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2016年11月17日

映画「×ゲーム」の感想…「なんでこんなことしなくちゃいけないの?」のシーンが良い。

今日は映画「×ゲーム」の感想です。

先日観た映画「アイズ」の監督である福田陽平監督の作品

映画「アイズ」では始まって早々に色々気づいてしまったのであまり楽しめず、

ちょっと他の作品も観てみようかなって思ってレンタルDVDを借りてみました。



映画「×ゲーム」は2010年公開の福田陽平監督作品。

福田陽平監督は先ほども書いた映画「アイズ」や、このブログでも感想を書いた、

映画「DETH FOREST 恐怖の森5」の監督です。

個人的にはその映画「DETH FOREST 恐怖の森5」が初期シリーズに近い笑えるテイストに寄っていたのを観て、

この監督はちゃんと映画にする時に本質を考えて映画化する人なんだと思った。

大事ですよ、何が求められてるのか、とか、この話は何を伝えるのか、とか。

そういう意味では、結構信頼できる人なんじゃないかなって思っています。


映画「×ゲーム」は2004年に発売された山田悠介の同名小説が原作。

活字が苦手なもので原作は未読状態です。


キャストは主役の小久保英明を演じるのは荒木宏文。

D-BOYSのメンバーでもある彼ですが、最初はなんかチャラいなぁって思ったのですが、

後半になると良い感じになっていました。

イケメンってだけでチャラいって思われるのもかわいそうですが、

良い感じに役のバランスが取れていたと思います。

ただ役とは言え軽いは軽いので…評価は分かれそうです。

英明の恋人である明神理香子を演じるのは元AKB48のメンバーでもある菊地あやか。

まだ映画が公開された時は現役アイドルだったわけですが、

良い意味で全然アイドル感がなくてうまく演じれていたと思います。

アイドルがホラー映画っていうとわーきゃーって感じがしてしまいますが、

雰囲気を出していましたね。

×ゲームに参加させられる英明と同級生の小泉智絵を演じるのも元AKB48のメンバーである仲川遥香。

今はAKBグループのJKT48のメンバーですが、それも今年いっぱいで卒業とか。

しかも卒業後もインドネシアに残って活動されるという…凄いですね。

この映画の時は彼女もAKB48のメンバーだった訳ですが、

彼女はどっちかというとアイドル感はまだ出ていましたが、

最初は優等生キャラだった彼女が「×ゲーム」に参加していく過程で壊れていくのが、

良い感じで演じれていたかなと思います。

同じく英明の同級生で「×ゲーム」の参加者である新庄剛を演じるのは千代将太。

映画「時をかける少女(2010年版)」などにも主演はしています。

今回はチンピラキャラだったのですが、終盤の悪そうな感じはよかったと思います。

新庄の友達の吉池哲也を演じるのは加藤翔。

彼もチンピラキャラですが暴力的な感じをうまく出せていました。

ただ後述しますが、彼の不穏な空気は「×ゲーム」でそうなったのか、

もともと頭のおかしい奴なのか謎でした。

などなど。


映画「×ゲーム」の簡単なあらすじですが、

大学生の英明の元に小学校の担任の先生が自殺した連絡がメールで届く。

実は数日前に同窓会で先生と再会しており、

その時に新婚で幸せな様子をみていた英明は自殺が信じられなかった。

葬儀の時に同級生と話したが、はやり他の同級生も自殺を不思議がっていた。

そんな中、英明の家に謎のDVDが送りつけられてきた。

映像を観ると、自殺した先生らしき人が頬に烙印をつけられる映像だったが、

その中に謎の女性の姿もあったのだった…という感じ。



原作を読んでないので、どういう話なのか映画版でしか言えないのですが、

最初に結論から書くと、「話に無理がある」という事。

昨日感想を書いた映画「探検隊の栄光」は話に無理がある以前の問題で、

映画を制作するスタッフの楽しくつくるのと手抜きでつくるのは違うってところに苛立ちを覚えたが、

この映画はそういう手抜きな感じは受けないのだけど、

話そのものに無理があるので、特に終盤の展開は乗り切れない。


だいぶ昔の映画なのでネタバレしても良いかな?

ここからネタバレが入ってきますので、まだ観てない、ネタバレしたくないって人は、

ここまでで止めておいてくださいね。

一応、ネタバレしてしまうと面白さが半減するタイプの映画です。




で、事件はいじめに対しての復讐を代行する組織ってのがあって、

実は英明の恋人である理香子もその組織のメンバーであり、

さらに実は小学校時代にいじめを受けていた蕪木毬子本人であったという展開。

この展開自体は全く問題ないし、なるほどって思わなくもないんだけど、

そもそも「いじめの復讐を代行」ってものがなんか違う気がするんですよね。

例え幼少期にいじめられていて、人生が狂ってしまったってのは確かに酷い話だけど、

お前らがやってる事ってそれをはるかに超えることやってるじゃん。

新婚の先生を自殺にみせかけて殺してるんですよ!?

