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2019年03月12日

模試の結果

系列校に移って4年経った若手の先生から電話があった。
「もう一回、丹澤先生のアドバイスをお聞きしたいと思いまして…。」

彼の教育実習の時、指導教員だった私の一言が、今の時期になって、必要に迫られたのだという。
要は、指導に悩んでいるのだろう。
昨今の学力低下を止めるため、中高一貫の中学で、どのように数学教育をしてゆけばいいのか、そのアドバイスを聞きたいというものだ。

正直、私には人に語れるアドバイスなどない。
たまたま、今年の高3が、何人も東大に合格し、合格した彼らが中2のときの担任が電話をかけてきた若手の先生だったのである。

風の便りにそれを知り、「丹澤にアドバイスを聞け」、と上司から指示されたのか、それとも授業において、何か悩みがあってのことなのだろう。

「こっちには、中学の先生では、丹澤先生レベルの人がいないんです。」
そんなこと言われても困る。

私は、相も変わらず、楽しく自分勝手に授業をしているだけだ。
ただ、言えることは、生徒たちも楽しく、興味深く聞いてくれていることだろう。

実は、昨日も電話があり、今日の電話は、昨日に続いて二度目。
よほどお困りなのかも知れない。

数日前、実力テストの結果が戻ってきた。
この結果に一喜一憂しているのは、生徒ばかりではない。学年の先生、教科の先生たちも、戦々恐々としている。
管理職が、成績推移だの、過年度経過だの、いろいろな資料を作って、
「学年としての意見を述べよ。そして対策を考えよ。」
と、来る。

私も二学期、中2の学年を必死で底上げしようともがいてみたが、結局、成績は大幅に下がってしまった。
「やればやるほど下がってしまうではないか。」
と、様々な施策の無力さを感じた。

しかし、今回はどの教科も向上している。
中には、教科によっては、全国レベルの生徒もいる。

結局は、日常生活なのだと思う。
教師側が、どんな対策を立てようと、それを素直に受け入れ、「勉強する雰囲気」が、その学年なりクラスに出てこなければ、結果はついて来ない。

二学期より少し落ち着き、立志式に向けて、彼らが少し自分自身を見つめ、将来を考え、ほんの少し努力したからこその結果なのだろう。

結局我々教師は、ただただ見守り、思春期の混乱に翻弄されただけだったわけだ。

「結局は、生徒自身なんだよ。彼らがやる気を出せば、ぐーんと実力は上がるんだよ。」
そうアドバイスしようと思ったが、思いとどまった。
あまりに彼が、小手先の指導に固執していたからである。

やる気を起こさせるために、ほんの少しの手助けと、その方向づけをするのが、教師の仕事なのだろう。









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