄く私好みのゴシックホラー。2020年だから、まだ新しい作品です。
個人的に、怖いというより、芸術的な印象です。好きなタイプの作品。
ゴシックホラーといえば、近年では、Crimson Peak (2015)がありますが、私は、The Sonata(2020)の方が好き。屋敷、城、クラシック音楽、呪いの楽譜...全部好み。
変に恋愛要素が入ってないのも評価が高い点の一つ。
何より、舞台の古城が最高。(これは古城なのか屋敷なのか。個人的に、屋敷というよりは城っぽいイメージ。)
楽譜に隠された秘密を暴くという点で、謎解きみたいなミステリーも入っているのが良いです。
主人公のローズ、成人しているだろうけど、まだ幼い印象があるのが、役にぴったり。
かわいいけど聡明で才能あふれる、でも若さゆえの破天荒な部分もある。
でもって、どこか闇を感じさせるような印象。
あらすじ
バイオリニストのローズは、ある日、幼少期に生き別れた父が他界し、彼が有名な作曲家のマーロウだと知る。その父から遺産として、フランスの片田舎にある屋敷(というより城でしょ...)を譲り受けた。
その遺産整理に屋敷を訪れたローズ。父が最期に作曲し謎のシンボルが書かれた「バイオリンソナタ 作品54」と題された楽譜を見つける...
その楽譜に隠された謎を解いて秘密を暴いていく...
そして、村から行方不明になった子どもたち、彼らはどこにいったのか。
行方不明の子供達の設定が出てきた時点で、大体予想はできました。
楽譜は悪魔を呼び出すためのもの(わかりやすい設定ですね)
子供たちは、生贄。
良い人だと思ってたローズのマネージャー。
でも彼も楽譜に呪われてしまったのか。
本当は良い人だけど、楽譜の闇の魅力に呪われて、憑りつかれてしまった印象です。
最終的に、ローズは演奏しました。そして悪魔召喚。
やはり悪魔を召喚するものだった。
マネージャーは悪魔の犠牲になり、残念ながらお亡くなりに。
自業自得といえばそうだけど、でも彼もルーズの亡き父に憑りつかれたから、あんな豹変してしまったのかなという印象でした。
ローズの中にも悪魔が憑依したのかな?
最後のコンサートのシーンで、魅惑的な深紅のドレスを身にまとったローズ。
そのローズの瞳が妖しくひかってたのが印象的でした。
あの演奏を聞いたら、呪われて死んでしまうんじゃないの?
そこは、わかりません...
想像にお任せするといった感じでしょうか。
呪いの「バイオリンソナタ 作品54」。
まあ、この映画を観る前に、先に予告をみたのですが、その時点で私の大好きな漫画、HUNTERxHUNTERに出てきた、「闇のソナタ」を真っ先に思い浮かびました。
そのHUNTERxHUNTERに出ていた闇のソナタは、
ー演奏していたのはセンリツというキャラの友人
ー演奏したのは「闇のソナタ」の1楽章のみ
ーその友人は死亡
ーセンリツは聴いただけで、腕が変形(顔が醜くなったのは念の代償かもしれないが、演奏が原因の可能性もある??)
ー演奏した友人は全身がセンリツの腕のように変形した。
このように、呪われた演奏を聴くと、聴いた人も呪われる。
リングの貞子のように呪いのテープを観ただけでも呪われますよね。
だから、この映画に出てた悪魔を召喚する「バイオリンソナタ 作品54」を聴いた人達も、ただでは済まないと思う。このどうなったのか、が映画では描かれてませんが、何かが起きたのは可能性は高いでしょう。恐ろしいことが。
呪われた楽譜や絵画、そんな芸術にまつわる謎や呪いを解いていくホラーやサスペンスが、個人的に結構好きです。そのジャンルでは、ホラーではないけど、Da Vinci Codeも好きですね。小説の方が細かいぶん、傑作でした。
さて、ああいう古城に住みたいかと聞かれると、かなり憧れはあります。静かに暮らしたい。
けど掃除が大変だし、いつのまにか、知らない間に誰かがパラサイトしてそうですが。
人間にしろ、幽霊にしろ、知らない同居人とか普通に嫌ですね。
でも、やっぱりヨーロッパにいったら、こんな感じの古城に1週間ぐらいは泊まってみたいです。
1か月でもいいかな。
I might get some kind of inspiration!
何かが降臨してきて、私も芸術家になれるかも笑。
小説とか書いてしまいそう。売れるどうかは別として笑。