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2018年12月14日

欠点は誰がつける?

「S君、欠点(赤点)にしようと思うんですけど…。」

朝一番で、英語の先生が、そう私に言ってきた。
聞けば、
「学年最下位のY君を欠点(五段階評価の1)にするので、そのすぐ上にいるS君も欠点にしようと思うんです。」
と言う。

英語科で算出した成績一覧表では、二人とも赤点にはなっていなかったので、私はちょっと突っついてみた。

「英語科で話し合いはしていないのですか?」
「話し合ったんですけど、意見がまとまらなかったので…。」
「意見がまとまらなかったから担任に相談するのは、ちょっと変だと思いますよ。」

私の学校では、自分の教科で欠点を出すときは、担任に相談する習慣がある。
中学校でありながら、「欠点が一定数を超えると進級させない」、という高校と同じ内規で動いているので、担任は生徒の欠点の個数を気にする。
だから、担任から、
「すいません。この欠点、何とかなりませんか?」
などという、極めておかしなお願いを、教科担当にすることもある。
私は基本的に、教科担当者がつけた点数を尊重する。

ただ、今回の場合は、その逆である。「赤点をつけさせてもらえないか」、というのだ。

授業担当は責任を持って評価をしなければならない。
担任に忖度しなくてはならない成績のつけ方では駄目だ。
たとえ欠点を出すなら、根拠となる点数と、相応の材料を持ち、保護者からどんな問い合わせがあったとしても、毅然とした態度で、自信を持って説明できなければならない。

学年の成績一覧表にしてみて初めて、赤点に気づいたり、そのリストの最下位にいるから、赤点をつけようとしたりする態度は間違いであると思う。

定期考査はもちろん、普段の授業で、そうした成績がつかないような工夫もいる。

中学生のうちから、「赤点(欠点)になるぞ」、などと脅しを含めた指導の仕方も駄目だ。

本来、「勉強の好きな生徒を育てる」べきで、そのためのありとあらゆる努力を教員がしなくてはならないと思う。

「やったら結構おもしろいな。」
「やればできるから楽しい。」
などという思いを生徒に思わせるのが、教師としての仕事でもある。

自信をもって評価できることも、教師として一人前になるための条件でもあろう。








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