先生が過去にしてきたことの代償にしては大きすぎるでしょ。

特に、先生は殺すにあたいするとしたとしても、結婚してそうそうに夫が自殺したってされた嫁さんはかわいそうでしょ。

もし、あるとしたら、子どもがいじめがきっかけで自殺してしまった親が、

いじめた奴らを全員殺すって計画した事件であるなら分かるんだけど、

いじめられていた毬子も英明が指名したのが原因でいじめられた石松も、

それで心に傷は負ったのかもしれないけど、全然生きてる訳だし「殺す」までいきますか!?

だったら、当時の何十倍にも過激になったバツゲームで同じ苦しみを味あわせるってところまでじゃね。

…って思うのよね。

まあちゃんとした思考の人達だったらそんなことはしないのだろうけど。

実はこれが真相でした…ってなった時はお前らの方がヒデーじゃん!!

これは「いじめの復讐」の復讐をされてもおかしくないだろ。

報復による報復による報復ってKダブも言ってましたが…これとは関係ないけど。

まあ、スジとしてそこに説得力がないとちょっと乗り切れないなぁ…って思いました。


邦画ホラーをしてはそれでも丁寧に作ってあって、

先ほど書いた映画「DETH FOREST 恐怖の森5」の時はくだらない面白さを復活させてたりしましたが、

今作はちゃんとホラーというかこの映画で一番必要な「痛さ」が伝わってきました。

やっぱ福田陽平監督はしっかりした人だと思うんですよね。

特に思ったのはバツゲーム中に智絵が言ってしまう一言、

「なんでこんなことしなくちゃいけないの?」

の後の新庄達の表情。

これはいじめられっ子達がみんな思ったであろう感情であり、

それをしてしまったいじめっ子の後悔の画。

この1カットがあるかないかで全然映画としての印象って変わると思う。

ほんと新作が出たら劇場に観にいきますよ、期待してます!



でも、まあツッコミどころがない訳ではないのが邦画ホラーというジャンル。

ホラーと関係ないけど「石松」の家の表札が「Ishimatu」になってて、

「つ」って英語では「tu」じゃなくて「tsu」じゃね!?

っていう軽いつっこみから、

恋人の理香子に電話切るなよみたいな事を言って次のシーンで、

英明が電話を持ってなくて自転車をこいでいるという…おい!

そして、電車が通っていてうるさくて電話が聞こえないって時に電話と切るのは仕方なしとしても、

電車が通り過ぎて静かになったら電話するべきじゃないのか…?


あと、「バツゲーム」で死刑の時のロープで首が絞まってる気がしない。

だったら手で首を締めた方が圧倒的に早いと思うのだが。


釘の椅子に座る描写は痛々しくてよかったのだけど、

その後のズボンに穴が空いていないのはちょっと減点ポイントかなあ。


新庄達が理香子のいるパソコンの部屋まで来てしまって、

英明もグルなのかと問い詰められる時に、理香子が智絵にぶつかって、

烙印をつけるあれが新庄の顔に当たってアツイー、までは良いとして、

その後、サクッと逃げれるんかい!

哲也どうした!!

みたいなね。

そうそう哲也。

「バツゲーム」の時に英明の顔を覚えてなかったり、

新庄がバツゲームなんてしなくて良いって言ったのにも関わらず、

釘の椅子に英明を座らせたり、洗濯ばさみの強化版を英明に容赦なく刺したりするけど、

結局あれはなんだったのか?

てっきり、すでにバツゲームに参加していて頭がおかしくなったのかなって思ったのだけど、

そういう訳でもなかったし。

結局、そんなことするから自分が烙印つけさせられるハメになってるし…ただのバカだったのだろうか。




ラストは理香子が組織の人に次の依頼を頼まれて女子高生達の後をつけていくのだけど、その姿、目立つよね。

まあ1つのあれがアイコンなんだろうけど、そこは普通の格好でつけていく方が説得力あると思うんだけどなあ。



…と、まあそんな感じで、

話としては納得できないから乗れなかったけど、作り手はちゃんと映画を作ろうとしてたなあって。

「なんでこんなことしなくちゃいけないの?」

は、良かったですよ。


石松とビルから落ちてあの状況で英明だけ助かるように石松の上になるのはちょっと無理があるけどね。


×ゲーム [DVD]






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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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